宗弘は、父宗作がその短い人生の最後に登った白頭山をどうしても見ておきたかった。
 北朝鮮からの白頭山登山は和起、宗信、宗彦、栄治が同行したが、天候に恵まれず、平壌までは入り、登山の
機会を待ったのだが、天候と、特殊なお国柄もあって断念せざるを得なかった。
 その後、長年連れ添った妻稲子を失い、次いで次兄宗信を失った宗弘は気力の衰えを自覚していたのかも知れ
ない。自分で歩ける中にどうしても白頭山だけは見ておきたかった。
 末弟宗彦を伴い、古いマスコミ関係の友人も同行してくれ、北朝鮮側からは登れぬ白頭山に、中国側からながら
ついに登ることが出来た。
 写真左より宗弘、下田氏、宗彦、栄治、宗彦の孫宗司、栄治の孫大輔。
 この時の模様は、同行した下田氏により撮影され、テレビで放送された。
  

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