親爺のずぼら料理帳   番外・山小屋まかない編  身欠きニシン味噌煮  2013/09/25   掲載


これはもう料理帳の番外中の番外だ。標高の高い北アルプスの山小屋で、限られた食材で作る日々の賄い風景である。

 
 親爺は入山前に、オカカと一緒に東北を数日旅した。会津で食べた味噌田楽、名店海老屋のうなぎ、弘前で食べた何故かフレンチディナー等々、
美味しい料理に巡り会った中でも、山形県村山市の通称蕎麦街道と呼ばれる一角にある名店「あらき」の蕎麦ならぬ、身欠きニシンの味噌煮が忘
れられず、帰省した翌日には身欠きニシンを買い込み、これにトライしてみた・・・が、残念、味はともかくあの柔らかさにはならぬ・・・悶々としながら
剱御前小舎へ入山した親爺であった。
 で、山小屋で戦力外通告を受け、割と暇をもてあましている親爺であるので、オカカにお願いして、休暇下山中の心平に身欠きニシンと、調味料少
しをボッカしてもらった。
 と、まあそんなわけで、剱御前小舎で身欠きニシンの味噌煮にトライしたのだ。

1, ヒデに頼んで、米のとぎ汁に3晩、とぎ汁を毎日取り替えながら漬け、戻しておいたニシンを掃除し、鱗や頭をとって洗い・・・・・
            番茶で30分ほど煮る。                    好きなことをしているときの親爺は何時も機嫌が良い。
 

2,
 「味付けはしないで、半日程湯煮してから味付けをした方が良いよ。塩分が入るといくら煮ても柔らかくならないよ。」とのオカカの電話
アドバイスを聞かず、いきなり味付け。砂糖、八丁味噌、色づけの中国醤油を入れる。ついでに生姜も刻んで入れ煮込む。
        梅干しまで入れて煮上げ                      親爺部屋のストーブで煮込むことにした。
 

3,オカカのアドバイスを聞かなかったので、天罰覿面。半日煮込んでも柔らかくならない・・・・・。そして受付からくさいと苦情・・・。
       圧力鍋で煮込むことにしたが・・・・・                 ストーブの火力では弱く、臭いも相変わらず・・・・・。
 

 で、結局親爺部屋ストーブを諦め、厨房の暇を縫って煮込んでようやく出来た。が、あの名店「あらき」のニシンの柔らかさは全く遠い代物。
 でも若いスタッフには人気があって、あっという間になくなった。色は中国醤油で凄いが、エ〜っと言うほど味は薄い。
 親爺下山したら、オカカのアドバイス通りもう一度やってみるつもり。で、だめなら今度はソフトニシンでやってみようかな・・・・・。
             

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