親爺のずぼら料理帳     No.37  ネパールの国民食ダルスープ    2013/ 2/10  掲載

材  料 ダル(ネパールの教え子サンゲが送ってくれた。ネットで検索すれば買える。)、にんにく、玉ねぎ、サラダ油
調味料  塩、ターメリック、クミン

 ネパールは多民族国家なので、一概にこれが国民食などと云うのはかなり乱暴な話だが、極めてポピュラーな、どの民族も慣れ親しんでいる食事の代表はやはりダルバット(ダァルバハァット)。ダルは右写真の豆のことで、バットは米の飯のこと。直訳の豆ご飯ではなく、ダルスープをかけたご飯と言うことで、このダルスープはシンプルで飽きの来ない味である。
 が、実はこれを作るのは見よう見まねで、確実な調理法ではない。一応隣のヤンジーにも教えてもらったので、間違いはないと思うし、剱御前小舎でサンゲやミンマに作ってもらったダル-スープの味と、親爺のダルスープの味も、同じではないかも知れぬがほぼ一緒なので間違いはないと思う・・・。ダルはネット通販でも手に入るらしいが、これはサンゲが帰国する森じいさんに託して送ってくれたもの。ダルをボールに適量をとって、水でさっと洗っておく。 
  
 厚手の鍋に油を引いて、玉ねぎとにんにくを炒める。親爺うっかりちょっと焦がしたが、このくらいで丁度良い。ヤンジ-はここで豆を加えて炒めると言っていたのを聞き逃し、(親爺は耳も遠くなってしまった・・・)    
 豆をろくろく炒めず水を加えてしまった・・・。が、この時点では知らぬが仏で、鍋をストーブに移しコトコトと煮込みにかかった。
 味付けはシンプルに塩のみ。
 ターメリックは色づけに、クミンは僅かに香り付けに用いる程度とし、豆が煮溶ける程に煮込む。
 塩味だけでも豆のうまみで十分だが、今ひとつという場合は鶏ガラスープでも一降り加えても良い。
 煮込み湯を注しして、好みの濃度に調整。味も最期に塩で調える。
 
  
 ちょいと堅めの飯にダルスープをかけて、この日は豚スペアリブと野菜のカレー煮込みを添えていただいた。
 いや、ネパールのバッティー(食堂・茶店)の味が蘇った・・・尤も、ネパールでは余り豚は食さず、チキンか、マトンか、バッファロー(水牛)などが主だが、ワイルドピッグ(猪)も、ちょっと良いレストランなら楽しめる・・・・・
 親爺手製のダルスープも捨てたものではないが、この次はヤンジ-の云う様にしっかりダルを炒め合わせてから煮込んでみようと思っている。
 美味いし、身体にも良いダルスープで、体調不良の時にダルスープだけで良いと注文をしたら、後でネパール人の友人に「そんな注文は貧しい人だけだから、恥ずかしい・・・」とたしなめられた。郷に入りては郷に従えで、その後は食べたくなくても、タルカリ(野菜カレー)とチキンカリは注文するようにしている・・・もちろんネパールのそれなりのレストランでの話・・・。 
         

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