親爺のずぼら料理帳     No.33  親爺流大豆の醤油煮豆     2013/ 1/29  掲載

材  料  大豆、昆布、キクラゲ 
調味料   醤油、みりん、うまみ調味料

 年を重ねるにつれ、食物の好みも変わるというのは本当だ。煮豆など見向きもしなかった親爺だが、お節の黒豆の美味さに気付いて、煮豆を好むようになったのはここ2,3年の事だ。おかかは元々甘い煮豆が好きで、金時豆や、花豆なども甘く煮て食卓に上げるし、五目豆などもたまに煮る。で、親爺もと、オリジナルのつもりで、濃い口醤油のかなり甘みを控えた煮豆にトライした。
 オーソドックスに大豆を煮る事にして、これはオカカに教えられ先ず半日ほど水につけて、その後で水以外何も入れず火にかけコトコトと煮る。
 もちろん我が家では、居間のストーブにかけて煮る。
            
 柔らかくなったら、ゆで汁を捨てザルにとってサ〜ッと一洗いし、鍋にもどして、醤油、水、みりん、昆布を1cm角ほどに切って加え火にかける。
 親爺は殆ど甘みを感じぬ程度にしかみりんを使わない。うまみ調味料も少し加えると良い。
 親爺は今朝もどして置いたキクラゲも細かく切って加え、本当は唐辛子も加えたいのだがオカカが怒るからそれは控え、コトコトと煮る。
   
 キクラゲはまさしく好みだが、ほくほくした歯ごたえの煮豆に、細かく切ったキクラゲ少し入っていて、それがたまにコリコリとした歯触りで歯に当たるのが面白いから入れるのだ・・・。
 ある程度煮上がったら、鍋を居間のストーブに移し替えコトコトともう一度味を煮含める。親爺は白っぽい煮物がイヤで、こんな煮豆でも必ず濃い口醤油と、色づけのたまり醤油を用いる。
 きつい塩気はないが、目から入る味が嬉しいのだ。
 関西の人には悪趣味と言われるだろうな・・・・・。
 
                
 煮汁が少なくなればちょっと味を見て、ここで少し甘みを加えるなりして最期の味を調える。大豆にも濃い醤油の色が付いて美味そうだ。
 鍋のまま冷まし、味が馴染めば色よりは遙かに優しく穏やかな醤油煮豆の出来上がりである。
 昆布がやや煮崩れてとろりとし、豆はあくまで柔らかにほくほくし、細かく刻んだキクラゲがコリコリとして、美味い。
 醤油のうまみがしっかり全体をまとめる。
 昆布の磯の香がややするので、嫌いな向きは七味か山椒を振って食されたい。
 素晴らしい箸休めの一品。ご飯の友ともなろう。
  

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