2016親爺のずぼら絵日記(夏)      いよいよ夏山シーズンの到来です。項を改めました。  親爺 拝

 



8/31
 本日で夏山も終わる。何の根拠もないが明日、9月1日からは秋山だ。
 列島に深い傷跡を残し台風10号が去った。東北、北海道の被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げる・・・。
 今日の立山は風がまだ残っており、気温は2度くらいに下がっていたが、徐々に風も収まり気温も上がってきている。

8/30 昨夜の宿泊ゼロ予想はぴったり的中。寂しく静かな夜となった。
 昨晩は台風による影響もほとんどなく、静かな一夜を過ごしたが、明け方少し風が強まった15m/sも吹いただろうか。
その後は風も弱まり、雨になっている。ヒデさん曰く「普通の夏の雨で、まっすぐに上から下へ降っています。」
 これは昨日の写真、雲行きもかなり不安定だったが、青空が見えていた・・・・・。


 剱御前小舎では3人の「もんぺ姉妹」がお客様を待っていたのだが、ついにゼロ・・・。


8/29
 立山も晴れてはいるが大気がすこぶる不安定。御前山辺りでは15m/sの風が吹いている。台風の影響だろうが
昨夜から剱御前小舎ではずいぶん風が吹き荒れた。朝から少しずつ風は弱まっているが、こんな日は稜線歩きなど
極めて危険だ。
 先週末は久々に50パーセントキャンセルと云う状況で、30名様程のお泊りとなり、その後も毎日10名様程のお客
様だ・・・。ひょっとして今日は・・・ゼロ?
 スタッフは良い骨休めの時期。忙しかった夏山シーズンに終止符が打たれたようだ。
 剱は良く見えているが、おかしな雲の具合だ・・・。


 怪しげな雲雪の中、スタッフ一同は元気。ミッチャンやタケちゃんも応援に駆けつけたが、一寸空振り・・・。でも竹ちゃんの結婚1周年
や、タケちゃんとトモチャンの誕生日も祝った。ジュンチャンの祭りずし、クミチャンの手製ケーキ・・・
  

 みんな元気で山小屋生活を楽しんでいる。 ちょっときもちわるいしゃしんもあるが・・・・・。
 


8/27
 8月最後の週末乍ら、今日はガスに覆われた日となっている。濃いガスなので、雨具を付けずに外に出ていると
いつの間にかしっとりと濡れてしまう。行動中は雨具が必要だ・・・。
 この8月は良い天気に恵まれたので、青空に慣れてガスのかかった日は、いっそう鬱陶しく感じる。
 山里は一気に涼しくなった。昨日、一昨日のフェーン気味の暑さと来たら堪ったものではなかったが、昨夕凄まじい
集中豪雨が、わが山里を襲い、45mm/hと云う雨量を記録した直後から、涼しくなったのだ。
 山里はともかく、立山も今日は昼過ぎから少し天気が回復しそうだ。
 濃いガスなので、道迷いにはくれぐれもご注意を。


 早朝には剱岳も大日岳も顔を出し、弥陀ヶ原までよく見えたのだが・・・・・。
 


8/26
 山里は昨日今日とひどく暑い。幾分フェーン気味の天候で、朝からモアーッとした大気が家の中へまで押し寄せる。
 もちろん親爺など居間にクーラーを入れ、素肌に甚兵衛の姿でそこへ籠りっきりだ。
 剱御前小舎の方はガスがかかったり切れたりで、ほぼ昨日と同じ天候。
 時折青空も見えるが、ガスがかかっている時間の方が長いとのことだ。
 朝はこんな風景が広がった。


 ジュンチャンが上がってきて、チヒロが下山。平均年齢はかなり上がったが、ジュンチャンは明るくそんなことは感じさせない・・・。
 


8/25
 久々に快晴の朝を迎えている剱御前小舎だが、大気はまだ幾分不安定なようで、ガスもかかったりしそうだが、概ね
良い天気が続く今日となるだろう。
 山小屋商売は天気によって左右されるが、今シーズンの8月は如何にも夏らしい天気に恵まれた夏山だった。
 その夏山も間もなく終わろうとしている。
 昨夜は山里の我が家に休暇明けのクミチャンが投宿、にぎやかな一夜を過ごし、今朝又剱御前小舎へと向かった。
 ヒデ支配人が送ってくれた今朝の一枚。大日に滝雲がかかっている


 昨夕は警備隊の中村隊員によるケルン開催。お客様も熱心に、ビデオを使った講義に耳を傾けた。
 


8/24
 剱御前小舎は今日も濃いガスに包まれているが、立山ライブカメラで見ると稜線部分だけのガスだ。恐らくこのあとまた
ガスが切れたりかかったりを繰り返すのだろう。
 昨日も朝早くはガスの中だったが、突然ガスが切れるとこんな青空が広がった・・・。


8/23
 台風の影響はほとんどなかった立山だが、昨晩から少しまとまった雨が降った。この雨は剱御前小舎の貯水タンクの水
位を上げてくれたので、剱御前小舎にとっては恵みの雨だったのだが、各地に大きな被害をもたらしたことも考えれば、手
放しで喜んでもいられまい・・・。
 今朝はまだ雨が残っていたが、もう青空が広がり始めている立山で、この後天気は一挙に晴れへと戻るだろう。
 久々にまとまった雨が降った剱御前小舎の明け方。


 千尋が生まれて初めてジャムを作ったそうだ。それがうまくいって、美味しかったと皆に褒められたらしい。
  

       18歳の夏休み、剱御前小舎での日々は良い思い出になっただろうか・・・・・・。
      


8/22
 日本列島を3つの台風が取り巻いている。
 剱御前小舎はまだその影響をさほど受けてはいないが、空模様はかなり怪しくなって来ている。それでも今後予想され
る影響は、今日午後に、一時的に15m/s程まで風が強まるかもしれないと云う事と、明日はやや強い雨が降る可能性
があると云う事程度らしい。
 もちろん剱御前小舎も念のため警戒態勢をとっているが、今のところさほど影響はないだろうと思っている。
 

 この写真をご覧いただきたい。オコジョが写っている。
 どんな偶然か、のぞき込んでいるウラカタあずさにそっぽを向いて、何かに気を取られているのか逃げずにいる。
 こんな瞬間が取れるとは・・・。極めて警戒心が強く、その姿をとることすら難しいオコジョなのに・・・・・。


8/21
 台風の影響はほとんどない立山エリアだが、不安定な天気になっているのは台風の影響なのだろうか?
 今日も立山は青空が広がっている。が、待機は不安定で、ときどきガスがかかることもある。
 剱御前小舎も夏山最盛期の賑わいはもう去り、昨日も土曜日ではあったが40名様余りのお泊りだった・・・。思い返せ
ばこの夏山は天候に恵まれ、夏山らしい夏山だったような気がする。
 剱御前小舎もアルバイトが一人二人と下山し、9月まではさほど混みあうこともない。


8/19
 リオ五輪で、無敵と考えられ、4連覇をするものと期待されていた吉田選手が惜敗した。観戦に見えておられたご母堂
に飛びついて、悔し泣きする吉田選手の姿は、純真無垢な赤子そのもの。
 その姿に、親爺もオカカも金メダル以上の感動を味わった・・・。
 そしてその後、吉田選手の悔しさを晴らすように、河合選手が圧倒的な強さを見せ金メダルを獲得。大興奮し体をよじ
らせてのテレビ観戦の親爺とオカカだったが、戦いが済んだ後は、しみじみと世代交代を感じた。
 吉田選手、本当にご苦労様。今日の銀は金以上と確信した。
 剱御前小舎からは辛うじて剱が見えている。


 居候していたペンバが帰国の途に就いた。エヴェレスト登頂13回を誇る、スーパーアルピニストのペンバだ。
  

 剱御前小舎のスタッフもずいぶんペンバに助けてもらった。また来日したら遊びに来てほしい・・・・・。
 


8/18
 リオオリンピックの女子レスリングで、オカカと二人とも寝不足だ。
 昨夜親爺が寝たのは2;00すぎで、今朝起きたのは5:30だから、3時間ほど寝ただけで、オカカもそれより30分ほど
長く寝ただけだろう…。
 それにしても金3個とは何たる頑張り。登坂、伊調、土性選手に大きな感動をいただいた。特に登坂はオカカの生ま
れた高岡市出身。地本選手となると余計力が入る。
 富山県はスポーツでもさほどの実績は無い県だが、このリオ五輪では登坂のほかにも柔道の田知本選手も射水市
の出身、なんと二人のゴールドメダリストを産んだ県と云う事になる。いやいや誇らしい。
 剱御前小舎もお客様は減って、今日はペンバも帰国の途に就くし、ウラカタあずさや、チヒロも間もなく下山だ。


 きこくするぺんばにネパールの国民食モモ(蒸し餃子)の作り方を教わり、昨夜はモモパーティーだったようだ。
 


8/17
 今日も立山ははっきりせぬ天気だ。昨日の午前中は晴れたが、午後からはガス、そして雨。
 台風7号の影響はほとんどなかったが、今日も立山全体がガスに包まれている。子の悪天は夕刻には回復し明日は
せいてんがもどりそうだが・・・。
 立山は秋の空だ。


 チングルマもすっかり花を落とした。                      剱御前小舎直下の剱沢三田平に新しい道標が建った。
 

 剱御前小舎アルバイト最年少のチヒロ(18歳)がクミチャンに指導され肉じゃがを作った。みんなが見守る中盛り付け・・・。
とても美味しかったそうだ。ちょっと大人の仲間入りをしたチヒロだった・・・。
 


8/16
 昨日は悪天候に見舞われた立山だが、今朝は又良い天気・・・が、この天気も午後辺りには崩れるとの予報だ。
 剱御前小舎も昨晩は7名様のみ、一気に寂しい状況になって夏山の終わりを感じる。スタッフのウラカタあずさや、ネパ
ールからの客人ペンバも間もなく下山。そのあとはチヒロも下山予定で、スタッフも通常体制に戻る・・・。
 毎年のことだが、華やかな夏の終わりは一抹の寂しさを伴う・・・・・。
 が、昨今は9月の秋山がまた忙しい。秋の感傷に浸っている暇は無さそうだ。
 一昨日の「ケルン」。警備隊のマッチー、町田隊員の話に聞き入るお客様。剱御前小舎のスタッフの顔も見える。


 もうすぐ下山の二人。ウラカタあずさとペンバ。         雨具不携帯で、低体温症になったネズミ・・・厳重注意!?
 


8/15
 お盆も終わった・・・昨日がUターンラッシュのピークだそうだったから・・・そして剱御前小舎の予約も今日からは少なく
なった。さらに天気まで悪くなって、今朝は朝から濃いガスに覆われ時折霧雨が混じっている。
 昨日までは晴天に恵まれ賑わった剱御前小舎だったが今日からは寂しい剱御前小舎になるだろう。
 立山はお盆が終わると直ぐ秋に移ろう。下界の残暑と云う時期がない。
 今シーズンは良い夏山だった・・・と、もう過去形で話ができる頃である。
 元アルバイトのシゲルが家族連れで剱御前小舎に来たくれた。娘さんも授かり、幸せそうで何よりだ。


 間もなく帰国するペンバが、カリーを作ってくれた。同じくネパールからの客人サンゲは若い娘が大好き、これは歓喜の表情???
  


8/14
 今朝はオカカのおはぎ作りを手伝うのに、5:30過ぎにはもう起きて、炊き立てのもち米入りご飯を、すりこ木でつぶした。
約8合のコメをおはぎにして、小豆、黄な粉、胡麻と三色のおはぎを作り、お盆とて、先ずは仏壇のご先祖様に供えた。
 が、今年ご先祖様の列に加わった爺様が、甘いものより・・・と云う訳で、あわてて日本酒もお供えしておいた。
 この夏は良い天気が続き、剱御前小舎もずいぶんと賑わっている。昨今はお盆休みはやや寂しいほどの入れ込みと決
まっている剱御前小舎だが、それでも昨夜も五〇人ほどのお客様が来て下さった。
 今日も立山は快晴で、室堂周辺などはすごい賑わいとなるだろうが、稜線上の山小屋などはもうさほどではない。


 さて剱御前小舎は布団干し。最盛期を経験したスタッフはもう余裕しゃくしゃく・・・。
  


8/13
 今年から制定された「山の日」にちなんで、富山テレビの皆さんが連泊、剱御前小舎や、別山からの中継をした。
 初日は生憎のガスで、剱御前小舎の内部を紹介していただいたが、二日目の別山からの中継は最高の天気に恵まれ
素晴らしい夕景を電波に乗せて発信できたようだ。
 出立の朝、みなさんで記念撮影。
 富山の地元のテレビ局、流石に機動力も高くリポーターの女性も、爽やかな笑顔で最後まで頑張っていて好感が持てた。
 皆さんありがとう。


8/12
 8月もあっという間に半ばへとさしかかり、もう明日からはお盆の休みとなる。
 昔はこのお盆の休みは山小屋にとっては搔き入れ時だったのだが、中高齢者の登山ブームが到来したあたりから
お盆休みは混まなくなって、その前後が混みあうようになってきた。
 剱御前小舎も御多分に漏れず、今日までは忙しいが、いわゆる盆休みはガラガラである…。
 昨日も快晴、今日も快晴。今シーズンの夏山は華やかに賑わっている。


8/11
 天気も戻り、青空の広がる夏山が戻ってきましたが、気温はかなり低くなって来たようだ。
 今日は森さんが下山するので、親爺は室堂まで出迎えに行く予定だが、森さんは元気だ。まだ剱御前小舎方室堂ま
では1時間半で降りるという。
 昨日一日遅れで空輸作業も完了したし、この忙しさももう数日のみ。
 お盆休み明けには立山はもう秋の気配が漂い始める。


 美大で彫刻を先行しているチヒロにスイカを切らせたら、四角く切った・・・ヒデ支配人も苦笑しかない・・・・・。
      


8/10
 富山テレビ(BBTフジ系列の富山のテレビ局)が剱御前小舎からの中継をした。が、残念昨日は生憎の天気でガスの
中からの中継となった。
 その分、山小屋の中の紹介が多くなり、山小屋特有の乾燥室を紹介、又夕食風景や、厨房の調理風景など普段はあ
まり表に出ないところまで紹介してくれた。
 女性リポーターの軽やかで明るいリポートも快く、ヒデ支配人がやや緊張の面持ちでインタヴューに答えるも、しっかり
した答えで、支配人の面目躍如、手に汗してそれを見ていた親爺とオカカもテレビの前で思わず拍手・・・。
 剱御前小舎ではその中継をしてくれた富山テレビの総勢9人のスタッフと、剱御前小舎のスタッフがともに夕餉を囲み
賑やかな、和気あいあいとした一時を過ごした。


 ヒデ支配人のインタビュー風景をクミチャンが盗撮???  一時帰宅していた千尋もお土産の佃煮をもって元気に小屋に戻った。
 


8/9
 今朝はガスがかかり、昨晩には雨も少し降ったようだ。今日は空輸日なので、このガスには早く晴れてほしいのだが、
今日の悪天もさほど続かず、明日からは又晴れるだろうし、今日もだんだん上空が明るくなってきている・・・。
 昨晩も50名様以上のお客様にお泊りいただいたのだが、大入りに慣れたスタッフは余裕がある、差し入れでもらった
ホイップクリームを速有効利用、みんなでクレープを焼いて食べ、細やかなティータイムを過ごした。
 この幸せそうな顔を見て、親爺もうれしくなって来た。


 無い処から、まるで魔術師のようにいろんなものを作り出す、厨房長のクミチャンもすっかり貫禄が出て来た。
           


8/8
 週末から日曜日にかけての賑わいが終わった。
 剱御前小舎も静かな月曜日を迎えている。
 不思議なもので、シーズン初めは2~30名様のお客様でも少しオタオタしてしまうものだが、大入り満員を経験してしまう
と、5~60名様のお客様でも少なく思え、全くスムースに受け入れが出来る様になっている。
 今日あたりがまさにそんな時で、昨日までの大入り満員を潜り抜けてきたスタッフには、数十名様程度なら、少なく感じて
しまうのだ。
 今日も立山は天気が良く、お客様もぼちぼち上ってきている。


 昨夕は雲海に夕日が沈み、宿泊のお客様はこの雄大な景観に大満足。


8/7
 本当に夏山らしいスカッとした天気だ。お盆の休み前の週末だが、この時期は天気さえ良ければ非常に賑わう。
 昨日も剱御前小舎は満員御礼、今夜ももう予約はお受けできない。
 これだけ良い天気に恵まれると、同じコースを歩いていても楽しみが増える。余裕をもって当たりの景観が楽しめるし、お
花畑でも心行くまで花をめでることが出来る・・・。
 この日に立山へ来られた方々は、本当に運がいいとしか言いようがない・・・・・。
 小屋に入って、寛いだ後にもこんな夕景を見ることができる。


8/6
 お盆前の週末で、快晴に恵まれたから今日は今シーズン最高の賑わいとなるだろう。
 わが剱御前小舎も今日明日は満員御礼、実にありがたいことだ。
 お客様が沢山来られ、小屋がにぎわえば、もちろんそれを受け入れて少しでも快適にお過ごしいただけるよう、スタッフも
人手を確保せねばならぬ。今シーズンはそれも割とうまく運び、10名を超えるスタッフで対応している。中には10年組の超
ベテラもおり、一人で新人の3人分はこなすから頼もしい・・・。
 いやいや最盛期である・・・・・。
 晴天で剱も機嫌がいい。


 山岳警備隊のベテラン香川隊員の出張山岳安全講座「ケルン」が剱御前小舎で開会。ユーモラスな語り口の中にも
経験豊かなベテランらしい体験談も交えた講話に、お客様たちも大喜びで耳を傾けていた。 
   


8/5
 スタッフ一同そろった。若いのから少しひねたのまで、みんな楽しそうな顔で良かった。
 何の縁か、同じ屋根の下で暮らし、同じ釜の飯を食うことになった面々、ついこの間までは全く他人だったのだが。
 数十年前の親爺も、山のアルバイトで幾多の友人が出来いまだに付き合いが続いている連中も多い。山の仲間は実に
良いものだ。何十年か経って、再会したときに、どんな風になっているか・・・など今はそんなことを思いもせぬだろうが・・・。
 みんな仲良く頑張ってくれよ。親爺もそのうち登るから・・・・・。


 もう一人ヒデ支配人が写っていなかった・・・。                  剱御前小舎の周りも夏山らしい人の列ができている。
 


8/4
 昨日の夕景だ。ズーッとガスがかかったり晴れたりと云う不安定な天気だったが、夕刻にはこんな景色が広がった。
 で、今朝はくっきりと晴れた。
 大気はまだ幾分不安定だが、いよいよ夏山の天候が戻り、登山者であふれるにぎゃかな日々となる。


 平日でもお客様は40名様程がいらっしゃる。厨房でも新人たちが慣れぬ包丁遣いで奮闘中・・・・・。
 

 山里の親爺とオカカはヨータローの子守で忙しい・・・。バーチャンに本を読んでもらって喜ぶヨータロー。
 


8/3
 昨日は山里でも非常に涼しい日だった。親爺などクーラーを入れずに一日を過ごした。
 剱御前小舎も午後3時ころまでは天気が持ったようだが、そのあとは小雨が降り続いた。
 今朝は例によってガスがち乍ら、雨は降っていない。昨日のようなが吸ったり、時として晴れたり、切り様が降ったりと云
う落ち着きのない天気になりそうだが風はない。
 明日から太平洋高気圧に覆われ、晴れ間が多くなるとの予報が出ているが、ぜひそうなってほしいものだ。


 剱御前小舎の夕食風景。時間的にみると今夜は2回戦の食数だった様だ・・・。バイト新人の顔が見える。
      

 今度荷上げ予定のマイクロヘリ。ドローンの操縦者育成計画のとっかかり??これをある程度飛ばせるようになれば・・・。
 


8/2
 今夏は大気が不安定な日が続き、まだスカッとした夏山の日々が来ていないような気がする・・・。その上、今冬の極端
な小雪の所為で、剱沢雪渓などが融け、通常のこの時期の登山ルート(雪上)が極めて危険な状態になってきている。
 そんなことに思いを巡らすまでもなく、昨今の天候は大きく変わってきているようで、何やらあまり考え込むと恐ろしくなっ
て来るからあまり考えぬようにしている。
 まあ、この後太平洋高気圧に覆われた、スカッとするような夏山の日々が数日も続けば能天気な親爺などそんなことは
すっかり忘れてしまうのだが…。
 今朝の夜明けはこんな感じ。今日も昨日とよく似た天気だ。


 一昨年入手したクワッドヘリ。廉価版のドローンのおもちゃと云った処だが、それなりの動画も静止画も撮れる。
 

 で、昨夜はさっそく飛行調整。結構素直に飛行するから、今度山へもっていこうかな・・・。
 


8/1
 剱御前小舎は昨夜も60名様以上がお泊りで、そこそこにぎわっている。夏山最盛期だから・・・と思っていたら、今日から
はもう、8月葉月となっている・・・。
 朝もやの中から剱が顔を出した。お客様は大喜び。


7/31
 恐らく立山は、昨日よりは良い天気になるだろう。つまり青空が広がり、景色も楽しめる時間が長くなるだろうと云うこと。
 今朝も明け方はガスっていたが、日が昇るにつれガスが切れ、青空が広がって来た。ついには剱も顔を出し、お客様も
大喜び。皆さん、早々と剱御前小舎を出発して思い思いに目的地に向かった。


 昨晩はこんな夕景だった。                            早朝はまだガスがかかっていた・・・。
 


7/30
 天候も予想よりは良く、剱御前小舎も今朝は青空が見え隠れする比較的穏やかな週末を迎えている。
 昨晩の夏山最盛期の金曜日とて、不安定な天候乍ら80名様を超えるお客様が剱御前小舎に投宿され、賑わった。週末
の今日は今シーズン最高の賑わいとなりそうで、ヒデ支配人以下全員気合を入れて、頑張っている。
 親爺が昨日一時下山したので、剱御前小舎元祖居候の森さんが、後ろ手でひょこひょこと剱御前小舎の前に出て、剱を
眺めながら観天望気。
 もう70に手の届く森爺さんだが、親爺と違い、足は達者なもので室堂まで1時間半で駆け下るし、室堂から剱御前小舎ま
で2時間かからずに登って来る。スーパー爺さんである。


7/29
 27日の空輸予定が悪天候で遅れ、親爺も下山の機会を逃していたが、荷物は昨日無事に空輸され、親爺だけ下山が
送れていた・・・・・。
 で、迎えた今朝、明け方は快晴だったので喜んでいたがいつの間にやらまたガスが出て来た・・・。でも東邦航空の果敢
なフライトで、親爺もかなりスリリングな立山川上空飛行を終え、下山に成功した。
 剱沢小屋と、内蔵助山荘の燃料プロパンだけが各一便ずつ残ってしまったが、これは晴れ間を見て東邦航空さんが輸
送してくれることになっている・・・。
 いよいよ7月の最終盤の週末。剱御前小舎も少し賑わうだろう。
  

 親爺の古い友人、森爺さんとヒーチャンが名コンビで親爺の留守をサポートしてくれている。
 


7/26
 今日もガスがかかり、小雨が交じる天気だ。恐らく明日辺りから天気は快方に向かうと思われるが、長い晴天続きの
後の、雨天は鬱陶しい。
 雨が強くないので、お客様も早々と出発されて行くが、せっかくの登山が景色も見られぬでは親爺が申し訳なく思っ
てしまう。山歩きはやはり、良い天気の下でゆっくりと景色も満喫したいもの・・・・・。
 常連のマモルサン、ネギシサンがいろいろ差し入れしてくれた。事にうなぎはみな大喜び、親爺も一緒に美味しくいた
だいた。


 百式新司偵だ。司偵は、司令部偵察機の略。双発の偵察機で、最大速度600km/h。
 剱御前小舎に居て、今シーズンも一つ組み立てた。山里に居て、半年以上も手を出さなかったプラモなのに、やり始める
とおもしろくなる・・・・・。
 

 まあ、親爺の仕事だから、せいぜいこの程度で、腕は上がらぬが落ちてもおらぬ・・・。
 


7/25
 昨日は剱御前小舎も落ち着いて30名様程の宿泊だったが、通過客はやはり夏山盛りのものとなった。
 親爺の妹もどうやらこうやら下山していったが、還暦過ぎの身には今日より明日辺りの筋肉痛が心配される・・・。
 今日は久々にガス。まだ穏やかな天気だが午後辺りから雨が伴い、不安定な天気は明日一杯つづきそう。
 これが今朝の御前山。


 昨日は35年ぶりに剱御前小舎に登ってきた妹と看板の前で記念撮影。手元にあった55年前の父母や伯母と一緒の場所で写した写真と並べた。
 55年の歳月とはとても大きなものだ・・・。
 


7/24
 昨夜は今シーズン初の90名様のお泊り。
 スタッフが手薄かと心配したが、ミッチャン竹ちゃんにヒーチャンまで登ってきて大助かり。
 シーズン当初としてはスムースに食事なども運び、44名様と云う横手山岳会の皆様の弁当も19:30には準備ができた。
 昨夕はガスが流れ、姿を隠していた剱も今朝は機嫌良くご来光に姿を浮かび上がらせていた。
 剱御前小舎の前で、ご来光を見る横手山岳会の方々。


 なんと36年ぶりに剱御前小舎に妹が上って来た。今年還暦を迎えたのだが、親爺よりはるかに強い様だ・・・。
 

 今シーズン初の入れ込みで、スタッフの食事は19:30を回った。21:00消灯の山小屋ではこれでも遅い時間だ。
         


7/23
 朝もやが徐々に晴れ、青空が広がっている剱御前小舎だ。
 時折、ガスの流れに飲まれることはあるが、朝日が高くなるにつれ流れるガスは薄くなり、快晴の青空がくっきりとその
青さを増してくる。
 早朝5:00、剱岳を目指す団体さんがガイドに導かれ出発してゆく。
 週末の今日、良い登山日和となった。


 戦力外の親爺の仕事も徐々にはかどっている・・・。まぁ、どうでもよい仕事なのだが・・・。
 


7/22
 剱御前小舎のスタッフはほとんどスマホを持っていて、剱御前小舎は山小屋ではでは比較的、携帯の電波状況が良い
(剱沢方面への中継所でもあるので)から、頻繁に利用している。
 親爺はスマホは持たぬが、入山中のPCインターネット環境はやはりデータ通信専用のWi-Fi機器に頼っている。で、過日
皆でラインを使い写真のやり取りを始めた。
 いやいや実に快適だ。まあ、ときどき電波の状態で写真の読み込みに時間がかかったりもするが、メール添付などと比
べると実に早い。
 で、これはクミチャンが今朝撮った朝焼けの剱である。


 その30分後くらいに、親爺が親爺部屋から撮った写真が以下の2枚。今日も立山は良い天気。
 


7/21
 天気は安定している。高曇りだが視界も良く風もない。登山日和になるだろう。
 昨日は女子高の団体のお客様がいた。箸が転がってもおかしい年ごろの娘さんのグループだから、さぞ賑やかになる
だろうと思っていたが、素晴らしいマナーで、華やいだ雰囲気は保ちながらもお淑やかで、他への気配りがしっかりとでき
ている事に驚いた。実に清々しいお嬢様方ばかりだった。親爺も、スタッフも感心してしまった。
 昨日は良い天気で、お客様方にも素晴らしい立山をお楽しみいただけただろう。


 親爺、下界にいたときも半年以上手を出さなかったプラモを、剱御前小舎で再開した・・・作り始めると、杉夢中になり・・・
 

 あっと言う間に組み立ててしまう。物は1/72百式新司偵。Ⅲ型で組み立ててみよう・・・・・・。
 


7/20
 爽やかな快晴の朝だ。晴天は今日で三日目。
 剱御前小舎の親爺の部屋からも大日も剱も良く見えている。天気は良いが気温がやや低めなのか、フリースを着てい
てもヒンヤリする。大日が朝日を受て雲の上に浮かんでいるようだ。


 昨日の落日残照。


7/19
 連休明けの今朝は快晴で、富山平野が見えている。
 昨夜の宿泊は4名様のみ、実に静かな剱御前小舎だった。
 海の日の連休は、例年天候に恵まれず、剱御前小舎周辺では最盛期と呼ぶ人通りは見られない。それでも室堂周辺
はかなりの人混みだった様だ。
 快晴で、素晴らしい景色を独り占めしているようなこの時期は、山小屋で働く者にとっては嵐の前の静けさかも知れぬ。


 孤高のヒデ支配人・・・・・・・・


 実に長閑な日だ・・・・・。


7/18
 連休最終日の今日は快晴の朝だ。昨日の連休中日の雨は、実に意地が悪い・・・。
 それでも最終日のラストチャンスをものにしようと、早朝に出発して行った方々もいるし、昨日は味わえなかった景色を
楽しみながら、ゆっくりと帰途についた方々もいて、それぞれに山を楽しんで下さっている様だ。
 昨日の雨天の中、雨具を持たず行動して、剱御前小舎眼前で低体温症で動けなくなった高齢者がいた。
 通りかかりの登山者の知らせを受け、ヒデが出向き、何とか剱御前小舎に収容したが、すでに歯の根も合わない有様。
見れば白鬚の高齢者。登山靴ならぬ運動靴で、無謀と云うか、無知と云うか・・・ただあきれた。
 今朝は快晴。風がややあるものの青空が広がる。


7/17
 連休中日の今日は生憎の雨風・・・。気温は低くないのだがとても登山日和ではない。
 昨日は一日天気が持って、入山してこられたお客様も山を堪能されただろうが、中日の今日が・・・・・。
 明日から晴天が戻るとの予報なので、お客様もずいぶん迷っている様だ。
 昨日は山岳警備隊の訓練メンバーが剱御前小舎を通過して、剱沢に入っていった。若い連中は皆元気で、しごかれて
いる。頑張れ!


 開けて今朝はこんな天気だ。


 昨日は晴天で、外でお茶をした。夜は、警備隊のK隊員がテレビ出演。親爺部屋は一時占拠された・・・。
 


7/16
 今朝は晴れた。
 4:00過ぎに目覚め、小用を足しに起きてみると後立が真っ赤に染まって、すごい朝焼けだ。
 お一人のみ宿泊のお客様も起きだしてこの朝焼けを眺めている。親爺も談話室の窓からカメラを構えた。


 寝ぼけ眼でなかなか、この赤色を映し出せぬ。、ズームをかけてようやく・・・
 連休初日の今日、久々の好天で開けた立山だ。


 5:30現在の剱御前小舎親爺部屋からの眺め。今のところ今日は無風、晴天。


7/15
 今日も冷たい雨が降っている。
 海の日の3連休は、毎年こんな感じかもしれない。予約もわずかだが、やはり本格的な夏山のシーズンが始まり、長閑
だった山小屋生活も一挙に忙しくなってくる。
 昨日は休暇明けのトモちゃんが蟹を背負い剱御前小舎に戻った。夕食は皆で蟹の大盤振る舞い・・・・・。
 親爺の友人、エベレスト登頂回数13回のペンバ・シェルパも遊びに来て、、剱御前小舎は一挙に賑やかになった。


 トモちゃんが差し入れしてくれた蟹を、調理人メッシーがさばき、エプロン姿もリリシイペンバが助手???
 

 今朝の剱御前小舎は冷たい雨が降っている。


7/14
 昨日は悪天候でお客様はお見えにならなかった。
 早々と小屋の掃除を終え、ほぼ一日休養日とする。みんな談話室で寛いだ。
 親爺はほぼ毎日が休養日なので、昨日も親爺部屋でごろごろしていたのだが、ヒデに担ぎ出され夕刻から料理
教室?を開催、とは言え口だけで何もしない親爺、ヒデとクミチャンメッシーが実働・・・。
 新人ながら調理師のメッシー、さすがに手際よく白髪ねぎや錦糸卵などは鮮やかなものだった。


 午前中はオタクなメッシーやクミチャン、ユキまで親爺部屋に押しかけ、親爺秘蔵のコミックデータをチェック、親爺にその
データの貸し出しを団体交渉・・・親爺は部屋の隅に追いやられた・・・。
 

 で、夕刻からの料理教室、本職の調理師を前に指導するリリシイ親爺であった・・・・・。
 

 出来上がったのは鶏飯。錦糸卵や白髪ねぎが中々きれいに仕上がった。さすがメッシーはプロ。美味いものさえあればご機嫌な親爺。
 


7/13
 昨夕から降り始めた雨がまだ降り続いている。剱御前小舎の貯水量はもう20トンを超え、水不足で悩むことはない。
 昨日富山の新聞社から電話があり、記録的な小雪で、水不足を懸念する山小屋があると聞くが、立山一帯はどうだ
ろうかと問い合わせがあった。
 何で剱御前小舎にこんな電話がかかって来たのだろうかと思いながら対応するが、稜線の小屋で、天水にのみ頼っ
ている我が剱御前小舎としては、雪解けの水源から引水して利用する山小屋とは異なり、小雪は水不足の原因には
ならず、その辺りを説明するのに手間取った。
 確かに澤筋の雪解け水を利用して、普段はふんだんに水を使っている山小屋は、特にトイレを水洗としている場合な
ど困ってしまうだろう。水洗トイレの水の消費量は大きい。
 そうなるとやはりこの小雪で、水源の雪渓が早く消えると困る山小屋も出るかもしれぬが、むしろ通常は通行可能な
雪上ルートが早々と通れなくなると云う様な問題も出てきそうで、そちらの方も心配になって来る。
 こうなると、自然の気まぐれに右往左往する人間がいかに小さな存在なのかと、切実に感じてしまう・・・。
 雨の剱御前小舎だ。


7/12
 昨日は布団干し。ヒデ支配人とクミチャン二人で、親爺は戦力外、トモちゃんは休暇下山中・・・。そこへ室堂のセンター
からユキちゃんほか一名が、新人のアルバイトメッシー君を連れて登ってきて、さっそく全員駆り出された。


 ヒデに、「外でお茶しましょう」と外に引っ張り出されて、外で日向ぼっこをしていると暖かい。
 そこへ警備隊の中村君が、休日自主トレーニングで駆け上がって来た。立山駅を出発、大日を経由して剱御前小舎まで
5時間10分とか、いやいや凄まじいスピードだ。これから雄山を回り全徒歩で立山駅まで下る予定とか。それにしても休日
にまでこんなトレーニング、奥方はよほど辛抱強い方なのだろう。
 中村君とクミチャンのポーズが決まった!


 今朝6:00前、ヒデ支配人に仕事の指導を受ける新人メッシー。釜場要員に配属・・・。


7/11
 昨夜は案の定少し寝苦しく、早く寝たせいもあって1:50に目が覚めた。で、4:00頃まで本を読んだりしていたがまたウトウトし
たらしく、5:00頃に外からの明るい光にまた目覚めた。
 昨日ヘリで入山し、普段の生活圏から2300mあまり高度を上げたのだから、いくら慣れているとは云え、やはり2,3日は体
がきつい様だ。若いときはさほど気にもしなかった自分の体調が、気になる。
 今朝は快晴。久々に朝の光の中に剱岳を見た。
 これからしばらく親爺の山暮らしが続く。


7/10
 早朝からごそごそと荷づくりをして、国見HPに向かった。親爺の古い友人I[さんが国見の空輸作業煮ず栗の手伝いをして
くれる事になり、今日はその初回だ。
 トモちゃんが剱御前小舎から降りていて、すでに国見で待機、全く役に立たぬ親爺なので、Iさんに荷造りのイロハを教えて
くれた。女ながら強靭な体力に恐れ入る・・・。
 で、初回が人間の輸送と云う事で、仙人ヒュッテのマー君一行3人と相乗りし、剱御前小舎裏まで飛ぶ。
 森さんが出迎えてくれ、ヒデ支配人も剱御前小舎の前で出迎えてくれた。
 好天に恵まれ荷上げもストレスなく終了。
 親爺今シーズンは初入山である・・・。


 

         

 


7/8
 七夕の昨日は濃いガスに包まれていた。もちろん夜も天の川どころか、雨がしとしと降り、牽牛と織女の年に一度のデート
も叶わなかったかもしれない・・・。でも、剱御前小舎の前ではガスに包まれた中を雷鳥のペアが仲睦まじく散歩していた。
 この写真を撮ったヒデ支配人からは、『今にも卵を産み落としそうなくらいにコロコロとしている。動きもドテドテと常にも増して鈍臭い。
雄はと言えば、そんな雌に寄り添い、身を案じておる。』とのコメントも添えられていた。
 なるほど・・・・・。


 クミチャンがゴイクンを作った。ゴイクンとは何のことかと思ったら生春巻きの事だそうな。ベトナム語なのかな・・・。
     


7/6
 山もガスがまだ巻いているとの事だが、今朝の山里は割とさわやかだ。時折陽が射し、涼風が吹き抜けている。
が、この後気温は徐々に上がり、30℃を超えるとの予報・・・。もうそれだけで親爺はげんなり。
 親爺も間もなく入山するが、今朝の剱御前小舎はガスに覆われているそうだ。
 今朝はアルバイトの問い合わせメールが一件在って、ヒデ支配人にも報告しておいた。7月の人手が不足しているので
良い出会いとなればうれしい限り。
 梅雨明けまでは未だしばしあるようだ。


7/5
 梅雨らしい悪天が続く。立山もこの梅雨が明けねば本格的な夏山にはなるまい・・・。
 剱御前小舎もまだまだ静かなもの、こんな悪天では人通りもまばらだ。
 7時を回ってもまだ外は薄明るいが、静かな山小屋での夜話もマタタノシカラズヤ。時間はゆっくり流れる・・・・・。
 
 クミチャントモちゃんの手作り、あるいは冷凍か?焼き餃子は美味い。・・・・・「手作りです。」と今メールが来た・・・。
 


7/4
 今日も雨。下界は割と肌寒いが、剱御前小舎ももちろん気温はそう高くない。
 この冬、剱御前小舎のトイレ改修工事でもお世話になった、日本海ガスのTさんに大量の金時豆をいただいた。同社の
イベントで使った余りでだとのことだが、乾物なので保存も利き、山小屋で使うにはありがたい。
 で、ヘリの荷物に入れておいたのだが、それで煮豆を作ったりして結構重宝しており、今度はヒデ支配人が子の金時豆
を使って沖縄風善哉を作った。
 ヒデは以前、かなり長い間沖縄でアルバイト生活をしていたから、その時に覚えたのだろうか・・・。
 実際の沖縄善哉は戦前までは緑豆に大麦なども加えた、アマガシと云う沖縄郷土料理だったとか。それが、戦後アメリ
カに占領された時期にカリフォルニア産の金時豆を使うようになったとのことで、普段はかき氷などとして冷たくいただくも
のらしい。因みに普通のぜんざいは、「ホット善哉」と呼ぶのだとか・・・。
 まあとにかく、剱御前小舎で作った沖縄ホット善哉は美味しかったそうだ。
 剱御前小舎は今日も雨、そして平和だ・・・。


 クミチャンがせっせと白玉団子を作り、暖かい善哉が出来、タケちゃんが早速これにありついた。
 


7/3
 昨日は濃いガスがかかり、まれにこんな青空が広がる時間もあったが、見事なレンズ雲が出ている・・・。
 で、お客様は全キャンセル(数人だが・・・)、今日は案の定、雨がしとしと日曜日。(なんかこんな歌詞の歌もあったなぁ。)


 晴れ間を狙ってトモちゃんとクミチャンが登山道チェック。室堂乗越に旗を立てた。タケちゃんが応援にきて、男手仕事を
カバーしてくれた。
 


7/2
 昨日はスポットで好天に恵まれ、空輸作業も午前中にすっかり終えることが出来た。
 これで、当分の間冷食や生鮮食料も潤沢になり、営業体制は整った。
 後はやや手薄なアルバイトの応募を待つのみ。
 誘導者の指示に従って、ヘリが風に対向し荷下し地点に侵入して来る・・・・・・。
 

 東邦航空のベテランパイロットは剱御前小舎前の指示地点にぴたりと荷を下ろしてくれる。

 


7/1
 いよいよ夏山の始まりだ。
 今日は国見HPからの空輸作業日、快晴に恵まれ、早朝から荷上げも順調に進んでいて、剱御前小舎の営業も本日
から再開となった。
 トモちゃんと早朝5:30に待ち合わせ、荷物満載の車をトモちゃんに預け、6:00開通の有料道路から国見HPに向か
ってもらった。国見からの空輸作業はトモちゃんの初デビューかと思っていたら、去年何度か経験しているとの事。
 ライブカメラで見る立山は快晴。さっき電話で確認したら、ヘリも順調に飛んでいるとのことで、安心した。
 明日からの天候の崩れを思うと今日は本当にラッキーだったといわねばならない。
 剱御前小舎へは売店用飲料水や冷凍食品など2.4トン、ヘリの往復4回分の荷上げだ。
 今シーズンはまだスタッフが集まらず、人手不足だから、ヒデとクミチャン、トモちゃんはしばらく大変だろう・・・・・。
 剱御前小舎の裏には雄山が控える。


 そして剱御前小舎の眼前には剱岳がそびえている。


 剱御前小舎の周りにも、ミヤマリンドウが可憐な花を咲かせ、立山を代表する花チングルマもちらほら咲き始めている。
 


6/30
 剱御前小舎は明日から夏季営業開始。もう10月18日の小屋閉めまで無休営業に入る。
 予報では明日は晴れとの事、空輸作業も明日で、トモちゃんも明日入山の予定。今シーズンはアルバイトがなかなか
決まらず、やや人手不足。ヒデ支配人もあちこち招集をかけて応援依頼をしている様だ。
 昨日は天気が良かったので、登山道の道標を立てた。御前山三角点から先が崩落し通行不能になってもう久しいが、
それでもウロウロ迷い込む方がいて、通行止めの看板を立てに向かうヒデ支配人。


 そのころ親爺とオカカは比叡山延暦寺参拝。 それにしても日本の寺社はどこもかしこも坂道だらけ・・・・・
 

 オカカはまだ軽やかに歩むが、親爺なんぞ息切れヘロヘロ・・・座るところは見逃さないし食い気だけはもまだ盛ん・・・。
 


6/27
 小屋もあと3日で営業再開だ。実に親爺には39回目の剱御前小舎の夏山シーズン到来となる。
 若い頃は月曜日から土曜日までを、下界の建設会社に勤務し、土曜日ごとに小屋に駆け上がり、日曜の夕方か、月曜
の早朝に下山し勤め人に戻る、と云う生活だった。そんな生活が40代まで続き、40代当初から関わった、ネパールとの交
流、さらには勤務する建設会社のネパール支店開設から始まったネパール通いでしばし小屋から足が遠のいた事もあっ
た・・・で、あっという間に50代を迎え気付けば、未来が過去より遙かに短くなっている・・・。慌てて勤め人という具足を脱ぎ
剱御前小舎親爺業のみに専念現在に至るが、これとてもう10年となり、親爺は60代半ばにさしかかる・・・・・。
 山を駆け回る体力などとっくに失せて、剱御前小舎にいても電話番程度の親爺なのだが、若い人たちに囲まれ、支えら
れ、今年も39回目の夏山を迎えようとしているのだ
 有り難い話だ。立山の神仏に感謝し、回りの若い人たちに感謝しつつ、今シーズンも親爺を勤めよう・・・。
 別山山頂に再建された毘沙門天を祭るお社。


 別山山頂の硯ヶ池の水源となる雪渓の向こうに剱が見える。


6/26
 昨日タケちゃんが登って来てくれたそうで、孤軍奮闘中のヒデは大喜び。食料も背負って来てくれたので美味しいハンバ
ーグが食べられたとメールで報告してきた。
 昨日は久しぶりに森爺さんが顔を出した。また北海道へ行っていたとのことで、六花亭のバタークッキーを持ってきてくれ
たのだが、そこへ心平がひょっこり顔を出す。
 心平は23日に下山して、奥方にも親爺にも内緒でこっそり○○方面に岩魚釣りに入っていた。ところが親爺にはヒデから
「シンペーサンは昼過ぎに下山しました。」と連絡が入っていて、車を車庫に返しに来るだろうとシャッターを開けて待ってい
たが夜になっても来ない。ちょっと心配になって携帯に電話を入れたが呼び出しているのに出ない・・・。
 オカカが、「家に帰ってるかも知れんよ。ミドリチャンに聞いてみるわ。」と緑に電話。と、「え~っ。明日の夜に帰ると云っ
てたんですけど・・・。」緑も心配そうな様子、横でその電話をもれ聞いていた親爺がすかさず、「心配いらんぞ、電話が通じ
るところだから、多分桂台から下には降りとる。」と告げた・・・・・。で、しばらくして件の心平から電話がある。「シンペー、お
前、今どこにおる?」「いや、あの、ちょっと、○○のほうに・・・」と歯切れの悪い心平の声。「緑に電話してシンペーが降りて
来たかと聞いたら、明日の予定だと云って心配しておったぞ、この阿保ー。岩魚か?山菜か?」「はい。あの、ちょっと・・・」
とますます歯切れが悪い。これを隣で聞いていたオカカが「だめだよシンペー、ミドリチャンに内緒でどこへでも行っちゃ!」
と、親爺の電話を取って怒り始めた。で、翌日帰宅した心平がどんな待遇を受けたかは知らぬが、半日はヨータローの子守
で、過ごしたところを見ると、いくらかは反省したのだろう。
 で昨日、森爺さん、親爺、オカカの居る所へ来た心平は、またひとしきりこの話で、説教されたのだ・・・。一寸かわいそう
だった。
 「僕一寸余計なことを言ったでしょうか・・・。」心平の共犯?にさせられそうなヒデ支配人が送ってくれた今朝の写真。
 ガスの中に大日がぼんやり。雨は降っていない。


 剱も顔を隠している今朝だ。


 孤軍奮闘のヒデには本当にありがたい竹ちゃんの陣中見舞いだ。お土産のハンバーグもおいしかったそうだ。
 


6/25
 剱御前小舎はガスがかかり、風もかなり強く吹いている。雨は上がったが、実は雨こそ降ってほしいこの時期で、貯水
タンクにどんどん水をためたいのだ。
 雨はまあ、これからも当分降るだろうから気長に待つしかない・・・。
 気長に待つしかないと云ったら今シーズンのスタッフだ。インクノットで募集をかけているし、このHPでも募集をかけてい
るが、問い合わせが比較的遅く、まだ決まっていない。これとて慌てても致し方なく、待っているばかりだ。今シーズンはど
んな人が来てくれるのか、楽しみでもある・・・。
 今朝の剱御前小舎の窓からはこんな風景しか見えない。剱御前小舎はガスの中だ。


 剱御前小舎の周りにはこんな花々が咲き始め、例年より一足早い夏山となっている・・・・・。
 


6/24
 中途半端な日付で項を改めてしまったが、内容そのものはほとんど変わらない・・・。
 昨日心平が下山したのでヒデが剱御前小舎に一人ぽっちとなり、一寸寂しかったのか、夜はすることもないからか電波
状態のまだよくないまま写真を10枚ほど送ってくれた。
 7月1日からは雷鳥荘経由で剱御前小舎に向かい携帯3社の電波が発信され、剱御前小舎ではそれを中継して剱沢方
面に電波を送ると云う事になっており、剱御前小舎の電波状態も安定するが、今は室堂、もしくは富山市内の電波での通
信のみなので、剱御前小舎の場所によってはつながり難くなるのだ。
 山里はほぼ一日雨降りだったが、剱御前小舎は足下に雲海の広がる晴天となった昨日だ。


 剱御前小舎内部に置いていた水タンクも戸外に設置され、食堂、玄関ホールもすっきりとした。
 

 雷鳥沢下部の夏道で、稜線に出たところだがj残雪はまだある・・・。


 大曲下部の九十九折れも所々に残雪がある・・・。心配な方はここらでアイゼンを着けて。


 大曲の取りつきもこれだけ雪が残っている。ゆっくりゆっくり慎重に・・・。


 剱御前小舎前の県営公衆便所も利用できるようになった。



 

inserted by FC2 system