2015親爺のずぼら絵日記(冬)    皆様明けましておめでとうございます。新年に際し”ずぼら絵日記”の項を改めました。
                                        本年もどうぞよろしくおつきあい下さいませ。・・・平成27年元旦 剱御前小舎 親爺 拝


3/31
 29日から松本に出かけていた。三女の引っ越しに駆り出されたのだ。
 引っ越しラッシュの酣、どうにも業者が手配できず、タケチャンとマー君に東京から松本までの荷物運送を頼んだ。二人
の猛者のすること、実に手際よく力強く、全ての荷物をアパートに運び込んでくれた。感謝感謝。
 親爺など全く役に立たないのだが、電気器具関係の取り付け、カーテンの取り付け(身長の関係で)、家具の組み立て
等々それなりに男仕事があって、もたもたとしながらもどうにか役割分担だけはしてきたのだ・・・。
 オカカも奮闘。娘を連れてガスレンジやら照明、食器棚やらを買いに行き,片付けも娘と二人でてきぱきと・・・・・。
 でも草臥れたのは親爺が一番。ヘロヘロになってしまった・・・。
 で、今朝はもう殆ど片付いてしまったので、松本を発ち、大糸線経由でさっき山里へ帰り着いたばかり。
 松本城の桜は赤くつぼみをつけていた。


3/28
 暖かい朝で、掛け布団の上掛けをはぐってしまった。
 杉花粉が真っ盛り、オカカは家の中でも目の縁と鼻の周りに薄くワセリンを塗って花粉防御、戸外へ出るときは銀行強
盗のように、マスクとサングラスで顔を覆わねばならぬ・・・・・。大変だ。
 小屋開け入山まで後20日ほど。ここへ来てあてにしていたスタッフがそれぞれの都合で外れてしまい、急遽スタッフの募
集を開始した。随分泥縄式とは思うのだが、どんな大きな縁も小さな出会いから始まるのだから、新たな出会いを期待し
よう。
 そういえば、支配人の心平も、今から20年ほど前の学生時代、何気なく通りがかりの剱御前小舎の作業の手伝いをして、
当時支配人をしていたショウチャンに飯を振る舞われたというのがきっかけとなって現在に至っているのだ。ショウチャンの
曰く、「飯を食わせたら小屋に居着いちゃったんです・・・。」、で、現在は芦峅寺に一家を構え、剱御前小舎の支配人・・・。
思い起こせば不思議なくらい。ホンのささやかなきっかけが大きな縁につながっている。
 まあ、そんなことで、これから剱御前小舎のスタッフに応募してくれる人との出会いも、どんな縁があるのか、楽しみにして
いる親爺でもある。
 山里は雪が随分溶けた・・・・・。




3/27
 今日も快晴。朝は寒かったが気温は急激に上がっている。
 小屋開けまでもう一月を切ったが、ここに来てスタッフの急募だ。のんびり構えていたわけでもないのだがアテにしてい
た人が都合悪くなったりしたからだ。良い人が申し込んできてくれると良いのだが・・・。
 立山がきれいに見えている。
 里の方はすっかり田畑が出て、青々とし、その向こうに白い峰が見えている景色は見飽きることがない。


 山里も随分と春らしくなってきた。雪は未だ残ってはいるが・・・。

 


3/26
 快晴の山里だ。家の庭先から見える金比羅山は南表となるので、雪衣を脱ぎさるのも最も早い。
 金比羅山とは通称で、実は打越山(ウチコシヤマ)と云う立派な名があるのだが、山頂部に金比羅様が祭られているの
で村内では「コンピラサマ」と呼ばれている。
 コンピラサマの山は村の上手北側に位置し、その南面には石段がまっすぐに付いていて石段の登り口には小さな鳥居
もある。この石段は徐々に勾配がきつくなり山頂は標高503m、村からはほぼ100mの標高差を登ることになる。
 昔は子供の遊び場で、冬ともなればこの斜面でスキー遊び、細い石暖の幅を直滑降し埋まりきらず雪面に出ていた鳥居
に衝突して歯を折ったなどという腕白どもがいたもので、月に一度、十日は「コンピラサマの祭り」として神事が執り行われ、
そのときには小豆飯のおにぎりが村中に配られるなど、村の人々に親しまれていたコンピラ山だった。
 もちろん、限界集落への坂道を転げ落ちている我が山里なので、今は月に一度の神事も、年に二回に省略され、おにぎ
りなどは絶えてしまった。ましてや冬場にこの山に駆け上り遊ぶような子供たちもいるわけがない、子供自体が殆どいなくな
り、保育所も、小学校も廃止、廃校となってしまっているのだから・・・。
 朝、庭からコンピラ山を見上げながら、そんなとりとめもない想いが、親爺の胸を駆け抜けた。


 庭から大日が真っ白に遠望できる。


 春の始まりの、杉花粉舞う朝・・・・・。


3/25
 朝目覚めると外が眩しい。
 青空から降り注ぐ陽光が、新雪に弾けはしゃいでいる。昨日の鉛色の空から雪が舞い落ちる陰鬱な景色とは正しく対照
的な冬晴れの明るい今日だ・・・と、云うより時期的にはもう春の始まりの今日なのかも知れぬ。
 とにかく眩しいくらいに明るい朝となった山里だ。
 ただし、懸念されるのは花粉・・・・・。オカカは目の周りや鼻の下に塗り薬を塗り、一歩でも戸外へ出るときはマスクとサン
グラスが欠かせない。
 木立の雪も午前中には落ち始めるだろう。


3/24
 予想よりやや多く、20cmほどの新雪が降った。
 山里は春が影を潜め、又雪の降りしきる冬に逆戻り、とは云え凍てつくような寒さはもう感じられない。姿を見せていた春
もそこいらで腰を下ろし一休みしているだけだ。さすがのたちの悪い冬将軍も、これが最後の悪あがき、恐らく今日明日に
は力を使い果たし、こそこそと退散するだろう・・・。
 テレビでは桜開花の話題。山里では未だ雪。
 又こんな雪景色になってしまった弥生末の山里。

 


3/23
 予報が当たって雪が舞う朝となったが、これは名残雪で薄らと積もるだけ。生活に影響のない雪だから気にもならない。
 却って杉花粉の飛散が雪に押さえられるので、オカカなどはくしゃみが減って楽そうだ。
 親爺も肌寒いこのくらいの気温の方がよく眠れ、寝覚めの気だるさもないようだ。
 明日、明後日前半般までこんな雪が続くそうだ。


 雪が積もると言ってもこんな程度の雪降りだから、殆ど気にもならぬ。
 


3/22
 春が姿を現した山里だが、明日明後日は又雪模様になるとの予報が出ている・・・。
 まあ、これから降る雪など、山里ではたかが知れているが、立山ではこれからの雪が小屋開け時期の除雪の難易度を
決める。
 温かい長閑な朝だが、杉花粉が酷いらしくオカカはマスクサングラスの完全装備でないと外出できない。
 それにしても雪は激減した。


 我が家の猫額庭の雪も名残の雪を止めるばかり・・・・・。一月前にはこれだけの積雪があったのだ。
 


3/21
 今朝は快晴で、大日もすっきり青空にそびえ見えている。温かい。雪が目に見えて減った。もう冬は終わったに相違
ないと思うのだが、月曜日から寒気が入り寒くなるとテレビは言っている。
 季節の変わり目で、温かくなってきたからか、何やら気だるくて眠い。今朝は朝食後からそば打ちをした。製麺機での
そば打ちだから疲れはせぬのだが、打ち終わり片付けをして茶を飲んでいて、居眠りが出そうになった。朝っぱらから居
眠りとは・・・。
 世間は土曜日。さすがにもうスキー場に向かう車は少なくなった。


 随分雪が減った。


3/20
 不動山は霞に覆われているが、高曇りで薄日も射す穏やかな朝だ。寒くない。
 今日は山荘組合の臨時総会。これが過ぎればまた少し暇になるが、親爺の長い冬眠の日は終わる。
 いよいよ山里も春めいてきて、積雪も1mを切った。


 庭がほぼ出たが、来週早々又雪の予報が・・・・・。


3/19
 雨で明けた今日だが、温かい雨で雪が激減した積雪も80cmあまりと、一晩で40cm以上も減ったことになる。
 辺りは霞立って、「花霞の情景」となっている。
 親爺が冬ごもりの間に受けた、剱御前小舎の予約を心平に確認整理してもらった。大凡の予約は親爺の頭に入ってい
るのだが、怪しい部分もないではないので、ここはやはり若い頭脳で、明確にしておかねばならぬ。
 九月の第一土曜日がもうほぼ満杯で、団体山の予約はもう出来ぬ状況だった・・・。
 未だ小屋開け前だと言うのに、最近は予約が随分早まってきた。有り難いことではある。
 この時期になると、親爺も未だ自分が現役(一応)だったことを思い出す・・・。小屋閉めから冬ごもりの数ヶ月はまるきり
隠居様状態なのだ・・・。
 さてさてもう目を覚ましておかねば。


3/18
 山里も数日天候に恵まれて、雪が随分減った。芦峅寺観測点の積雪も120cmと、一週間前の積雪から見れば80cm
も嵩を減らしている。
 我が家の庭も雪がかなり無くなって、そろそろ雨戸を開けようかとも思っているが、来週早々には又寒気が入り雪となる
との予報なので、今しばらく見合わせている。
 今日は親爺も所用で出かける。明日も用事があり、明後日も山荘組合の会合だ。やはり小屋開けまで後一月を切る頃
ともなるとやや慌ただしくなってくる。まあ、未だ一応現役だから・・・・・。


 ヤマテンの猪熊さんから抹茶をいただいた。で、早速久々にオカカのお手前をいただいた。作法も何もない。あぐらのまま
ゆったりといただく抹茶には「ホ〜ッ」と心落ち着く深い滋味がある。
 


3/17
 今日も良い天気だ。
 昨日偶然にも「自費出版デジタル図書館」と云うホームページに巡り会って、その中に「つぐみ」と題された揺籃社から出
版されているシリーズのエッセイ集に巡り会った。
 ”語り継ぎたい20世紀の記録”と云うサブタイトルの通り、一般の皆さんからあるタイトルの下で原稿を募集し、編まれた
随筆集、或いは文集とも言い得るシリーズで、既に第10巻まで出版されている。
 この作品が何と無償で読める。PDFファイルでダウンロードし、PC,或いはタブレットなどに保存出来るのだ。
 親爺は早速全巻をタブレットに収め、昨夜から読みふけっている。
 おおむね親爺より一世代、二世代上の皆さんから寄せられた、様々なテーマ、それは”ふるさと”であったり、”学舎”であ
ったり、”食”であったりと多岐にわたるが、第一巻を除く2〜10巻にはそのようなテーマが与えられており、それを基とした、
味わい深い文章が、ある人のある時期の記録としてその各巻に納められているのだ。
 決して美しい上手な文章ばかりではないが、全ての文章は、世の大半を占める庶民と呼ばれる人々の記録を克明に記し
ており、読み進む中に大きな暖かさと感動にしばしばつつまれるのだ。
 皆様も是非この「自費出版デジタル図書館」を訪ねていただきたい。
 山里の春もすぐそこまで来ている・・・。


3/16
 ここ2日ほど天気が続き、気温も随分上がっているようだ。
 雪がぐんぐん溶けて、先の大雪で降った分は大半が溶けて、現在の積雪は140cmとなった。数日前には2mの積雪だ
った事を思えば、やはり弥生半ば過ぎの季節が実感される。
 急に温かくなりすぎて、何やらやたらに体がだるい。良くある春のけだるさというのだろうか。
 寒ければ寒いで文句を言い、温かくなればなったでまた気だるいとやら・・・我ながら人間というのは何と我が儘なもの
だろうと思う。
 小屋開けまでほぼ一月。
 ずぼら親爺のずぼら生活も、少し慌ただしくなってくる・・・・・。
 又雪がこんなに溶けた。



3/15
 昨日ついに長女の姓が変わった・・・。嬉しくもあり、寂しくもある。
 二人そろって夕刻我が家へ顔を出した二人が幸せそうなので、親爺もオカカも嬉しくなり、娘の結婚はとりもなおさず
新たな息子が出来たのだと云うことを事を確信した。二人がこれから築いてゆく新たな家庭を、つかず離れず見守って
やりたい・・・・・とは言え挙式は未だ三月も先のことだった・・・。
 親爺特製のつけ麺を、美味い美味いと三人前半平らげ、さらにうなぎの佃煮でさらさらと茶漬けを一杯やって夕食を
締めくくった新たな息子に、頼もしさを感じ嬉しくなった親爺だ。
 我が長女ながら良い伴侶を選んだものと大満足する。
 オカカは今朝からその長女の結婚式の衣装合わせやら、選びやらでおつきあい。いそいそと出かけていった。
 親爺はそんなことには全く役立たぬから、留守番である。
 親爺の大好きなカレンダーはその写真故に毎日見る。そして、そのおかげで日付曜日もしっかり確認できる・・・・・。


3/14
 北陸新幹線が今日開業した。石川県でもそうだし我が地元富山県でも朝から、半世紀越しの悲願達成とばかり大騒ぎ
である。富山ゆかりの芸能人が総動員で、地元テレビ局も大張り切り、今日ばかりは準キー局扱いで全国ネットの現場
中継がハイテンションで流れる。確かに裏日本富山石川に、表日本太平洋側の明るい光が射し込んできたような気がす
るのは事実である。
 そんな今日は親爺にとっても記憶に残る日となるだろう。長女が今日、許嫁と共に婚姻届を出す日だからだ。挙式はこ
の六月なのだが、入籍は年度が替わる前にして置きたかったのだろうし、どうもこの大勢の人の記憶に残る、北陸新幹
線開業日に合わせたかったのでもあろう・・・。
 いずれにしろ長女は法的にはもう、親爺とオカカの元を巣立つ。
 少し寂しくもあり、又嬉しくもある。そんな今日二人で挨拶を兼ね夕刻我が家に来て、夕食を共にするとの事。
 親爺はせっせと二人にご馳走する”親爺特製つけ麺”を仕込んでいるし、オカカも茶菓子にと、揚げかき餅をこしらえて
いる。
 山里は雪も落ち着き、穏やかな暖かい朝。立山も姿を表している。


3/13
 山里の雪は一段落し、今日は緑が忙しいので、親爺とオカカはヨータローを預かり、楽しく半日を過ごした。
 終始しゃべりっぱなしの賑やかなヨータロー。面白くて可笑しくて午前中はあっという間に終わる。午後になってヤマテン
の猪熊さんがお立ち寄りになり、親爺とひとしきり世間話をしてゆかれた。
 四時頃一風呂浴びて、居間の親爺の定席に座り込む。今週日曜日からは大相撲春場所が始まっており、親爺もオカカ
も相撲フアンなので、相撲観戦を欠かさない。やや大きめのテレビの前で縦になったり横になったり、居間は最高の桟敷席
である。以前名古屋場所で枡席が取れて見に行ったこともあるが、確かに臨場感溢れ、生ならでの醍醐味はあるが、あの
枡席の狭さには閉口。以来相撲観戦はテレビ前に限ると思っている・・・・・。デジタルハイビジョンの素晴らしい画面は十分
な迫力があり、寝転んでゆったり見たり、大一番には起き上がって固唾をのんだりと二週間毎日楽しめる・・・。


 英才教育宜しく、零戦や九七式線を覚えたヨータロー。でもバアチャンにきかんしゃトーマスを読んでもらうのも大好き。
 


3/12
 今朝の積雪は200cm。いやいや春めいていた3,4日前のことを思うと・・・・・。
 今シーズンの冬将軍は本当にたちが悪い。未だこんなに余力があったのを息を潜め隠していたのだから・・・。
 外を見ると寒さが余計厳しく感じられるが、見ないわけにも行かず、我が家の食料も今日辺り補充せねばならぬ状況で
もう少しすれば親爺の4WDで買い物に出かけねばならない・・・まあ、道路もしっかり除雪されているらしいからさほど大騒
ぎする話でもないのだが・・・・・。
 今朝の山里は二月に逆戻りしたようだ。


3/11
 山里の春が又10日ほど遠のいたような気がする。
 昨日今日で、雪は70cmあまりも新たに降り積もった。山里の積雪は190cm・・・。
 良くありがちな寒の戻りだが、弥生十日過ぎの積雪量とすればかなり多いだろう。まあ、新たに雪下ろしをするようなこと
は無いだろうが外に目をやると全くの冬景色だ。
 そう、今日は東日本大震災が4年前に起きた日だ・・・。それを思えばもう言葉が出ぬ。ただ合掌。


 雪は更に降り続いている。
 


3/10
 山~祭翌日というのに雪が降りしきる山里だ。
 昔からこの祭りが済めば山へ入っても良いとされ、親爺の父、つまり爺様達の世代までは、狩山(かりやま)と呼ばれる
熊猟に、数人の気のあった仲間達と連れだって山へ入ったものだが、そんな習慣ももちろん絶えて久しい。
 花粉を蓄え黄色くなっていた杉木立も又厚い雪衣に覆われ、何やら戸惑っているようだが、春の気配に浮かれていた人
間も家に引きこもりひっそりしている。
 雪が溶けきっていた我が家の庭にも、又雪が降り積もってしまった・・・。


3/9
 長い山里の冬も先が見えてきて、親爺とオカカは一晩だけ温泉に浸ろうと飛騨路に足を伸ばした。
 今朝はその温泉のお宿で目覚めたが、何と我が山里では山の神様のお祭りだ。
 家にいてもここしばらくはお参りしていない親爺だが、心平がお参りして、今シーズンの無事を祈って来てくれた。
 今年も早朝6時前の薄暮の中、男達が集まり、神事が行われた。
 我が山里も限界集落。今年からは村中に配っていた山の神様の餅も取りやめになった。これも時の流れ・・・。
 

 親爺はと云うと、この冬がもう終わったと見切りをつけ、オカカと二人冬眠から冷めるための湯治宜しく、飛騨路の宿に
投宿し、どっぷりと湯に浸かっている。ずぼらここに極まれり・・・・・。


3/7
 しつこかった今シーズンの冬将軍もいよいよ矛を収めたようで、我が山里も雪がぐんぐん少なくなっている。
 昨日まで未だうっすらと雪衣をまとっていた杉木立は、すっかり衣を脱ぎ捨て怪しげな黄土職を色びて来ている。そろそ
ろ花粉を蓄え始めたのだろう・・・。
 親爺は平気なのだが、オカカには受難の日々が始まりそうだ。さほど酷い方ではないが、くしゃみや目のかゆみに辟易
する様だ。雪に悩まされ、待ちかねた春を謳歌する前に花粉に悩まされ・・・。
 隣の庭にも雪がまだたっぷり残っている。この冬は大雪だったのだ。


 それでも幾分は春の足音が聞こえてきたような・・・・・


3/6
 青空が覗き、陽が射す今朝だ。
 今日は朝から従兄のTの訪問を受け、しばし談笑する。親爺より五歳年長のTは山岳遭難救助で一時代を築いた男、
親爺と二人の会話が山の話になるかと思いきや、大概は馬鹿話ばかりだ・・・。
 長女の結納も終わり、一寸一息ついているが今度は三女の引っ越しで、又オカカと二人駆り出されそう・・・。三女は東
京から松本へ任地が変わる。
 まあ、暇な中にも何やらかやらと結構あるものだ・・・。
 山里の三月六日、残雪尚多い中にも日射しはやや力強くなってきたように思える。


3/4
 朝晩がかなり暖かくなった。とは言え暖房なしの朝は2階の寝室で6℃ほど、1階の居間では4℃ほどだ。
 山里も雪が目に見えて少なくなって、車で15分も下った富山平野の外れ辺りはすっかり春の気配に覆われている。
 我が家の屋根も殆ど雪が無くなって軽々としてきたが庭には未だ残雪が多い。


3/3
 親爺とオカカだけの山里の家だが、今日はひな祭り。
 三人の娘達が大はしゃぎしながら祝ったひな祭りとはほど遠いが、それでもおひな様を飾ってみた・・・。
 長女の結納が一日で、結納の品々が並んだ座敷にはひな壇は飾れぬし、ここ数年はかなり手抜きの雛飾りしかしていな
いので今年は究極とも言うべき手抜きで、昨日の朝オカカが30分ほどで飾り付けた。
 居間の出窓の鉢植えをどかし、緋毛氈を敷き”おだいりさまとおひなさま”を並べただけの雛飾りで、東京にいる次女三女
の初節句にオカカの実家から贈られたそれぞれの市松人形も並べたのだ。
 それでも居間は一気に華やぎ、「春弥生雛の節句」の気分が溢れている。
 今宵は親爺とオカカ二人だけの食卓にも、ちらし寿司と蛤の吸い物を並べよう・・・。


 山里のひな祭りは未だ、あまたの残雪につつまれている・・・・・。
 


3/2
 昨日は恙なく、長女の結納を収めさせて戴いた。
 儀式張ったことは止めようとの申し合わせだったが、先方が我が家に気を遣ってくれたのだろう、印ばかりの簡略な結納
との事だったのが、宝船、鶴亀角樽までそろった豪華な結納で、親爺もオカカも驚いてしまった。
 長女も幸せな娘だ。優しい伴侶に恵まれたばかりではなく、その伴侶の両親にも心から歓迎され、祝福されて新たな家庭
を築いてゆくことになるのだ。
 親爺もオカカも一抹の寂しさは禁じ得ないが、娘が結婚することにより素晴らしい青年が我が息子となるのだ。
 両家両親も心から二人の門出を祝っている。
 我が家の座敷に、三十数年ぶりに並んだきらびやかな結納だ。


 長女の結納で雛飾りが遅れた。でもこのひな祭りが長女が家で祝う最後のひな祭りになる。オカカが今朝から孤軍奮闘。
 究極の手抜き飾りながら、何とか飾り、折しも堺市のNさんにお送り戴いたおひな様用のお菓子をお供えした。
 Nさん何時もお心遣い戴き有り難うございます。


3/1
 今日から弥生。
 大安の今日、長女の結納だ。親爺もオカカも本格的な作法やら何やら全く知らぬ。こんな時に一番頼りになる婆様(親爺
の母)は既に旅立っており、爺様(親爺の父)は元からこんな時は役に立たぬ。何せ我が家で結納など、親爺の妹が三十
数年前に受けて以来だ・・・。
 で、いわゆる常識的な心尽くしでお迎えしようと決めた。
 先方のご両親も「簡略にしましょう」と仰ってくれているので、少し気が楽だ。
 で、オカカは早起きして自分で赤飯を蒸し、お出しする茶菓子や桜湯も吟味し、さすがのずぼら親爺もオカカに言われて
幕を張ったり、床の間を片付けたり・・・・・。
 で、後は着替えて先様を待つだけだ。
 正直なところ、さすがのずぼら親爺もやや緊張している。


2/27
 雪の朝だが、新たな積雪は殆ど無い。せいぜい1〜2cmか。
 明後日に長女の結納で、今日はオカカと二人座敷の大掃除だ。結納を飾れる様に床の間を空けるのが親爺の役割。
 家をリフォームする前は一間の床の間に一間の戸袋飾り棚という本式の和室だったのだが、大きな仏壇のある仏間を
つぶし爺様の隠居部屋としたため、戸袋飾り棚の一間分を仏壇の収納スペースにし、一間の床の間だけという仏間兼用
の座敷になってしまっているので、こんな慶事の時には少し戸惑う・・・。更に玄関の門幕が以前は二件幅の玄関だったの
で長すぎて、本来は玄関に張るべきなのだが張れず、唯一二件間口のある座敷引き戸前に張ることにした・・・・・。
 さてさて、分からぬ事だらけだが、要は気持ちを込めてお迎えする事。普段のものぐさ親爺も、猫の手より少し増しな働
きをせずばなるまい。
 雪降る山里で親爺とオカカはせっせと座敷の掃除に精出している。


2/25
 朝の戸外はそこここと凍っているところも見られたが、縮み上がるような寒さは感じられなくなってきた。
 親爺宅はLANの配線がしてある。かつて親爺が適当に線を張り巡らしたのだが、数年前に家をリフォームした時に、専
門の業者さんに頼みしっかりした配線をしてもらった。で、2階の親爺部屋、娘達の部屋(3部屋)と、1階の居間に2カ所
当時の爺様の隠居部屋にもやがて親爺の隠居部屋になるだろうと1カ所としっかりと配線をしてもらい、これで万全と喜ん
でいたのだが・・・。今や無線LANが当たり前となってしまってこれらの配線は全てとは言わぬも半分は無駄になった・・・。
 現在は親爺はノートパソコンの無線LAN(Wi-Fi)が普段使いだし、オカカはi-padのWi-Fiのみだし、親爺部屋のいわゆる
デスクトップパソコンのみが有線のLANを使用しているのみである。
 しかし本当にこのコンピュータイコールインターネットの進歩には目を見張るばかりだ。
 新しい物好きの親爺が、この山里で初めてインターネットに接続した時はもちろん、当時の電話回線で、富山にアクセス
ポイントが無く金沢のアクセスポイントにつなぎ・・・・・。
 その後ISDNの定額制接続に移行し、ADSL接続の圏外である山里にもケーブルTVの光ケーブルが来たことでADSL同等
のインターネット接続環境を得ることとなり、今では光ケーブルが山里どころか、立山室堂まで来て、剱御前小舎にいてさえ
docomoや、auの快適な速度のインターネット接続が可能となっている。僅か20年あまりのこの間に、インターネットは生活
にすっかり溶け込み、スマートホンなどの携帯端末や、通信機能を備えたタブレット(アイパッドなど)などの普及により更に
身近なものとなって、今や生活の必需品なのである・・・。
 今朝我が家のLANに突然トラブル・・・。親爺が少しいじった所為だが、復旧にほぼ一時間かかった、しかもどうして復旧し
たかは明確には分からない・・・・・。が、まあ、何の支障もなく使えているのでこれで良いだろう。
 三寒四温の穏やかな日。それやこれやで時が流れていく。


 高曇りの穏やかな日、時折暖かな日射しも降り注ぐ。我が家の庭の雪もだいぶ溶けた・・・。
 


2/24
 不動の山肌に大きなノマがズッテいる。
 もうこうなれば春が近いと云うことだが、ボチボチと小屋開けの気配も近づいてきて、朝一番からこの春の空輸作業の
段取りを打ち合わせている・・・と云うのも長年使ってきた不動山の芦峅寺HPヘリポートに、民間の大がかりなモーグル
スキーの練習施設が出来て、ごじゃごじゃして、使いづらくなって、この機会に旧芦峅小学校のグランドをヘリポートとし
て利用できぬかと云う話が出てきたからだ。
 グランドは全く使われず放置状態だし、村はずれに位置するので騒音などの心配もあまりないから、これは良い考えだ
と早速、町会議員のS氏にも力添え戴き、町に打診してみたり、仲間との打ち合わせをしたりとバタついているのだ・・・。
 不動山の茅原の雪が見事に雪崩落ちた。


2/23
 昨日の強風が春一番だったとのことで、そう言われてみると雪が随分減っている。
 夕べもかなり暖かく、夜具の上掛けを外して寝て、それで調度良かった。確実に春が近づいているようだ。我が家の玄関
先も凍結どころか、一部地面が出て、スリッパで出入り出来るようになった。もちろんまだまだ雪に覆われている山里だが
僅かずつ春の気配がしてきた。
 今日はオカカが娘と二人お買い物で、親爺は留守番。まあ、ごろりとヨコになって昨日の運転疲れを癒そう・・・。
 さっき目覚めたばかりだが、もう眠気が・・・。
 


2/22
 所用で松本まで出かけていたので更新を1日サボってしまった。
 昨日は思いの外手間取ったが、それでも午後早々には用件も片付き、久々に少し歩き回った親爺はダウン。元気な
オカカと東京から松本に来た末娘は、夕刻までショッピング・・・・・。女とは実にタフなものだ・・・。
 今朝は松本のホテルで目覚めた。末娘も一緒だったので朝食もしっかりとった。
 10時頃松本を出てきたが13時半には山里に到着。一昨日は雪の中を出かけたのだが、今日の山里の気温は何と13
度・・・。雪も随分減っている。
 立山が妙にすっきり見えている。


2/20
 軽い昼食を撮ってオカカと二人今年に入って初めての遠出。飛騨路から安房トンネルをくぐり抜け、松本に来た。
 明日はさっさと一仕事片付けて、明後日には山里へ戻る予定だ。
 出がけには雪が降っていた山里だが、明日は晴れ、明後日は気温が10度を超えるとの予報が出ている。又安房トンネル
経由で変える事にしよう。
 松本での宿泊は2,3年ぶり。と云っても寒い時期なので外出は億劫。食事も宿で済ませよう。
 もう内陸へ入ればこんな空が珍しくないのだろう・・・。寒いが雪がない・・・。


2/19
 今日は長女の結婚式に親爺が着せられるモーニングの衣装合わせ。
 未だ4ヶ月も先の事なのだが、こんな面倒なことはさっさと済ませておくに限る。オカカに伴われ富山市内の式場に出向く。
 親爺のサイズがアメリカンなので心配したがほぼ一発でジャストフィット。大凡15分ほどで終了した。
 親爺はクリスチャンではないが、最近の若い人達は洋式の結婚式を好むようだ。20mもあるバージンロードを娘を伴い
歩かねばならぬとの事だ。まあ別に好きこのんで仏教徒になったわけでもなく、たまたま生まれた家が日本で仏教徒だった
というだけのことだから、自分たちの門出くらい好きなスタイルを選べば良い。
 親爺は娘には甘いし、そんなに信心深い仏教徒でもないから、この日ばかりは似非クリスチャンとなりモーニングに正装し
娘をエスコートするのに全く何の抵抗もない・・・。
 山里は雨で雪も嵩を減らしてきた・・・と思いきやいつの間にか又雪になっている。


       昨日はヨータローと楽しく遊んだ親爺とオカカ。これだけなついてくれるともう孫も同然。
     


2/18
 又雪の降り出した山里だ。
 大した雪ではないので積もっても10cm前後だろうが、湿った雪で鬱陶しい・・・。
 今日はヨータローの子守日。最近は随分話すので面白いが、たまに意味が通じないことがあって困ってしまう・・・。
 もううんざりするような鉛色の空、又杉木立が白くなってきた・・・。
 ヨータローのトオちゃんカアちゃんも今日は雪下ろしで忙しいのだ。


2/17
 今日は病院巡りで忙しい。
 先ずは富山市内のT病院で血圧やら酸素濃度の検査を受けて、その後一月分の薬をもらった。その足で、これもかかり
つけのT眼科医院で眼圧やら視力の検査を受け、目薬をもらい帰宅した。
 美容院に出かけていたオカカも帰宅し、買ってきた寿司をつまんで昼食を済ませ、今度は隣村の理髪店に散髪に行く。
 ものぐさな親爺もどうかして弾みが付くと、こんな風にあちこちかけずり回る日もあるのだなと、おかしな事を自分で感心
している。
 雪も恐らく落ち着いて、これからは寒気もだんだん緩んでくるだろう。


それでも庭には未だこんなに雪がある。オカカが買い込んできたワンコイン寿司(500円)。結構美味い。
 


2/16
 今朝は快晴。
 胃腸風邪がすっきりせず、昨日は更新もサボったが、今朝は天気と一緒で随分良くなった。
 今日は少し予定があって、今から外出する。
 大日もすっきり姿を見せている。
 今冬の立山は室堂では1.5m程雪が多いそうだ。剱御前小舎のある稜線部はさほど変わらぬだろうし、立山の雪は
3月にもまだまだ降り続く。


 天気は良いが凍てついた朝。運転も慎重にせねばならぬ。


2/14
 昨日、外出しようと我が4WDを始動したが、エンジンがウンともスンともかからない。バッテリー上がりだ・・・。どうもスモー
ルライトを消灯し忘れていたらしい。
 で、オカカのプリウスでのお出かけとなって、親爺とオカカには、圧雪のこの冬一番の悪い道路状況の中を走ることとなっ
た・・・。と云ってもプリウスでも十分走れる程度の圧雪悪路なのだが、良いときしか極力外出せぬ事にしているし、大抵は
親爺の4WDポンコツ号で出かけるので、、正直プリウス程度では心許ないのだ。
 もう10年も前、現在のカルディナ4WDの前は、いすゞ自動車のビッグホーンというジープタイプの車が親爺の愛車だった。
車高も高く、タイヤ径も大きかったので、大概の悪路でも先ず心配なく走れた。非常に運転しやすい車だった。
 この雪の中で暮らすことを考えると、やはり車は4WD が欲しくなる。車高の高いジープタイプがベストだ。親爺のバンは車
高が低い分ジープタイプには及ばない。
 ECOカーのプリウスも良いが、雪国に暮らす親爺達には4輪駆動車も必需品だ・・・。


           今日はバレンタインデーだそうだ。オカカからチョコをもらった。 
             

 10:10、突然の青空・・・・・。


2/13
 昨朝の写真と今朝の写真を見比べるとうんざり・・・。夕べから又雪で、今度は大雪注意報が出ている。
 それでも未だ道路はさほど悪くなってないようだし、今日の中に2,3日分の食料を買いに行ってくる予定。
 雪は降り続くが、余り寒くはない・・・・・。


2/12
 昨日今日と、やや暖かい日が続き、雪も嵩を減らした・・・と云っても未だ170cm以上の積雪ではある。
 杉木立がすっかり雪を落とすと何やらホッとする。
 人間がすっかり少なくなってしまった我が山里、親爺が子供の頃には決してみることの無かった猿や、カモシカが我が物
顔でそこいらを彷徨き回る。
 恐らく10年後にはこの村は更に人影が少なくなって、家々も半減していることだろう。今は限界集落と呼ばれるが、近い
将来は廃村あるいは廃墟となるのでは・・・・・1300年も続く我が村も今やこんな体たらく・・・。
 歳とともに軟弱になって、今や役立たずの看板を上げてしまった親爺にとって、雪国は何とも住みにくい。
 せめて冬だけでも雪のない所に住みたいとつくづく思うこの頃だ・・・。


2/11
 さすがに積雪が2mを超えると大変だ。
 屋根の融雪装置も、例年溶け残る箇所ではあるが、今年は少し積雪量が多過ぎて、二階の廊下採光窓の外がふさがり
そうになった・・・。で、珍しく親爺が出動となったが、昔取った杵柄で足場を作るくらいは出来るのだが、いかんせんスコッ
プを二振りもすると息が上がってしまう・・・。昔ならくわえたばこの鼻歌で、威勢良く片付けてしまった仕事だが、立ちん坊
でははかどるわけがない・・・と、見かねたオカカが屋根に上がって来て、立ちん坊の親爺を手すり代わりに、数分で雪を
落としてくれた・・・・・。恐らく生まれて初めての雪下ろしだろう。
 と云うわけで、何とか採光窓はふさがらずにすんだが、雪国の暮らしはかなりうんざりだ・・・・・・。


 スコップ二降り、いきぎれぜ〜ぜ〜・・・・・・・・・・・・で、立ちん坊ばっかり・・・・・・・
 


2/10
 山里の積雪が214cmと、ついに2mを超えた。
 この雪を降らせている寒気はこの冬最大とのことで、昨日出た大雪警報は未だ続いており、雪も未だ降り続いている。し
かし、その勢いは随分弱まり、警報も多分間もなく注意報に降格されるだろう。
 朝目覚めて外を見ると、明らかに60cmを超える新雪・・・。
 元気なオカカは、親爺が全く当てにならぬので張り切って戸外へ飛び出し、車庫前や玄関先の除雪の汗を流している。
 気の早い連中はもう雪下ろしに取りかかっているし、屋根の雪を下ろし終わればその下ろした雪の始末に又取りかから
ねばならぬし・・・雪国の暮らしは大変なのだ。
 この雪景色をご覧あれ。


 あっちを見ても雪・・・                           こっちを見ても雪・・・
 


2/9
 この雪の降り方は本格的だ、と思っていたら大雪警報が出ている・・・。
 親爺は夕べから風邪気味で、何ということもないが、夕方になると微熱が出て腹がぐずつく・・・。胃腸風邪だろう。
 で今朝は昼までふて寝を決め込んでいたのだが、「オトツァンおかゆが煮えたワヨ〜」とオカカに起こされた・・・・・訳で
は無いが、昼飯はおかゆで済ませ、猛烈な雪降りをぼんやり眺めている。
 まあ願わくばこの冬最後の大雪となって欲しいものだが、この冬の神様というか、冬将軍というか、とにかくその呼び名
の頭にクソをつけたくなる様なヤローであることは間違いない。昨師走頭からどっさりと雪を降らせ、立春過ぎの今になっ
て未だこの雪を降らせているのだから、いい加減にいて欲しいものだ・・・。と、有らぬ相手に毒づくことくらいしか出来ぬ、
世界第3番目?(いつかどこかのテレビで、青森、新潟、富山が世界の豪雪地帯トップ3を独占と言っていた。多分、ある
程度の人間が住み暮らすエリアでの話だろうが・・・)の豪雪地帯のその更に雪深い山里に住み暮らす親爺である・・・。
 これが居間の窓から見える雪降り・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 昨日は娘達からオカカに次々と宅急便が届いた。アイスクリームの詰め合わせやら豪華な花束やら・・・・・
 

 親爺もリクエストの鉢植えを送り、可愛いヨータローが遊びに来てくれて夕食をともにした・・・オカカご機嫌の1日だった。
 

 が、今日はこんな雪に見舞われている。


2/8
 今日はオカカの誕生日。恐らく誕生日プレゼントが娘達から届くだろう。
 親爺もデンドロビュームの鉢植えを、オカカのリクエストで手配しておいた。
 青空は見えぬが穏やかな朝で、寒さもさほど感じない。
 今日は昼飯にお気に入りの霧下そば粉でそばを打つ予定で、朝飯後鰹節で出汁を引き、10日ほど前に仕込んだかえ
しと1:3で合わせ、やや辛目のいわゆる辛汁を作り、普段使わなくなった、コーヒーサーバーに入れて休ませておいた。
 11時頃にはそばを打ち、この汁でそばをやろうと思っている。製麺機をもらってから幾度かそばを打って見たが少しず
つ要領が分かってきた様な気がし、親爺の加減のそばが打てるようになってきた・・・。
 もちろん捏ね鉢で水回しからやり、伸して切ってつくる、本当の手打ちそばには及ばぬだろうが、家で好みの儘に、好き
なそば粉で製麺機を使い打つそばも捨てたものではない・・・・・。
 いずれにしろ暇な時間がないと出来ぬ事だ・・・。
 山里の今朝。雪は未だ140cmも積もっている。山水を散水ホースで庭に撒き雪を消す。


 とにかく山里の雪はまだまだ溶けない・・・・・・・・。
 


2/7
 山里の、唯一雪が悩みの種の生活を、つくづく有り難いと思う昨今だ。
 テロやら殺人やら詐欺やら・・・・・世の中は忙しく動いているが、そんな生き馬の目を抜くようなめまぐるしさは、薬にした
くとも無い山里なのだ。
 限界集落、確かにその通りだ。
 この山里で一番目に付くのは60歳以上の人々。50代40代は若い衆グループだし子供など久しく、その元気に遊ぶ声
を聞いたこともない。野山や村内を駆け回り遊ぶのは猿や、カモシカ、最近はイノシシも加わり、野生の獣ばかり。
 小学校もなくなった。保育所もなくなった。
 しかた有るまい子供がいないのだ。
 だから若い衆は子育ても出来ぬ山里を出て、今少し利便性に富み、雪も少ない地に移ってしまう・・・こんな悪循環が、行
政の貧困によりもたらされ、日本全国どこもここも我が山里同様の限界集落だらけだ。
 もう10年もしたらこの山里はどうなっているだろうか。
 が、それでもこの山里には、何物にも代え難い平和で長閑な暮らしがある事は確かだ・・・。

 


2/6
 夕べは月が出ていたが、その後雪になってしまった。
 今朝までの新たな降雪は10cmあまりだろうか。それでも今は雪は止み、青空が広がり始め、時折陽が射す山里だ。
 今日は所用で外出。午前中に用事を済ませ帰宅できるだろうが、どうにも出不精になっていけない。まあ、外がこんな雪
景色なのだから出るのもよけい億劫になるのだろう。
 外の雪に合わせて、長靴を履いてそのまま町場へ出かけなどしようものなら、雪は殆ど無く、長靴を履いてどたどた歩き
回るのがはばかられる様な春めいた様子に戸惑う事になる。
 山里の杉木立は又雪衣を羽織った・・・・・。


 青空が少しずつ広がってくる。                     新雪は10cmほどもあったのだろうか・・・・・
 

      窓のペアガラス越しに撮ったら2重に写った・・・夕べの月だ。この1時間後から雪が降り出した・・・。
     


2/5
 良い天気が続く。
 親爺は寝ぼけてHPの更新作業の最終段階、アップロードを忘れていた。
 で、夕刻の今新たに更新をしている。大慌てで・・・。
 物忘れが酷くなって来たようだ・・・。
 青空の下、氷柱が下がる。


2/4
 夕べはオカカが豆ならぬ殻付きピーナッツをまいて、節分の豆まきとした。さすがにピーナッツを歳の数だけ食べると
いう訳には行かなかったが10粒ほどは食べた。
 昨日が節分なら、今日は立春だ。
 3日前から晴れ間が広がる空が続いているので、雪も幾分は嵩を減らしたが、まだ150cmはある。気温は殆ど上が
らず寒い日が続く。
 山里の春はまだまだ先の事だ。 ”山里の立春や未だ雪五尺”と、盗作フレーズをいれ1句・・・・・。
 こんな雪の下で、立春とは・・・・・


 それでもいくらか青空も出て、雪は嵩を減らしている山里・・・・・・・・。
 


2/3
 節分だ。今夜は豆まきなので、昨日オカカと買い物に出かけたついでに豆も買ってきたが、何とそれは殻付きの南京
豆、つまりピーナッツである。
 昔は今は亡きバアチャン(親爺の母)が、豆を煎った。豆を煎る間は決してしゃべらず、煎り終わった豆は升に入れ、
そこからは何時もの賑やかなバアチャンに戻って、豆をまいた。
 我が家の3人の娘がカルガモの雛よろしくバアチャンの後について、各々のオカカが広告紙で折ってやった升に豆を
入れてもらい、それはそれは賑やかに豆をまいていた。我が家ではバアチャンが豆まきの主役だったのだ。
 が、オカカの高岡の実家では、義父が豆まきの主役だったそうだ。そう言われれば、豆まきは歳男が撒くものと相場は
決まっている・・・。
 恐らく我が家では、家内の行事の一切は法事だろうが祝い事だろうが,大凡すべからく女が主導し、男は口出しせぬと
なっていた・・・いや、いるのだと思う。
 現在でも、家内の行事の全ては、オカカがバアチャンから受け継いで全てを仕切っており、親爺は一切口も手も出さぬ。
 家風と言えば家風なのだろうが、代々山暮らしが生業の家で、男が家を空けることが多かったからなのだろうか・・・現
親爺に限れば、ずぼらでとてもそんなことは任せておけぬからなのだろう事は確かだが・・・。
 現在は随分簡略化し、豆も煎らず,殻付きの南京豆を撒く程度だが、オカカがその年の恵方をしっかり調べ、かろうじて
豆まきの伝統?も受け継いでいる・・・。
 今宵は”福は内、福は内、鬼は外、福は内”と、オカカが、殻付きピーナッツを撒く予定だ。
 山里の節分は未だ凍てついている。


2/2
 自らをアルピニストと自称する古い友人が居る。
 親爺から見れば未だいくつか若いだけ元気で、山も剱御前小舎に泊まって剱を往復し下山するだけの体力もまだある
様だ。しかしこれは無雪期の天候に恵まれた条件下でのことである。
 だから、親爺に言わせれば、「ちゃんちゃらおかしい、オマエはアルペニストで丁度だ。」となる。
 ある積雪期のことだ。我が家へ突然件の旧友が訪ねてきて「今から立山へ行く。」と言う。「分かった,剱御前小舎へ連
絡しておくちゃ。」と言うと「今日は雷鳥平でテントで泊まる。」とのこと。物好きなと思ったが「寒いぞ、大丈夫か?」とだけ
言い、立山へ向かう友人を見送った。
 その夜、どうにもその友人が気になって、携帯電話に電話を入れてみた。案の定ご本尊は、3シーズン用の装備しか持
たず、雷鳥平の雪上で、寒さに震えている様子だった。親爺はその様子を思い浮かべ、大笑いしてしまった・・・・・。
 恐らく夜明けを待って、這々の体で室堂に引き返し下山したのだったろう、本人も懲りたと思う。
 まあそんなレベルのアルペニストなのである。
 しかし、アルピニストを自称するほど山が大好きなのは事実で、しかも山に入る前には必ず親爺に電話して山の状況を
聞き、慎重に行動をするだけの用心深さは持ち合わせていて、まあ、優良登山者ではある。
 しかしそんなことを本人に言おうモノなら今度は「優良登山者」を自称しかねない。だから本人の目の前では言わない。
 せいぜい趣味で、本業に触らぬ範囲で、山を楽しんでもらいたい。
 山里は僅かに青空が覗いている。


2/1
 朝から嫌なニュースが流れている。
 卑劣な誘拐テロにより日本人がついに2名も殺害された。
 インターネットという世界人類共有の情報交換システムを悪用し、殺すぞ、殺すぞと脅しながら、無法な要求を一方的に
叫び、ついには身勝手な理屈を捏ね殺してしまい、その殺害映像すらネット上に流すという、まさに神をも恐れぬ暴挙は
決して許されるものではない。
 日本政府の無能を云う無かれ。現行憲法下でどうできるというのだ・・・。映画やテレビなら、特殊部隊を出してこの人質
を救出するのはたやすいだろうが・・・。テレビを消そうかと思うほど見たくない、聞きたくないニュースだが、決して目を背
けられない。
 山里の雪は小康状態。


 朝からオカカが張り切って、車庫の周りの雪を落とした。雪庇さえ出ねば車庫の積雪は怖くない。
 


1/31
 予想通り雪の朝。新雪は20cmほどで、現在の積雪は150cmを超え、寒中の山里の積雪として,何とか面目を保ったよ
うだ。これ以上の雪はもう見たくないが,そう言うと又意地悪く雪を降らすのがこの冬の神様のやり口だ・・・。師走頭からが
んばりすぎてもうかなり疲れているようだから、知らん顔をしてやり過ごせば良いだろう・・・。
 さて、こんな冬の雪降りには暖かい居間でごろごろ過ごすに限る。
 山里の冬はまだまだ続く・・・・・。


 復活した「山水」が散水ホースで撒かれ、融雪に一役買っている。我が家の玄関先から石段にかけ雪は無い。
 


1/30
 何時もは割と長く感じる1月だが、今年は気づくともう30日だとオカカに言ったら、私は未だ30日かと思うほど長く感じる
とのことだった。一緒に生活をしていても感じ方はそれぞれのようだ。
 昨日は良かった天気も又雪降り、といっても大した雪ではなさそうだがとにかく外には雪が舞っている。
 我が家では十村谷「とむらたに」と言う近くの谷から水を引いている。この水は山里の水道が整備された昭和30年代の
終わりまでは我が家唯一の生活水だった。もちろん我が家単独で引水しているわけではなく、この谷からの水を引くことが
可能な村内のエリア2〜30軒が共同で十村谷引水組合を作って共同管理してきたものだ。
 芦峅寺集落にはこんな風な引水組合がいくつかあり、大凡150軒ほどの家々全てにそこここの谷などから引水していた
のだ。
 昭和30年代の後半、村全体を同一水源から配水する芦峅寺集落単独の水道完備され、つい近年まで我が芦峅寺では
月間500円ほどの水道料を払うだけでふんだんな水を使い続けてきたが、現在は設備の老朽化などの問題から立山町に
移管され、町営の水道として以前の芦峅寺水道料金の4〜5倍に当たる立山町規定の料金を徴収されている。
 が、我が十村谷引水組合は細々とだが未だ健在で、水道水ではない「山水」を未だに格戸に引水しており、これはこれで
利用してきたのだ。夏でも冷たく、全く天然の清水はカルキ臭もな無く美味かったからだ。
 しかし、十村谷の上部に当たる不動平に、「国立少年自然の家」が出来た辺りからその水質が怪しくなり、近年の水質検
査では大腸菌が検出され、飲料不適となっている。それでも冬場の融雪にはこの水が大活躍だし、庭の池や手水鉢に流し
っぱなしで使うには、メーターを持たぬこの水は誠に重宝なのだ。
 一寸出が悪くなっていた山水だが、組合で業者に点検整備してもらったら又沢山出るようになって、我が家の玄関先に流
れて、雪を溶かしている。
 山里は又雪降り・・・。


 未だ寒の中だ.雪はちらほら。


1/28
 夕べからの雪が雪が20cm降り積もって,雪降りの朝だったのだが、9:00頃から薄日が差し始め、みるみるうちに青空が
広がって、しつこくちらついていた雪も止んだ。
 嬉しい天気予報の外れだ。こんな外れ方なら歓迎する。身勝手なモノだ・・・。


 わずか十五分かそこいらで、薄日差す朝が青空の広がる朝へと変わった。


1/27
 昨晩は暖かく、今朝も暖かく辺りが靄に覆われていた。
 オカカが外出中で留守番の親爺だが、ついつい面倒になって食事が出鱈目になる・・・。夕べは牛すじの土手煮を飯に
乗っけて掻き込みそれで終わりだし、今朝も飯にオカカをぶっかけて醤油を垂らし、焼き海苔で巻いて喰った・・・。
 親爺はゴキブリ亭主なので、台所でゴソゴソやるのは大好きだが、オカカが居て二人で囲む食卓をイメージしながらあれ
これ作ろうと思う訳で、一人でそれを喰うという風に考えると、出来る限りの手抜き(後片付けなども含め)を優先してしま
うことになる。
 以前、オカカが、親爺が剱御前小舎に入って居る間は、食事がかなりおろそかになってしまうと言うことを言っていたが、
それがよく分かる。
 が、これではいかん。この調子で行けば昼はパンをかじり牛乳で済ませそうだ・・・。
 で、親爺は昼用に蕎麦を打った。昼食にはこの手打ち蕎麦をいただく予定・・・・・が、今ふっと気づいた。僅か一人前の
蕎麦をたぐるのにこの手間暇はたまらない、と。
 製麺機の片付けはさほどでもないが、この後、蕎麦を茹で、洗い、皿に盛り・・・まあ、作り置きの辛汁はあるから・・・・・。
 でも美味いモノを喰おうと思えばこのくらいのことは当たり前だ。無精していると決して美味いモノは喰えぬ。
 あくまで長閑で平和な山里で、有り余る自由時間を、親爺はこんな風にオメデタク過ごしている・・・・・。
 


1/26
 「不動のカヤワラにでかいノマァずっとる。」・・・通訳すると「不動山の茅原に大きな雪崩が出ている。」だ。
 昨夜から暖かかった山里だが、雪が随分と嵩を減らした。このまま行けばすっかり雪が無くなる・・・と云う訳には未だ
参らぬ様で、明日午後からは又雪のマークが出ている。
 今日はオカカが外出、親爺が留守番なので、さてどんな具合に過ごそうかと思っているが、ごそごそと昨日買い込んだ
食材で料理でもし、せいぜいゴキブリ亭主で一日が終わってしまうだろう。
 不動山にしては大きい雪崩だ。


1/25
 今日の曇りの予報が外れた。立山もよく見えている。昨日のような快晴とは行かぬも大寒の中のこの暖かさは有り難い。
 どうやら雪は一月早く降り出して、例年なら2月の終わり頃というような按配なのかもしれぬ。まあこれは親爺の希望的
観測であり、当てにはならず、大寒波に襲われ又悲鳴を上げるやも知れぬが、どうにもこのまま三寒四温が続いて,春に
ずれ込むような気配を感ずる。
 今日は4日ぶりに買い物に出かけた。親爺とおかかの食べる量など高の知れたモノだが、野菜と肉、ヨーグルトに調味
料等々買い込んできた。これで又2〜3日はもつ・・・。


 定点写真で見れば雪がやや減った様だ。でも庭には未だこんなに雪が多く残る。まあ寒の中のことだから・・・・・。
 


1/24
 快晴。今日オカカは長女と待ち合わせてお出かけ。6月に挙式の長女の衣装合わせとか、親爺はつんぼ桟敷で幸い。
 昨日久々に高校時代の山岳部の大先輩を訪ねた。親爺より一回りも先輩のNさんで、富山県山岳連盟の重鎮であり、
韓国登山界や中華民国(台湾)登山界の方々との交流にも力を入れておられる。富山県山岳連盟の海外登山隊の隊長
も幾度もしておられるが、温和で、話し上手で、親爺も玉山登山や韓国のソラク山、インスボン登山の時など幾度もお世
話になっている。
 名古屋から日本山岳会関係のMさんが、立山ガイド協会発足当時の親爺達立山ガイドと当時の大韓山岳連盟の交流
について話を聞きに来られたので、その当時の顛末を話してくれとの事だった。が、久々にNさんと話し込み、くだんのMさ
んの話はついでと云ったような状態になってしまった。
 懐かしい山友達と云っては失礼な、一回り以上も先輩のNさんだが、山の話になると懐かしく面白く、親爺にしては久々
に話がぴったりと呼吸の合う話に花を咲かせることができ、楽しかった。
 裸の桃の木に花が咲いたように氷が付いて光っている。


 


1/23
 雪が溶け、嵩を減らしてゆく様子を「メメル」と言う。我が山里の古い言葉のようだ。
 昨日は「だいぶん雪がメメッてきた。」と思ったのだがさすが大寒の中、今朝は雪降りだ。雪降りと云ってもそんなに大
した雪ではなく、しめった重たい雪で、屋根に降り積もる前に自重で落ちている。町場は雨なのだろう。
 居間の定位置に座り込んで、窓に目をやると雪降りの景色が見える。もうこれだけで気分が重くなる。雪国暮らし60年
余、雪にはつくづく飽きた・・・・・。


1/22
  国際テロリストの魔手が日本人にも伸びている。島国育ちの遺伝子を受け継ぐ日本人は、この世界でもまれな治安の
良い国から一歩海外へ踏み出すや、実に無防備な赤子のような存在となりやすい。そしてこの赤子のような存在は「俺だ
けは、私だけは大丈夫」と云う、全く根拠のない信仰を、そのお人好し故に持ちやすい。
 何時からかテレビなどで良く聞くようになった、危険きわまりない「イスラム国」を名乗る武装集団に、どのような理由が
あったかは知らぬが、恐らくうっかりと、近づきすぎた日本人が、その魔手に捕らえられ人質となり身代金を要求されてい
ると云う。これは平和国家日本にとって、驚嘆すべき事件である。
 海外訪問中の首相が急遽予定を変更し、帰国。陣頭指揮をしながらこの事件に対応する事となった。
 経済大国日本にとっては我々庶民から見れば天文学的な身代金も、払える金額ではある。しかしこれを払い人質を救え
ば、その柔弱な対応が、「日本与し易し」とテロリストに侮られ、次々と別の犯行を誘う結果にもつながろう、さりとて見殺し
にすれば、日本国内の世論が日本政府の無能を言い立て、マスコミも間違いなくこれをあおるだろう・・・・・。
 このような局面に、矢面に立たざるを得ぬ日本政府の首相以下、関係機関の方々の苦悩に同情を禁じ得ぬ親爺だ。
 もちろん人質となっている方々のご家族の心痛や如何ばかりかと、悔し涙にも誘われる親爺でもある。
 いずれにしろ親爺ごとき無力な庶民のもの申すべき事件ではない。ただオロオロと推移を見守るばかり・・・。
 世界有数の平和国家日本の、更に長閑で平和な山里は、やや暖かい朝となっている。


      雪は溶けて嵩を減らしてきた。昔は山言葉で「雪がメメッた。」とこの状態を言った
    


1/21
 寒い朝だが雪は降っておらず僅かに青空が見えている。
 正月も21日、昨日は大寒の入りで、一年を通じ一番寒い時期だ。
 昨年末に頂いた親爺の趣味にぴったり合うカレンダー、1月は陸軍4式戦「疾風」が胴体の日の丸も輝かしく大空を征く
凛々しい姿が嬉しい。毎朝このカレンダーを眺め、元気を戴く親爺だ。


 今日はオカカが朝から忙しい。
 親爺のリクエストの揚げあられを大量に作り、更に今年の正月のお飾りに使った餅を”押し切り”であられに切っている。


 スーパーの袋に大方半分ほどの揚げあられは、一昨年のお飾り餅が原料。今日切ったあられはこれから乾して、乾し
上がればそれを空いた海苔の缶などに詰めて保存する。乾し餅のあられは2〜3年は楽に持つ。
 揚げあられは非常に美味い。
       


1/20
 未だ粉雪がちらつくも、今日からしばらく雪マークが消えた天気予報で一安心している。
 今しがたテレビで、バックカントリーと称する、スキー場外の野山での事故について報道されていたが、なるほどそん
な出来事を最近よく耳にするし、そもそもバックカントリースキーなる耳新しい言葉の意味も良く理解していない親爺だ
が、多分管理されたスキー場近辺の、管理外のエリアを滑るスキーではないかと思う。
 確かに気ままに滑れるし、人混みも避けられるだろうし、新雪の斜面は気持ちが良いに決まっている。が、やはり管
理エリア外というのはそれなりの理由がある。つまりその地形などから雪崩が起きやすいエリアだとか、上部ではそれ
と分からぬ尾根などが複雑に走り、滑り降りて気づくと人里まではいくつもの谷を越さねばならぬような地点に下りてし
まう様な迷いやすいエリアだとか、地元の山のプロや、スキー場の設計者などが丹念に精査しゲレンデとして一般に開
放する管理エリアとは全く異なる、危険だらけのエリアが管理外エリア、つまりバックカントリーなのだ。
 そんなところへ、数年ゲレンデでスキーやボードの技術を身につけたに過ぎない連中が我も我もと滑り込んでいったら
結果は見えている。遭難だ。
 バックカントリーなどという言葉でごまかさず、危険な立ち入り禁止の管理外エリアで有ることを忘れてはいけない。
 雪国の暮らしは甘くない。ましてや雪山など危険が一杯だ・・・。


1/19
 今は小康状態だが、朝は雪降りだった。
 我が家の融雪装置も大活躍で、屋根の残雪はたかが知れているし、車庫もこの前ガッパ社長に下ろしてもらったので
軽々としているし、隣の剣山荘は我が家と同じ融雪装置、もう一方の隣、早月小屋の謙ちゃん宅も腰痛を抱える謙ちゃ
んの甥っ子、剱沢小屋の今や若い親爺の新平が来て昨日全部下ろしてしまって軽々としている。
 いやいや今冬の雪はは早々と、12月頭から降り積もって、未だ一月半ばだというのにもう我が山里の大方の家は、
二下ろししているのだから、これはもう大雪の冬と言わねばならない。
 現在は、家の大きさにも依るが、だいたい1軒下ろし、下ろした雪を片付けて四万円くらいが相場らしいが、大きな家で
車で排雪が必要になる場合など、七〜八万円の相場らしい。まあ、四万としても二回下ろせば八万円、三回となれば12
万円・・・と、馬鹿にならぬ金がかかる。が融雪装置の燃料代もこれに勝るとも劣らぬから恐ろしい・・・・・。因みにこの雪
で消費した燃料は、親爺宅で現在まで約1000リッター余り、リッター90円で計算しても約90000円となるから、2下ろし
分の雪下ろし代金を超えてしまう・・・。融雪装置だけで一冬に2000リッター以上を使う家も多いから、そんなことを考え
るとこの融雪装置もかなり馬鹿馬鹿しい装置だと思うのだが・・・。
 雪国の暮らしは楽ではない。


 雪降り空に飽いた・・・・・。


1/18
 窓外の雪景色の上に、青空が見え始め部屋の中にも日が射し込んで来た。
 大したことは無かろうと、気にもとめずいた雪降りだが、それでも30cmは新たに降り積もったかも知れぬ。親爺は床暖
を一目盛り上げ部屋で縮こまっているが、オカカは外に飛び出して車庫の屋根の雪を、縁だけ長い柄の付いた雪かきで
掻き落とし始めた・・・・・と、急に部屋の中の照度が上がり外には雪晴れの日射しが、無音でけたたましくはしゃぎ始めた
ようだ。
 又雪は少し嵩を減らすだろうが、山里の冬は続く。


 オカカはこの長い柄の付いた雪かきを新兵器と呼び、こまめに雪庇の出来ぬよう屋根の縁の雪を落とす。元気。
 

     定点写真?積もっては消えする雪の増減が分かる。
    


1/17
 一昨日、古い友人が亡くなった。親爺より1歳年下で、隣村の住人だったが、勤め人時代の親爺の同僚でもあり、親爺
とは仲の良い友人だった。
 昨日その友人宅を訪い、冷たくなって横たわっている友人に最期の別れをしてきた。自宅で通夜も葬儀も執り行う予定
と聞いたからだ。恐らく身内だけに見送られて静かに旅立ちたいとの故人の意向に従ったのだろう。
 奥方に通夜も葬儀も欠礼させて頂く旨お伝えして、しばし最期の様子などをうかがいその場を辞した。
 この年になると、そろそろ幼なじみや同年代の友人の訃報が身近になってくる。でも驚いて受け止めがたい思いに駆ら
れることはあまり無くなって来たような気もする・・・。それだけ自分にも旅立ちの時が迫ってきているからだろうか・・・。
 残されたときの短さを想えば、生きている中にせいぜい好きなことをして楽しんでおこうと、かなり前向きな発想が出来る
親爺なので、未だしばらくは大丈夫かも知れぬが、そのしばらくは神のみぞ知る、と言うことだ・・・・・。
 山里の冬景色は、又一段と凄味が加わった。


 屋根の融雪装置がフル稼働・・・。向かって一番右側の赤いランプが点灯している間はボイラーが燃えている・・・・・。
     


1/16
 親爺のこのページを見て下さる方から、親爺元気かとメールを頂いたり、電話を頂いたりすることがある。
 特に冬ごもりの日々は、元々出不精な親爺は巣穴にこもってしまうのでなおさらだろうか、古いおつきあいの方々からは
生きているのか?と言うご心配まで頂く・・・。
 で、今朝はHPの更新ネタもあまりないので、オカカに親爺の写真を撮ってもらって、これをネタにした・・・・・・。
 親爺は元気だぞ〜!と、申し上げて、今朝のずぼら日記はおしまい・・・。でも心配して下さる皆さんが居ると言うことは
本当に有り難いことだ。白髪が増え、頭頂部が薄くなって来たが、元気で冬眠生活中の親爺。皆さんに感謝、感謝!


1/15
 今日はヨータローを半日子守。
 随分知恵が付いて、赤子じみたところが少なくなってきたが、未だオムツが取れない。未だ2歳になったばかりだからそ
んなモノなのだそうだ。
 昨日すっかり雪下ろしをしてもらった車庫なのだが、午後になって又みぞれから雪になってしまった。今回の雪は恐らく
大したこともないだろうが、まだまだ冬が長い事を思うとゲンナリする。
 まあしかし車が通行不能になる日が一日もない昨今の山里の冬、除雪が機械化され、融雪装置が稼働している現状を
思えば、そうぼやいてばかりもおられまい。
 雪下ろしが済んだばかりの屋根に又雪が降る。


 昨日は大日もよく見えていたのだが、今日は外には出ず、ヨータローの子守で半日を過ごしたオヤジとオカカだ。
 


1/14
 今日も晴天。真冬の低い朝日が居間に射し込み眩しい。
 何時も赤々と、居間でその存在を誇示し燃えているストーブも、この朝日が射し込むや一気に色を失い存在感も希薄に
なってしまう。
 が、光り輝き眩しい朝日ではあるが、部屋を暖めるには未だ力が足りない。むやみに明るいだけで暖かみは僅かだから、
ストーブはこの明るさの中では縁の下の力持ちに徹する。
 これが午後ともなれば、太陽は西の方向に移り、居間への日射しは反射光だけとなり、更に夕方から夜ともなればストー
ブの燃焼筒は又その赤々とした色を取り戻し、頭上のヤカンをチンチン鳴かせたりもし、完全に居間の中心としての存在感
を取り戻す。そして、オヤジとオカカが寝床に引き上げるまでがんばって居間を温め続ける・・・・・。
 冬の日射しは弱々しいが、雪国に暮らす我々には無上に有り難いものだ。


 着手から1時間半・・・・・さすが素早い、ガーズクリエイティブ。


1/13
 何日ぶりだろうか、実に久々の冬の晴天の朝。
 真っ白に雪に装われた山里のあちらこちらに陽が射し、跳ね返り、交錯して、音はたてぬも実に賑やかに、隅々までを
照らし、弾けるような明るさに包まれた銀世界となった山里である。
 さて今日は久々に親爺とオカカは町まで遠出?溜まった雑用を片付けて、又食料も仕入れてこようと思っている。
 雪は散々降ったが、どうもこれで一段落しそうだし、道路もさほど悪くはなさそうだから、一寸娑婆の風にも当たって来ね
ば、惚けてしまいそうだから・・・。
 それにしても晴天は気持ちがよい。
 

 雪をかぶった杉の木も、午後には雪衣を脱ぎ捨てるだろう。


1/12
 昨日の全国女子駅伝、我が郷土の富山県勢は何と最下位。いやいやここまで落ちれば帰ってせいせいする。トップが
有ればドンジリも有るのが競技の定め、やむを得まい。ただそのドンジリに毎回甘んじていては情けない・・・・・。
 山里は今日も雪だが、僅かに青空が見えたりもしている。明日辺りからはお日様も出て、しばし寒気が緩みそうだ。我
が家の庭の雪はとうとう竹垣の高さを超えて、かえって排雪作業がしやすくなった。
 雪のない冬に憧れる・・・・・。


       定点写真のつもりのこの写真。同じ所を撮しておけば雪の増減がよく分かる。
      


1/11
 今日も雪模様。
 現在全国女子駅伝をオカカと二人テレビ観戦中だが、親爺はHPの更新も同時進行で、我が富山勢を応援している。
 1区から2区の中継では28位だったが、今しがた3区での中継では何と45位に陥落・・・・・。まあ、選手層が薄く県下の高校
から引き抜いて殆ど高校生主体のチームだから・・・大学生や実業団の有名選手を擁する他県勢には太刀打ちならぬらし
い。アンカーの実業団有名選手、野尻あずさが順位を上げてくれるのだけが便り・・・。ああ又・・・現在46位・・・ラスマエでは
ないか・・・・・ガッカリしたオカカがソファーに横たわってしまった・・・・・。
 何とか過去最低順位を更新せぬよう祈ろう・・・。
 ああ、降雪量だと、日本どころか世界第3位に入る富山県なのだが・・・。
 富山県陸協指導者の皆さん、何とかもう少し、せめて30位くらいまでにはならぬものだろうか・・・かなり悔しい親爺である。


1/10
 思い出したようにジンジャービアーを仕込んでみた。一昨年頃に一時期凝ってちょいちょい仕込んでいたが、いつの間
にか、忘れていた親爺だ。
 例えば、1000mlのジンジャービアーを仕込むとすれば、先ず一かけのショウガをすり下ろし、全体量の10パーセント
前後の砂糖とドライイーストを小さじに半〜1杯ほどを、1000mlの水に混ぜて、炭酸飲料の入っていた空きペットボトル
に詰め、栓をして良く振って砂糖もイーストも完全に溶かして、後は放置するのだが、好みでレモンを半分位し搾って混ぜ
たり、唐辛子を放り込んでスパイシーにしたりしても美味しい。
 夏場ならほぼ一晩で、冬でも暖かい部屋に置いておけば2晩ほどで、ペットボトルがぱんぱんになって発酵が進んでい
ることが分かる。炭酸用のペットボトルでなくては爆発の恐れがある。
 微炭酸で、ショウガが利いてすっきりした飲み口の清涼飲料となるが、長く放置するとアルコール分が発生することもあ
るらしいが、そうなると親爺には飲めなくなってしまう・・・。


 山里は相変わらずの雪、雪、雪、雪、雪・・・・・・今年の冬将軍はしつこい嫌なヤローだ。
 


1/9
 今朝も寒い。
 外は雪がちらつき相変わらずの鉛色の空。
 我が家の居間は床暖と石油ストーブで暖かくなっているが、何やらおでん屋のようなにおいが充満している・・・。それも
そのはず、ストーブの上にかかった行平鍋にはおかゆが、大きなアルミ鍋にはおでんが煮えているのだ。
 寒い日の居間のストーブには様々なものがかかる。シチューだったり、煮豆だったり、すじ肉の煮込みだったり。だから、
我が家の居間は時々、換気扇を回し、消臭剤をスプレーしておかぬとならぬ・・・。
 と言っている中に部屋はだんだん暖かくなってきた。いくらか室温も上がったのだろうが、暖かい食べ物の煮えるにおい
がより暖かさを感じさせてくれているのかも知れない・・・・・。


 窓の外にはこんな冬景色が広がっている。


1/8
 今朝も寒く、雪がちらほら舞っている。正月もあっという間に過ぎ、今日からは普段に戻った。
 恐らく今朝8:30過ぎの居間の室温は、ストーブを焚き、床暖を入れていても15℃を下回っているだろう。これから徐々に
暖まって午後には17℃前後まで上がるだろうが、部屋でも薄着というわけには行かず、フリースを着て過ごす日々だ。
 雪はちらほら舞っていて、溶けては積もりを繰り返す今シーズンだが、例年より3〜4週間早く雪のシーズンに突入してい
るので、春も少し早く来るような気がするがこれは希望的な見方だろうか・・・。
 雪降る国陸の風景は色がなくなる・・・。
 


1/7
 七草がゆを今朝頂いた。
 正月松の内も今日まで、我が山里では今朝お飾り(鏡餅)を全て下げ、この一部を七草がゆに炊き込む。
 お飾りは、餅、昆布、干し柿、勝栗、蜜柑と五草に数え、これにおせちの残りの黒豆と、大根か白菜の越冬野菜を一品加
え七草とし、かゆに炊いたのだ。
 もちろん、蜜柑は皮を僅かに、干し柿も甘すぎるのでほんの僅か・・・・・と家それぞれに加減があるだろうし、未だにこの山
里流の七草がゆを受け継ぎ食している家が何軒有るかは定かではないが、少なくとも我が家とその一族はこの七草がゆを
炊き、正月七日の朝餉としているだろう・・・。
 今朝も六十二度目の熱い七草がゆを頂き、今年の健康を願った。年に一度の味である・・・。


    これが我が山里の七草がゆの草だ。勝栗、昆布、餅、干し柿、大根、黒豆、蜜柑の皮(陳皮)。
   


1/6
 正月ボケという言葉があるが、これはもう親爺には関係ない。
 親爺の現在の生活では、日常よりむしろ正月の方が忙しいからで、正月疲れと言う方がしっくり来る。
 昨日には娘たちは、三人ともそれぞれの任地に帰って、今日6日からは親爺とオカカの日常が戻り、実質的な正月は終
わったと言うことになる。
 まあのんびりした日常は親爺の望むところだが、これも過ぎるとボケが忍び寄る。正月ボケならぬ日常ボケでは、これは
少しやっかいだ。何しろそのボケが、日々延々と続くと言うことになるのだから・・・。
 これではいけない。
 たまには旅にも出たり、趣味に没頭したり、とにかく何かに夢中になるという時間を持たねば・・・。
 頭の中で、色々と考えては見るが、せいぜいしばらく中断しているプラモでも作り始めるかくらいのことしか浮かばない・・・。
 屋根から落ちた雪は庭も埋め尽くしている山里の正月6日だ。


1/5
 雪は一段落で青空が広がっている。昨日は三女、今日は次女が帰京し、長女も今朝からの勤務で昨晩に富山市内へ帰
宅し、山里の我が家はオカカと親爺の静かな生活に戻った。少し寂しくもあるがオカカはやや疲れ気味で、親爺も年末から
今日までの間に富山空港まで4往復もしたのでこれで少しホッとしている。俗に言う「来て良し、帰って良し」だろう・・・・・。
 テレビで見たスキー場遭難の馬鹿馬鹿しい「救助されました会見」。デザイナーだからの自己主張やら何やら知らぬが可
笑しげな帽子と、よく見れば髪型の男が、「雪山の怖さを知りました」とやや芝居がかった涙の会見・・・。まあ、助かったから
良かったが、登山届けを出したと嘘をついての立ち入り禁止区域への入山。自らの無謀、無知、馬鹿さ加減を猛省してもら
いたいものだ。少なくともあの蛇がとぐろを巻いたような髪はすっぱり切り落とし、坊主頭で「猿でも出来る反省」に少しは色
でもつけたらどんなものだろうか・・・。あほらしい、あほらしすぎるからもうこんな話は止めたいが、最期に山岳警備隊員だ
ったY氏の曰く、「アクシデントに対応する社会的コストを考えると・・・」を記しておこう。どんな連中であれ、見殺しには出来ず
必ず救助せねばならぬのだから・・・。
 屋根の融雪装置のおかげで屋根には雪がない我が家だが、その燃料費は・・・・・・。


1/4
 一茶の句の、”これがまあ、終の棲家か 雪五尺”とは、ちょうどこんな情景なのだろう。
 山里の雪景色を60年以上見ている親爺だが、年々これが嫌になってきた。40歳過ぎまでは雪が楽しみで、野山が雪に
埋まるのを待って、スキーを突っかけ猟銃を背に野山へ飛び出して、それがしたいがために雪下ろしなどは片手間にさっさ
と終わらせて、何の痛痒も感じることなく、雪の降らぬ地方の人は可愛そうだとさえ思っていたものだが・・・・・。
 銃猟にも、スキーにも全く縁遠くなってしまった現在、ふっと気づくと雪などは邪魔なばかり。我が山里の名物と思い直し
てみても、こうも降られるとやはり嫌だと思いきわまる・・・。
 ああ雪のない冬が過ごしたい・・・。
 老いを迎えた一茶が、都落ちの自虐も込めて呼んだ句が、しみじみと分かる様な気がする親爺だ。


1/3
 もう正月三日となった。雪が又降り積もり、今朝の積雪は165cm・・・。この時期としては大雪だ。
 箱根駅伝は青学が往路優勝。新たな神野君という山の神が出現。我が母校の柏原君の、これは当分敗れぬだろうと云
う5区の大記録をあっさりと破ってしまった。
 我が母校は復路7区で現在4位、優勝はやや厳しくなってきたが何が起こるか分からない・・・。
 親爺は未だ当分テレビ桟敷から離れられぬのだが、今日は長女の婚約者家族との会食の予定で、昼過ぎには富山市内
へ向かわねばならない。
 いやいや久々に豪雪の中で過ごす正月だ。


 優勝は出来ずとも良い。力走する若い学生達の姿に明るい未来を見るような気分の親爺だ。
     


1/2
 元旦はほぼ一日中雪が降り続き、積雪は150cmの芦峅寺だ。
 まあ第一級の大雪と言っても良かろうが、とにかく今シーズンの雪は特殊な前倒しで、昨師走はじめから降り始め今正月
二日までに降っては溶けを数回繰り返しているのだから・・・。
 親爺の正月二日は箱根駅伝のテレビ観戦・・・。かなり力が入る親爺だが、今年は駒大が強いという下馬評画家なり気に
なっている。でもこればかりは走ってみないと分からない、がんばれ我が母校東洋大。2区で現在1位だ・・・・・。
 青空が出てきた山里だ。


 

             今年初めての青空が広がる正月二日は雪に覆われている。
      


1/1
 めでたく初春を迎えた。今年はどんな歳になるのだろうか。
 三人の娘らが帰宅中で、賑やかな事この上ない正月だが、この6月に挙式を控えている長女にとっては、三姉妹で過ごす
最後の正月となるだろうからせいぜい楽しい正月を過ごさせてやりたいものだ。
 で、親爺はこの連中の邪魔をせぬよう、早々に二階の自室へ引き上げて寝正月。
 明日は箱根駅伝のテレビ観戦でかなり力が入るから半日はつぶれる。体力を温存し熱くなろう・・・。
  ”初春も 雪ふりやまず 山の里” 













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