2015親爺のずぼら絵日記(夏)     今日から6月となりました。剱御前小舎は月末まで一時閉鎖いたします。スタッフも親爺も一時休憩
                                          です。六月末の小屋開け後は例年通り10月18日まで無休営業いたします。
                                           と云う次第でここに項を改め、2015年夏バージョンの絵日記を始めます・・・。
                                           
                                                                                  2015/06/01  親爺 拝



8/31
 昨日は一日中雨。おかげで剱御前小舎の水タンクはかなり嵩を増した。
 その悪天候と予約グループの事故なども重なり昨夜午後には予約オールキャンセル。飛び込み宿泊者もなく、
9年ぶりに8月宿泊者ゼロ日を記録した・・・・・。
 で、こんな時は今までの疲れを落とす休養日。居候のバンダリーがイノシシカリーを作って皆に振る舞ってくれた。
 カリーは本格的だし、バンチャン(バンダリーの愛称)のパフォーマンスが又可笑しくて、みんなで元気よく夕食の
卓を囲んだ。で、何時も通り9時には消灯で、静かな剱御前小舎で思い思いに寝に付いた。
 今朝は全員7時起床。お客様ゼロなので客室の清掃も無し。ビスタリビスタリ(ゆっくりゆっくり)とやっている。
 ネパリーキャップになぜかサングラス・・・。かなり怪しげなバンチャンシェフ・・・


 午後6時前に夕食。バンチャンシェフのイノシシカリーは大好評、バンチャンのネパリーキャップも大好評・・・。
 

ダルバットに、イノシシカリーを混ぜ合わせいただく。ヤス君がネパリーキャップを拝借。かっこいいと見とれるクミチャン。
 

 で、昨夜は長閑に更けて、迎えた今朝も未だ雨が残っている。


8/30
 昨晩から雨が降り続いている。
 昨夜は8月最後の週末だったが少しキャンセルはあったものの60名様が来て下さった。
 今朝は皆さん雨の中、午後からますます悪くなりそうな予報が出ているので早々と下山して行かれる。
 恐らく今日は予約のお客様もキャンセルが多いだろう。
 明日の天気は回復するとのよほうだが・・・・・。


 昨日は大気が不安定ではあったが、日中はこんな天気だったので、多少のガスも出たが景色を楽しめた・・・・・。
 



8/29
 8月最後の週末だが、朝から雨とガス。
 9:30現在になって、ガスは切れ雨も上がって随分視界も利いてきた。それでも登山客は結構通過して行く。尤も今日
の剱を目指していて、あきらめ下山して行くグループが多いが・・・。
 剱御前小舎も少し賑わうだろうと予測していたが、やはりこの天候ではキャンセルが多い。
 今は雨もガスもなく穏やかだが、大気は不安定・・・。午後はさほど悪くはないと思われるが、明日もこんな天気だろう。
 剱も顔を出して、後立も見えている。


 大日も顔を出し、これからしばらくは、夕刻くらいまで天気も持つだろう。


8/28
 明け方のガスが上がると、青空がぐんぐん広がり始め、7:30過ぎの今は快晴の立山だ。
 剱御前小舎の前から眺める剱もすっきり。
 今日は金曜だが、明日も晴れに予報で、これは一寸賑やかな、8月最後の週末となりそうだ。


 草紅葉が始まって黄色くなった御前山。              雄山のお社もよく見えている。 
 


8/27
 ガスがかかったり、切れたりしている。
 お客様が少なく、数人なので、最盛期になれたスタッフには食事準備も片付けもあっという間・・・・・で、スタッフの朝食
も6時前には終わってしまった。
 未だ気温が低くガスが中々上がらないが・・・・・


 突然明るくなったと思うとガスが切れて、青空が覗く。恐らくこの後晴れ間が出て来るだろう。


8/26
 台風が日本海を通過中で、立山も夕べから間欠的に風が吹き、突風が剱御前小舎にもぶつかってくる。それでもせい
ぜい20m/sくらいの風だろうから、小屋が揺れるようなことはない。明け方まで小雨も交じっていたが6:55現在は晴れて陽
が射している。しかし風は未だ強く、雲もかなりの速度で流れ、いかにも台風の影響下の不安定な天気だ。午後には雨も
混ざるとの予報だ。
 この台風の影響で、今日はキャンセルが多く、この8月では初めてのゼロもあり得る・・・。まあ、仕方ない。
 明日は台風の影響から抜けるので天気も落ち着くことだろう。


 剱も顔を出してはいるが・・・・・。


8/25
 昨日の事故は残念ながら死亡事故となってしまった。献身的に救助に当たった山岳警備隊も無念の様子。
 今朝は穏やかに晴れている。
 台風の影響は少ないようだが、大気が幾分不安定になり、午後は雨が仏との予報だ。明日も風が午前中に少し強くなる
程度で、おおむね晴れの予報だ。
 夕べも40名様余りがお泊まりで、平日にもかかわらず賑やかな剱御前小舎だったが、今日から3日ほどは殆どご予約も
無く、スタッフも少し息抜きできるだろう。
 今朝の親爺部屋からの眺め。穏やかな朝で皆さん早々と剱御前小舎を出発し、各々の目的地に向かった。


8/24
 快晴の爽やかな朝だが、未明に事故。警備隊の無線が慌ただしく入り、隊員が招集をかけられすっ飛んで行く。
 親爺も爽やかな朝の冷気の中、秋の気配を感じつつ徘徊・・・・・。のんびりと良い気分のまま剱御前小舎に戻るとこんな
騒ぎが起きている事を知った・・・。
 山岳警備隊の献身的な救助活動には頭が下がる。
 朝日を浴びる今朝の剱岳、事故が起きていたとは、この時親爺は未だ知らなかった。


 散歩から戻って遭対無線を傍受していた森さんに事故の顛末を聞いている親爺・・・剱御前小舎はまだ朝日が届いていない。
  


8/23
 漸く青空が見える朝を迎えている剱御前小舎だ。昨日までに降った雨がどんどん蒸発して上空に昇るから、雲表
2760mでは未だやや雲がちだが、剱も顔を見せ、今日明日は良い登山日和となるだろう。
 入山して初めての晴天の朝に、親爺も随分爽やかな気分だが、やはり立山は既に秋の気配に満ちている・・・・・。


 悪天候をついて登って来られたお客様に、夕刻からの立山は大サービス・・・。
 先ず剱がうっすらと姿を見せ、大歓声でその姿を迎えた皆さんにブロッケンを見せたり、きれいな夕景を見せたり・・・。
 


8/22
 昨日からの小雨は未だ続いている。
 今日の午後には天気は回復するという予報は出ているが、さてどうなるやら、こればかりは解らぬ・・・。
 剱御前小舎の貯水タンクが嵩を増すと云うような降りではなく、小雨がぱらぱらにガスと風がやや強く、気温も低くは
ない。
 昨日もこの天気で約4割がキャンセル。今日も土曜日だがさてお泊まりは・・・・・。
 一昨日の荷揚げ風景。この日も視界は良かったが小雨模様だった。
 この機体で一回に大凡600kg前後を運搬する。


      今朝、5:30の別山乗越(剱御前小舎の前)
     


8/21
 残念ながら今日は小雨がぱらつく天気。少し気温も低い。明日の午後には回復と言うことだが・・・。


 親爺はもう寒くて、ストーブを焚いている・・・さすが雲表2760m・・・。
   


8/20
 今日の空輸日の荷物に紛れ、親爺と森爺さんが入山。
 剱御前小舎の平均年齢が一挙に上がった。
 ヒデは今日下山し、親爺達とは入れ違いだったが、すこぶる元気そうで相変わらずだったようだ・・・。
 下界の暑さに慣れた親爺には肌寒い剱御前小舎で、早速部屋にはストーブを入れた。もう少ししたら着火しよう。
 心なしかやせたヒデ。随分手伝いをさせられたようだ。心平の尻だけ写っている・・・・・。


 ヒデトイレ違いで親爺入山・・・。もうへたっている・・・・・。


 昨日は今日より天気も良く、ヒデも登山道整備に駆り出された。山には秋の気配が・・・・・。
 


8/19
 ヒデが久々に剱御前小舎に来ている。で、早速良い写真を何枚か送ってくれた。
 そのヒデも立山の秋に気配を感じるとメールで言っている・・・。
 親爺も明日入山予定だが、少し天気回りが気になる。
 今日は雲がちだが青空も覗いており、視界も良い。


 これはヒデの撮ったパノラマ写真、今朝の日の出頃だろう。


8/18
 昨日の雨で、剱御前小舎の水タンクも幾らか潤ったようだ。
 今日は天気が回復し、又数日晴れ間の続く予報となっていて、本当に今年の立山は良い天候に恵まれている。
 でもお客様はすっかり少なくなり、昨日も十数名のみ、で、スタッフも6時には夕食にありつけた。
 サンゲの顔を見ると又だいぶアルコールが入っているのだろうか・・・。年と共に愉快な小父さんとなって来たサンゲだが、
若いときは本当にまじめで、「酒も飲みません。たばこも嫌いです。」と言っていたが、今は両方大好きな様だ・・・・・。
 

 森爺さんが何時も親爺に持ってきてくれる、高岡の老舗の御菓子、「薄氷」は四季のバージョンがあって、夏は蛍だ
 和三盆で作る極めて品の良い菓子は、親爺もオカカも大好物。食べるのが惜しくなる・・・。
     


8/17
 剱御前小舎でしばらく居候を決め込んでいたペンちゃんが、母国ネパールの登山隊に参加するため帰国した。
 剱御前小舎の雰囲気が大好きで、スタッフや親爺ともすっかり打ち解けていたペンちゃんなので、みんな寂しそう。
でも、登山隊には欠かせないメンバーなので、「来年も又来ます。」と名残惜しそうに山を下りて、親爺宅にも立ち寄り
帰って行った。
 で、みんなで記念写真。


 ペンちゃんは左から4人目。


 親爺がこんなのを作っているところへ、ペンちゃんが帰国の挨拶に来た・・・・・。
     


8/16
 剱御前小舎も少し暇になり、クミチャンは休み時間に剱沢小屋を訪ねた・・・おや、長靴で・・・登山靴はどうしたの???
 実はクミチャン、この前親爺が室堂まで送った時、登山靴を別な車に置き忘れて入山してしまったのだ・・・・・。
 で、管理センターに立ち寄りキヌチャンにお願いして、ややサイズの大きな靴だったが拝借して入山したのだ。
 剱御前小舎関係者はこの時期、大凡簡単な長靴などで動き回る。が、割と身長なのかクミチャンは登山靴での移動が
多かったのだが、ここへ来て長靴にシフトしたのにはそんな訳があったのだ。
 長靴の方が似合ってるぞクミチャン。


 これまた休み時間を利用して、3名の新人さんが一服剱までお散歩・・・。昨日今日は晴れている。
 


8/14
 剱御前小舎には恵みの雨・・・なのだが、降り方がいまいち弱く水量は余り増えない。それでも幾らかマシだが・・・。
 山里は昨夜半からずっと雨。時には強く降り、気温も随分低く過ごしやすい。
 猛暑が続いた夏だったから、お盆が明けると一気に涼しくなる様な気がする。希望的観測かも知れぬがそんなことが
多かったような気がする。
 山里の外気温は20℃を切っているようだ。数日前の30℃を超えていた気温が彼方に霞む・・・・・。


 昨日は野菜を室堂まで運び、ボッカで荷揚げさせたが、弘法平から上は凄いガスがかかっていた・・・。
     


8/13
 雄山は一寸した登拝ブームで、登山者が絶えぬようだ。
 訪ねてきた友人達と雄山を回って下山した休暇中のクミチャンが写真を送ってきた。
 三ノ越あたりの登山者(或いは登拝者)の列が未だ未だ夏山真っ盛りを思わせる・・・・・。恐らくこのお盆のピーク
を過ぎれば、立山にも明らかな秋の気が立つだろう・・・・・。立山の夏は短い。

 お盆の帰省ラッシュがピークのようだ。
 昨日は我が家にも千葉の甥っ子(親爺の妹の息子)が五ヶ月の息子を連れて顔を出した。ころころと良く太ったタイガは
9キロもあり、未だ人見知りをせず、親爺に抱かれてもご機嫌だった。
 
 


8/12
 昨日から、山里は急に涼しくなった。
 今朝の居間の温度も、昨晩の温度も、窓を開け放って21℃だから、誠に爽やかだ。
 とにかく連日快晴で猛暑の続いたこの夏だが、立山も久々に夏山らしい夏山を過ごしている。
 が、昨日クミチャンの送ってくれた写真を見て、その写真から親爺は秋の気配を嗅ぎ取った。
 立山の夏は実に短い。夏酣を感じたと思う間もなく秋となる。
 これからの山は気温も一気に低くなる。
 続いた晴天もそろそろ崩れる頃だ。
 夏山の晴天にすっかり慣れきって、気楽なハイキング気分で、ついつい奥山まで入り込んで、突然の天候の急変に
慌ててもその時はもう遅い・・・などと云うことの無いようにお気をつけ頂きたい・・・。
 山には山のルールがあり、何もそのルールは何処かのお偉いさんが机上で定めたルールではなく、山に生きてきた
先人達が、長い間に培って来た知恵に裏打ちされたルールなのだ。そのルールを破っても罰はないかも知れぬが、怖
いことにこのルール違反のツケは、ある日突然「天罰」として降りかかる・・・。
 山では山のルールに従った方が良いし、そのルールすら知らずに山に来るのは論外である・・・。
 剱御前小舎直下から見る、少し秋の気配を漂わせてきた真砂、雄山の稜線。


 クミチャンの友だちが遊びに来てくれた。            休暇を取ってクミチャンも山歩きに出かける。
 


8/11
 暑いので、山里にいる親爺はあTシャツと短パンで日を過ごしている。でも誰か訪ねてきても別だんこまる事はない。
 だいたいが訪ねてくるのは山の仲間ばかりで、親爺の衣装にどうのこうの云うヤツは皆無だからだ・・・。
 が、昨日の午後は親爺が勤め人時代に担当していたネパール支店の経理責任者が突然来訪。現地取引銀行員の
代表者を3人ともなってのミーティングに来日し、東京、名古屋、でのミーティングを終えこちらに立ち寄り京都へむかう
途中だった様だ。
 この暑いのにワイシャツにネクタイを結びさすがに上着は脱いでいたが、ノーマルなビジネススタイルのゴビンダは
親爺のラフスタイルには一言も触れず、何時ものように折り目正しいヒングリシュ(ヒンドゥーイングリッシュ)で行儀が良
い。ごくまれに時計を気にしながら、色々な話題を提供してきて、いつの間にか親爺も往年のジャングリシュ(ジャパニー
ズイングリッシュ)で応答し話に花が咲き、あっという間の15分・・・ゴビンダは丁寧に挨拶し我が家を去った。で、最後に言
った一言が「サエキサンモ20ネンマエハイマノワタシトイッショカモットイソガシカッタデス。ソシテイツモネクタイスーツデシ
タネ。ワスレマセンヨアノコロノシゴト、オモシロカッタデスネ。ワタシカバンモッテイツモサエキサンニツイテアルイタ・・・。」
 ゴビンダに云われて、昔の事を一寸思い出した親爺だった・・・・・。
 相変わらず律儀で誠実なゴビンダ。未だ四三歳だ。15日に時間が取れたら又訪ねてくるそうだ。


8/10
 立山は毎日晴天が続く。                                  コバイケイも一湿り欲しそうだ・・・・・・。
 

                           八峰と後立の峰峰も晴れている。
                       


8/9
 我が家の庭は花盛り・・・。桔梗が勢いよくきれいに咲き誇る。


     十村谷から引いた清水も枯れることなく我が家のつくばいに注ぎ込み、一抹の涼を漂わせる。
     

   垣根のバラも咲き誇り                    当地では精霊花(しょうらいばな)と呼ばれるミソハギも咲いている。
 


8/8
 心平とタケチャンが一緒に撮影に出るというのは珍しい。よほど良い被写体があったのだろうか・・・・・


富山湾の宝石と云われるシロエビは炊けちゃsんが背負って来たのだろうか・・・。今年は不漁で水揚げが少ない・・・。
    
 
  戦列にヒーチャンが参加。カイトはそろそろ両親が迎えに来る・・・バンダリーも暑さを避けて小屋に避難。
    


8/7
 凄い勢いで葉にと格闘しているのは、クミチャン・・・・・。
 普段のおしとやかさを何処かにかにかなぐり捨てて、連日のストレスをカニに向かってぶっつける・・・・・。
 いやいや、カニさんこと加藤さんのおかげで、今年も剱御前小舎のスタッフはタラバガニの大盤振る舞いの夕餉を囲
んだ。
 それにしても凄いねクミチャン・・・。


 カニのおかげで皆食事準備中から大騒ぎ・・・。


 本当に加藤さんありがとう・・・。
 


8/6
 暑い日が続く。
 昨日は一年に一度受けている心電図(24H心電図)の検査を、例年より二ヶ月ほど遅れ受けた。大きな問題はなかった
が頻脈で、やはり肺の疾患で酸素の取り込みが少ない分心臓が頑張っているようだ。主治医のS先生が慎重に対応下さっ
て、少し心臓の血管を広げる薬を試してみることになった。所謂狭心症の治療薬である。
 で、今朝になってそれを服用してみたが、昨日まで安静時でも80代半ば〜90もあった脈拍が、今朝は安静時には70代の
半ば〜80くらいにくらいに落ち着いている。
 別段自覚症状などはなかったし、今も具合は全く昨日と変わらない・・・。が、この心臓病の怖さは突然やってくることだ。
 一昨年仲の良かった同級生がこれで逝ってしまったし、数日前にも元山岳警備隊員で、往年は鉄人と呼ばれたSさんが
剱岳登山中に急な発作で旅立ってしまったばかりである。
 親爺もやはりもうしばらくは元気で居たいと思うので、主治医のS先生の指導の下、せいぜい気をつけたい。
 やはり60を過ぎると、色々な体の不都合が出て来るのはやむを得ないようだ。健康な仲間は殆ど居らず、たまにそう見え
るヤツに限って、ある日突然逝ってしまったり、倒れたりする・・・・・。
 これは、ずぼらを決め込んで無理をせず、気ままに生きるのが一番良いようだ・・・。
 昨日の空輸日はスムースに空輸作業が終わった。


 ヤス君が早朝に国見HPに居りに造りに取りかかるので、この朝は久々に心平支配人が飯炊き。20数年前を思い出す・・・。
     


8/4
 稜線の山小屋に水飢饉は付きものだが、剱御前小舎もこれだけ晴天が続くと全く飲料水の確保が精一杯となる。
 そろそろ水を使う売店のコーヒーなども販売中止を検討しなくてはならぬかも言う矢先の出来事。何処かの山知らずの
小父さんだろう、コーヒーを注文(インスタントのカップコーヒー300円)したは良かったが、「コーヒーを注文すれば水が出
てくるのが常識だろう。水も出さないのか・・・」と苦情を呈したという。
 下界の喫茶店ならいざ知らず、稜線上の山小屋でこれには閉口である。親爺がその場にいたら恐らく、そんな山知らず
は大声で怒鳴りつけて追い出しただろう。山へ来るには来るなりの、山の常識くらいわきまえていただきたい。山小屋で
300円のインスタントコーヒーを注文したって、水のサービスなどはない。水はペットボトルで500cc400円ほどで販売している。
その料金の大半はヘリコプターでの輸送費の反映だ・・・。
 近所の喫茶店でコーヒーを頼んで、水が出ないなら「水くらい出すのが常識だろう。」と是非苦言を呈していただきたいが、
剱御前小舎や稜線の山小屋でその苦言は通用しない事はご記憶願いたい・・・。今更こんな事は言うまでもないのだが・・・。
 剱が赤く朝日に焼けた。お泊まりのお客様が大喜びで撮影していた。


8/3
 真夏の猛暑が山里でも続く。
 元気なのは庭の草花ばかり・・・。


 6年ぶりに教え子のバンダリーが来日。お土産のコーヒーを入れて飲んでご機嫌な親爺だ。
 


8/2
 もう8月だ。
 昨日は今シーズン初の満員御礼。有り難いことだ。
 晴天が続き、下界では信じられぬような猛暑が続く。たまたま関西空港に、ネパールからの友人を迎えに行っていた
親爺とオカカだが、車のパネルメーターに表示される外気温が40℃と出た。京都あたりでだがこれは記録だな・・・・・。
 とにかく暑い下界である・・・・・。
 忙中閑あり。我が剱御前小舎の美女二人がつかの間の休憩時間の散策。さすがに剱御前小舎周辺なら獣道まで熟知
しているクミチャンはトモチャンを案内して御前山へ。


 「眼前に迫る剱岳に思わずピース!」と、この山岳雑誌のモデルのような二人は・・・・・。ヤス君とトモチャンだろう。


 昨日は今シーズン初の満員御礼。               美女二人に挟まれニタリ。お〜もう一人の美女もいたか・・・。
 


7/31
 暑い日が続く下界だが、立山も今朝は快晴の朝。
 2日遅れた空輸作業が朝一番で開始。剱御前小舎の生鮮食品もまもなく届くだろう。
 7月は今日で終わり明日からは8月だが、1日が土曜日と云うことで、有り難いことに剱御前小舎も満室だ。
 天候にも恵まれそうなので、折角お越し下さるお客様には穏やかな立山を楽しんでいただきたいし、剱御前小舎の前か
ら望む落日も是非ご覧頂きたいものだ。
 親爺はネパールから来る友人二人の出迎えで、今日は関空に出かける。
 剱御前小舎のみんなが外に出てヘリを待っている。国見HPを飛び立てば、約3分で剱御前小舎に至る。


 すっかり雪が減った雷鳥坂を、早くも朝一番のお客さんが登ってくる。快晴の立山だ。


7/30
 ジュンちゃんが下山。で、みんなで記念写真。一月余りの滞在だったが、すっかり仲間になってしまって、別れは一寸辛
いな・・・。でも又きっと登ってくるだろう。
 東京のぐうたら高校生のカイトもすっかり鍛えられて、いまや大事な剱御前小舎のマスコットボーイ。下山するときはもう
「ぐうたら高校生なんて言わせないぞ、おっかさん・・・。」と変身に磨きをかけている。


7/28
 今日の天候の崩れも大したことはなく、もう回復しつつある。
 好転した天気は当分続くようで、晴れマークがずらりとならぶ。
 昨日古い山中間の荒井さんから電話があった。山には殆ど登って来なくなった荒井さんだが、元気で若いバックパッカー
宜しく、スリランカや、インドを気ままに一人旅しているそうだ。
 もう70代半ばを過ぎているはずだが元気なものだ。
 親爺の古い山仲間で、今でも山へ顔を出してくれるのは森爺さんだけ。この森さんは荒井さんとも共通の仲間で、昔は
小屋開けから一緒に入山し、登ったり下ったりで、小屋閉めまでフルシーズンで顔出しをしてくれた連中だ。
 まあ今は昔の話ばかりしていても仕方有るまい、森爺さんと二人掛け合い漫才でもないが、馬鹿話をするのが又楽しみな
親爺だ。荒井さんも是非登ってきて、その馬鹿話に加わって欲しいのだが・・・・・。山で無理なら今度は下界ででも会いたい
ものだ。
 未だ未だ元気な森さん。


  何を撮しているのだろう・・・・・・・?
        

 休憩時間に剱沢方面の散歩に出たシマチャン。 で、唐突に親爺の力作、造形村のP-51ムスタングが仕上がった・・・。
 


7/27
 炎天下の猛暑にのたうち回るような山里だが、立山も晴天に恵まれた昨日、今日となっている様だ。
 クミチャンが送ってくれる写真は何とも涼しげで、数日前までは親爺もそこにいて下界の暑さを見下ろしていた事がウソ
の様だ。
 立山は夏本番、高山植物が咲き乱れ登山道の雪も殆ど無くなり、一番華やかな時期になっている。


 今年は研修生として、山里の建設会社に来日しているミンマが、休日を利用して入山。タケチャンと二人忙しい剱御前
小舎の厨房を手伝ってくれた。二人はこれから雄山を縦走して下山する。


7/26
 昨日は剱御前小舎も少し賑わい、70人余りのお客様にお泊まり頂いた。もう少し客足も伸びるかと思っていたが、ガス
がほぼ一日中かかって、すっきりしなかった様だ。
 今日は快晴の剱御前小舎で、ボチボチお客様がこられる事だろう・・・。
 山里は夏の例大祭2日目。昨日は村内を2基の御輿が練り歩いたが、今日は雄山神社内部だけでの神事。
 炎天下の山里を御輿が巡回する。


 親爺の若い友人の長女、マユチャンが巫女で御輿に付き従っているのをオカカが見つけ手早速パチリ。
 マユチャンは、我が家の次女と同音字違いの名前で、赤ん坊の時から我が家へ出入りしている。今小学校5年生で随分
娘らしくなっているのに驚いた。


 

           

 剱御前小舎ではクミチャンの陣頭指揮で、厨房は大わらわ・・・・・。ミンマやタケチャンも応援に駆けつけていた。
 一回線の配膳作業中・・・・・。クミチャンのガッツポーズが凄い!



7/25
 今日は我が山里の夏祭り。正確には立山雄山神社夏期例大祭だ。
 7月25日、26日の両日が祭り日で、親爺達が子供の頃は7月24日に一学期の終業式があり、翌日の7月25日から
が夏休みの始まりだったから、この祭りの日は楽しみが一挙に来る日でもあった。もっとも、祭り前日の24日の終業式
には「通信簿」というやっかいな代物が手渡されるので、最高に楽しい日の前日は、くぐり抜けねばならぬ関門のある日で
はあったが、その関門さえくぐり抜ければ前途は祭りから始まる夏休みで洋々と広がっていたのだ・・・。
 昨今は、ご多分に漏れぬ村の疲弊(小子高齢化)により、祭りも随分小規模になったし、村の小学校も保育所も既に廃
校、廃止され、お祭りに付きものの賑やかな子供の声が先ず聞こえない・・・・・・・・。
 立山雄山神社峰本社も今日明日は例大祭である。
 剱御前小舎も今日は晴天に女木まれそうで、週末と重なり少し賑わいそうだ。


 雄山は未だガスに覆われているが、天気は回復しやがて晴れるだろう。


7/23
 半月ぶりに山里へ下りてきた親爺だ。
 暑い・・・・・。が、今日は昨夜来の雨が今もしとしと降り続いているので、余り暑さは感じない朝だ。
 庭に、オカカが青唐辛子の鉢植えを育てていて、2,3本収穫したが全く辛くない。村内の農業専門のオババに云わせる
と、「アオナンバ(青唐辛子)も初めは辛くない。ひねてくれば辛くなる。」とのこと。
 で、昨日、半月ぶりに下山した親爺に喰わせようと、オカカが又試しに収穫して、今朝親爺がこれを味見してみると、凄く
ではないが、それなりに辛くなっており、十分料理に使える。親爺は大喜びで、これで又色々作ろうと思っている。まあ、小
さなプランターからそんなに沢山も収穫出来はしないだろうが・・・。


 今朝の山里は雨に煙る。                  庭先の青唐辛子のプランターも雨に打たれ気持ちよさそうだ・・・・。
 


7/22
 本当は昨日が空輸予定日だったが、連休明けで生鮮食料が確保しづらいとのことで日程を今日にずらせてもらった。
 東邦航空も今は山小屋の空輸最盛期で忙しいのだが、無理を言って燕山荘の空輸の後に割り込ませてもらった。
 昨日ならば最高の天候だったのだが、今日は朝からかなり微妙な空模様。やけに富山平野がすっきりと近く見え、この
後天候が崩れることを伺わせる・・・・・。
 それでも9:30から始まった空輸作業は、果敢な空輸で完了。親爺も最後に別山尾根のHPからピックアップしてもらい下
山となった。
 剱御前小舎からこの裏山のHPまで、親爺はヒーヒー良いながら10分もかかる・・・・・。
 心平なら3分もかからず駆け上がるし、親爺だって昔なら鼻歌で駆け上がった場所なのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


7/21
 すっきりと雲一つ無い朝だ。
 大気はやや冷たく、窓を開けると着込んでいるフリースを抜けて肌寒さを感じる・・・・・。
 剱御前小舎にとっても久しぶりの好天。
 周囲には素晴らしい夏山の景観が開けている。




7/20
 連休も最終日。
 青空が漸く戻って来たが、お客様は殆どが下山して行かれる・・・。
 それでもまあ、実質的な夏山の口開けだったこの連休は、台風にたたられながらもお客様が来て下さった。キャンセルも
多かったが、それを上回る飛び込みも多く、とんとんと行ったところで、これからの本番に期待しよう。
 因みにこの雨で、剱御前小舎の貯水タンクには、わずか2トンほどの水が増えただけ・・・。もう2雨ほどは降って欲しい。


 昨日は山桜会(学習院山岳部OB会)の重鎮、贄田さんがお見えになった。
 早朝に日光を車で出て、立山駅の付近に車を置き、登って来られた由。何とその御年を考えると素晴らしい体力で、親爺
など恥ずかしくて、ぐうの音も出ない・・・・・。


7/19
 今シーズンも7月の台風だ・・・。
 それでも今日の天候回復が予想されていたので、お客様は30名様ほどお泊まりになった。が、その天候は回復が半日
ほど遅れるとの予報修正・・・。
 6:30現在の剱御前小舎は、風は止んだもののガスと小雨がまだ残り、少し肌寒い。回復が遅れるとは言え、天気は回復
に向かっている事に間違いはない。
 さて、今夕の天候回復、そしてあわよくば夕景に期待しよう。


 悪天にたたられた昨日だったが、ジュンちゃんが郷土の祭り寿司をこしらえてくれた。山小屋にあり合わせの材料で、
上手にこしらえたものだ。美味かった・・・。
 台風の影響で暴風雨んみまわれた剱御前小舎だったが、この美味しい祭り寿司で、スタッフの意気軒昂・・・・・・。


 凄く美味しかった・・・・・。


7/18
 台風は熱低になって日本海に抜け、今は富山湾沖にあるようだが、その熱低に向け吹き込む湿った風で、剱御前小舎
も待望の雨・・・・・が、連休初日の今日というタイミングの悪さ・・・。
 例によってキャンセル続出だが、元々の予約が少ないから、以前のように90人キャンセルなどと言うことはない。
 昨晩はスイスからのお客様が2人だけ、山慣れているようで、恐らく今日も停滞で、明日の天気回復を待つようだ。
 で、剱御前小舎は今朝もお客様のリクエストに併せ、6:30起きで、食事は7:30頃から・・・。まあのんびりしたものだが
、親爺など5時過ぎから起きているので・・・・・。
 それにしても連休初日ながら人通りは未だ皆無。雨風のこの天気だから当然と言えば当然だが。
 それでも剱御前小舎は通過客の休憩で、玄関先がごった返す事が予想される。明日からの天候回復を狙って、入山し
てくる登山客がみこまれるからだが、ずぶ濡れ雨具のまま玄関で雨宿りされると・・・・・。
 せめて荷物は持ち込まず、一人でも多くの登山客が雨宿りできるように協力願いたい。弁当を広げるなどは当然遠慮し
てもらわざるを得ない・・・・・。
 さて明日からの天候回復を待とう。
 雨風で、剱も上部は見えない。


 暇な親爺は、心平のプラモを巻き上げた・・・・・。これは親爺も山里に手つかずで秘蔵しているが、さて組み立ててみるか・・・。
      


7/17
 今朝は小雨が降るこんな天気だが、夕べは何とも凄い夕焼けだった。
 剱御前小舎にとっては恵みの雨ながら、明日からの三連休は初日の明日がその恵みの雨にかぶりそうだ。
 台風の影響がこの天気なのだろうが、直接の影響はあまりないようだ・・・・・。


 昨日の夕焼けはこんな具合だったが、薄いガスがかかったり、小雨が混じったりとやはり台風の影響が見え隠れする
夕焼けだったようだ・・・・・。


 夕景の美しさに戸外へ飛び出し多スタッフ達。夕べはお客様ゼロ・・・・・・。
     


7/15
 昨日の午後遅くから風もおさまり、今朝は殆ど無風で透明感の高い穏やか名朝を迎えた。
 見慣れた景色ながら、冷気の彼方に朝日を浴びた剱がくっきりと見える。
 爽快な気分が還暦過ぎの体にもみなぎる。


7/14
 猛暑にうだる下界が、足下によく見えている。
 剱御前小舎では、親爺はフリースが手放せないし、親爺部屋や朝の食堂ではストーブを焚いている・・・。台風の影響か、
昨日から風が強く、下界の風も強いそうだから、フェーンなのだろうか・・・・・。
 今朝も剱御前小舎は良く晴れて、風が強い。
 親爺部屋から望む富山平野やに富山湾は見るからに暑そうだ。


 剱御前小舎は1階廊下と玄関の床の張り替え工事が終わった。親爺もスタッフもスタンバイ・・・・・。
 

 


7/13
 親爺も剱御前小舎に入って、親爺部屋から御前山や、剱を眺めている。
 何時も通りの山暮らしの日々だ。
 今日はもうお客様が少なく、予約もお一人のみ、人通りも殆ど無い。まあ、ゆっくりと本でも読んで過ごそう。
 親爺の部屋から見る今朝の剱岳。


 我が剱御前小舎の花三輪・・・・・。
 左からジュンチャン、クミチャン、トモチャン。今シーズンの厨房はクミチャンをリーダーにこのメンバーで・・・。


7/12
 親爺の新しい息子が、剱御前小舎を訪ねてくれた。
 長女の婿殿である。
 会社の皆さんと一緒に、剱御前小舎を目指し、日帰りで帰るという慌ただしい山行だったが、山は素人の連中ばかりで
親爺としては正直なところ心配でたまらぬ・・・・・。
 6人グループと聞いていたので、晴天の剱御前小舎の外に出、双眼鏡で雷鳥沢を覗く。
 息子に電話を入れ、現在地を問うが、何分にも初めての立山、どうにも要領を得ない・・・・・。で、浄土川の橋を起点に
ルートの取り方を説明するが、親爺の話がぴんと来ない様子・・・。親爺は親爺で双眼鏡で視認するグループがどれも同
じで特定できない・・・。
 それやこれやで、心配性の親爺は6回も電話をかけてしまったらしい。
 しかしごく平均的なコースタイムで、親爺の指示した雷鳥坂のコースを、息子が先頭を切って登ってくるのが見え、ホッと
する。若い体力任せの登り方は、親爺も身に覚えのある「若ごまの先走り」・・・いやいや元気なことだ。
 剱御前小舎のスタッフのティータイム時で、みんな剱御前小舎先のひだまりでお茶を飲んでいるところへ、息子が到着。
 その後続々と、三々五々(これで既に素人集団とわかる。経験者に引率されたグループならばらけず、一番弱い人のペ
ースに併せ登ってくるのがグループ登山の鉄則。)到着し、先頭の息子と最後尾の到着時差は1時間以上・・・。
 でもまあ、晴天だし、道迷いも考えられぬし、ゆっくりと山々を説明し、写真も撮った。
 息子はこの高度に駆け上がってきたのだが、食欲も旺盛だ。実にたくましい。そばでそれを見ながら親爺は嬉しくなった。
オヤバカチャンリンを地で行きそうな親爺だが、息子を持ったことのない親爺の初の息子の婿殿だから、いやいや自分の
顔がほころんでくるのが解る。
 晴天の剱岳を背に、息子とその上司の方々。短パンが息子。


 剱御前小舎のスタッフとのティータイム


 初めて小屋を訪れた息子と親爺。


 今シーズンの新人のジュンちゃんとトモちゃん・・・・・


 布団干しをするもう一人の新人シマチャン。有望な26歳の好青年。


 立山もすっかり夏山の雰囲気につつまれ出した
 

      


7/11
 いよいよ親爺入山・・・。空輸荷物に紛れ手の入山だが、今回は床の張り替えで入山する大工さん二人も同乗。
 夕べは思ったより快適に休めたが、眠りは浅い。2日ほどはやむを得ぬ。高度になれるのは普通の人よりは早い様だ。
 今日の剱御前小舎は快晴に恵まれている。回りの山々が全てくっきりと見え、すこぶる気持ちがよい。
 さて、親爺もしばし山小屋暮らし。果たして幾つまでこんな生活が続けられるだろう・・・。
 今日は少し小屋の予約状況なども整理しなくてはならない。
 親爺入山での初ショット・・・・・。


 半日外でうろうろしていただけで強い紫外線に焼かれた。   大日や富山平野を足下に見下ろす剱御前小舎に戻った・・・。
 


7/9
 居候のペンちゃんことペンバが、パンケーキを焼いて振る舞ってくれた。
 トレッキングでお客さんに朝食としてでも出すのだろうか?中々本格的なパンケーキのようだ・・・。
 手元を覗き込む新人さん、後でもの言いたげなサンゲ・・・。サンゲはクンブーヒマラヤのロッヂオーナーで、レストランも
営んでいるし、ペンバの先輩のようでもあるし、さて、その出来上がりは々だったのだろうか???
 親爺が入山したら又焼いてもらおうか・・・・・。


7/7
 立山は昨日も今日もこんな感じの空模様で、雨が激しく降って剱御前小舎の貯水槽を潤す事は少なく、ガスがかかり
風が強い日が続いている・・・。
 心平と、一緒に写っているのは親爺の教え子、サンゲ(アン・サンゲ・シェルパ)だが、サンゲは今をさること20年以上
前の、当時の労働省外郭団体JAVADA(日本職業能力開発協会)が海外青年技能研修計画に基づき、受け入れていた
研修生として、来日した研修生だった。親爺が当時勤務していた建設会社ではこのJAVADA研修生の受け入れを行い、
ネパール支店の担当者だった親爺がその研修を担当していた。
 研修生の座学(主に日本語や日本文化)が3ヶ月義務づけられており、その座学研修の95パーセントは親爺が先生と
なって行ったものだから、今でも当時の研修生(10年間にわたり、延べ90名ほどの元研修生がいる)達からは親爺はセン
セイと呼ばれる事が多い。まぁ、センセイトヨバレルホドノバカデナシなどとも言うが・・・・・。
 サンゲは今ではネパールヒマラヤクンブーゾーンで、大きなロッヂを経営しているサウジ(大旦那)なのだが、未だにオフ
シーズン(ネパールのオフシーズンは雨期の6〜9月)には来日し、親爺と一夏を過ごすことを楽しみにしている。
 極めて小柄だが山歩きはさすがにシェルパ・・・・・驚嘆すべき能力がある。
 心平は飲み仲間???


 その心平の懐かしい完全装備・・・この日は久しぶりに男性トイレのパイプ修理を行ったらしい・・・・・。
 新しい便所の出来る前は、この姿でくみ取り作業をしたものだが、最新バイオトイレとなってからはこの作業からは解放
されたのだ・・・。


7/6
 ここ何日か天気がすっきりしない。まあ、梅雨なのだから・・・。
 剱御前小舎が混みだすのは、7月も半ば過ぎからで、それまではお客様が10人を超すことはまれだ。
 昨日は休憩時間にみんなで卓球・・・と云うかピンポンと云うべきか・・・まあ、天気が悪いのでそんなことで気分転換。
 来るべき最盛期に向け、準備は出来た。
 ガスが晴れることも間々ある天気だ。


 

 


7/4
 昨日の休憩時間、新人達はクミ厨房長に引率され、別山へ。
 随分体も標高になれてきたのだろう。写真を見る限り元気そうだ。もちろんターメー(ネパールソルクンブ-)出身の客人
ペンバには住居よりも低い標高なのだが・・・。
 今のうちに体を慣らし、来るべきハイシーズンに備えておいて欲しいものだが、山小屋のアルバイトにはこんな長閑な時
間こそが宝。良い思い出も作ってもらいたい。


 昨日はお客様4名。時計は七時を回っているが未だ明るい・・・・・。
     
 クミチャンの得意なチジミに、ハンバーグか・・・。空輸直後だから野菜も未だ十分。
     


7/3
 イノシシの写真が一寸したスクープになったクミチャン。今度は山の花々を撮って送ってくれた。
 クミチャンももうベテランになって、剱御前小舎の厨房を仕切ってくれているが、山も小屋の周辺はそれこそ獣道まで
詳細に知り尽くしているようだ。
 新人バイトの島崎君かな、居候のペンバかな・・・・・とにかく誰かを従えての散策は、風格さえにじむ・・・・・。


 立山を代表する花、チングルマとコイワカガミと、多分XXXダイモンジソウ・・・花音痴の親爺でも多分そうだろうと思いつく・・・。
 

                  これは恐らくツガザクラだろう・・・・・・
                


7/1
 今日からいよいよ夏山の本番だ。7月1日から夏山とは、親爺が勝手にそう言っているのだが、この日に夏山開きをする
山も多いだろう。
 今朝はあいにくの雨。しかし剱御前小舎にとっては恵みの雨。貯水タンクの水位があがるからだ・・・。
 さて、昨夕18:35頃、剱御前小舎の前の御前山(剱御前山)東側斜面(剱沢側の斜面)を尾根に向かい登るイノシシを発
見し、たまたまカメラを持っていたクミチャンが写真撮影に成功。
 猟歴8年の心平支配人が興奮気味で親爺に電話してきて、「70kgほどのおおきさでした。」と言う。数年前に猟銃を全て
返納し狩猟からは足を洗っている親爺だが、その腕前の程はともかく、銃猟歴は40年もあるので、この電話には驚いた。
 10数年も前に、有峰の岐阜県側からイノシシが越境し富山県側に入っていると云う話は耳にしたことがあるし、銃を返納
した最近は、山里の芦峅寺にもイノシシが頻繁に出没するようになり被害も目の当たりにしているが、まさか標高2760mの
剱御前小舎の前をイノシシが彷徨くようになったとは・・・・・。
 早速環境省の立山事務官の留守電に報告を入れ、地元新聞社の知人Mさんにも連絡を入れた。
 で、このクミチャンの撮影した写真は今朝の北日本新聞のトップに掲載されたのだ。
 凄い.クミチャンの大スクープでありました・・・・・。


 人の気配にはっと気付いた様だ・・・・               尾根に向かってダッシュ。・・・。
 


6/30
 剱御前小舎では昨日が快晴。布団干しを行った。
 新人さん達もそろい人手があるので、作業はスムースに行われた。屋根一面に布団を拡げた剱御前小舎の情景は
夏山間近を知らせる風物詩?


 お客様がいないので早い夕食を終え、皆で夕景を撮影に外へ飛び出した・・・・・。
 


6/29
 昨日営業再開した剱御前小舎だが、これで休まず10月の18日小屋閉めまで営業を続ける。
 山里は曇り空だが、立山は青空が広がる快晴のようだ。
 親爺も7月初旬に入山だが、来日するネパールの友人を出迎えに行ったり、剱御前小舎の1階床張り替えの打ち合わ
せをしたりと、下界での雑多事がいくつか残っている。
 それやこれやで時間は過ぎて行くが、親爺も又こそこそとプラモをいじったりし始めており、最近は「塗装済みプラモ」な
るものを手がけている・・・・・。
 工場生産ならではの素晴らしく詳細な塗装は、万年ビギナーの親爺には驚嘆すべきデキであり、しかも1/144と云う小さ
なサイズなのに実に細かい作り込みで、親爺の老眼の限界を超える・・・・・。
 で、余り手がけたことのないジェット機を作ってみた。基本的に翼に日の丸なのでそれで親爺は満足。詳細はよく知らな
いが、一度浜松か各務ヶ原の空自基地で展示されているこの機体を見た記憶がある。XF2Aと云うらしい・・・。


 これには一寸した仕掛けがあって、電動ファンと発光ダイオードを組み込んである。で、飛行スタンドなる、メリーゴーランド
のようなスタンドにセットすると、ぐるぐる飛んでいるように回り、ジェット噴出口からは赤い光が・・・・・。
 ノーズのアンテナ?を付け忘れた・・・・・まぁ、いいか・・・・・・・
 


6/28
 新人スタッフ2人が、ベテラン助っ人のタケチャンに伴われ、昨夕剱御前小舎に入った。
 この後未だ新人さんが入山の予定だし、剱御前小舎も夏山シーズンに向け体制が整いつつある。
 今日は鬱陶しい雨空だが、これは水無の剱御前小舎にとって恵みの雨。せっせと貯水タンクに見地を貯めねばならない。
 未だ一寸表情の硬い新人のS君と、にこやかな笑顔のOさん。
 二人とも直ぐに慣れるだろう・・・・・・。


6/27
 高曇りだったが視界オールクリアだったので、この短いチャンスを狙ってスーパーピューマが大活躍してくれた。
 剱御前小舎は予定していた物資全てを空輸完了。剱沢、内蔵助、仙人、大日平なども全ての空輸を終えた。
 一気に1トンの荷を吊り下げて飛ぶスーパーピューマ。



 一時に大量の荷物が届くので荷受けも大変だ。


6/25
 剱御前小舎は異常なく、内部も全くきれいな状態だったのでホッと一安心。
 心平支配人はもう集水配管を整備した。
 今日は空輸作業日。タケチャンが国見HPに駆けつけてくれた。親爺は所用のためHPには出向けない。
 心配された天候は、今のところ何とか持っており、このまま2〜3時間持ってくれれば空輸も上手く行くのだが、微妙な
天気具合である・・・。
 昨日の入山。雷鳥沢下部を登る。


 剱御前小舎も全く異常なし。 衣替えした雷鳥が出迎えてくれた・・・・・。
 


6/25
 心平とクミチャンが今日入山した。
 小屋開け先発隊で、明日には空輸作業を予定しているが、どうにも天気回りが心配だ・・・・・。
 元気なクミチャンが、早速メールで写真を送ってくれた。雷鳥平から剱御前小舎を見上げている。「今から登ります。」と、
相変わらずクミチャンは元気・・・。慎重な心平が一緒なので心配はないが、約25日ぶりの高山なのでゆるゆると・・・。
 随分雪が溶けた雷鳥平だが、雷鳥沢の斜面下部は未だ雪が着いている。


6/24
 朝から良い天気で、予報では一日持つというので、オカカと二人で有峰に出かけた。
 例年なら6月初旬の林道開通近くに行くのだが、今年は長女の結婚式でバタバタして行けず、今日になったのだが、
いよいよ濃い緑に覆われた有峰は体が染まりそうなほどだった。
 初夏のこの高原の爽やかさと行ったらたほかに例えようがない。ダム湖のぐるりを緑のトンネルをくぐるように進む。
 木立の切れ間から覗く太郎平とおぼしきあたりには、まだ僅かながら残雪もある。
 鮮やかな緑を通し涼風が吹き渡り、何とも心地よい有峰だ。


 オカカは手袋と、鎌を持参した。山蕗を採るためだ。車を路肩に停め10分も蕗を採ればもう十分。家へ持ち帰り、
伽羅蕗を煮るのだ。この直後熊に遭遇・・・所謂1年子だったが写真を撮ろうとした刹那、藪に逃げ込んだ・・・。
 


6/23
 予定より1時間以上遅れて、長女夫婦が新婚旅行から帰国した挨拶に我が家へ来た。19:20頃だったろう。我が家に至る
前に両家の親戚にも挨拶回りをして、どこでも「入れ、入れ。」と温かい歓迎を受けた為らしい。
 長女の婿殿、つまり親爺の新しい息子は「うなぎ」がことのほか好きなのだそうで、親爺とオカカは幾度か足を運んだうな
ぎ屋に予約を入れておいたので気が急く・・・。
 で、我が家に着いた二人をせかせ、慌ただしく食事に出たのだが、二人が親爺とオカカのために買い込んできてくれたア
メリカ土産は、決して改まったものではなく、親爺好みのジャンクフードやら、ビーフジャーキーやらがメインで、これには親爺
は大喜び。
 「ありがとう。これは何よりの父の日のプレゼントだな・・・。」と言うと、息子が「いや、お父さん父の日のプレゼントは別にこ
れです。」ときれいに包装された包みをくれた。
 息子から父の日のプレゼントをもらうのは初めての経験、いやいや嬉しいものだ・・・。
 8時直前にうなぎ屋に到着、ゆっくりと二人の土産話を聞きながら、9時頃まで賑やかに談笑した。
 アメリカのジャンクフードは色が先ずけばけばしくて嬉しくなる。味など甘いものはあくまで甘く、辛いものはあくまで辛い・・・。
 いかにも全てにはっきりしたアメリカンだ・・・。
 昭和30年代白黒のブラウン管でしか垣間見ることの無かったアメリカンライフは、それ故に幼い心の中ではきらびやかに
彩られた「豊かな夢の国」だった。その頃の想いが、未だに親爺の心の何処かにあるような気がする・・・・・。

 


6/22
 山里もすっかり夏の気配。
 昨日は父の日だったので、娘達から色々とプレゼントをもらってご機嫌な親爺だ。
 しかもオカカと娘達のLineグループメンバーに親爺も入れてもらって、夕べはタブレットを使って遅くまで楽しんだ・・・。
 再小屋開け入山もまもなくだが、山里もいつの間にやら夏になっている。雪に覆われ寒々とした杉木立も、強い夏の朝日
を浴び青々と茂っている。
 6月の爽やかな、梅雨晴れの朝。


 娘達から次々と父の日のプレゼントが届いた。親爺の嗜好をよく知っている娘達ならではのプレゼントに目尻が下がる・・・。
 


6/20
 不動の山も濃い緑に覆われた。
 昨日北陸の梅雨入りが発表されたが、今朝は雨は降っていない。
 でも気候は梅雨らしく、どうにも体がだるい。
 今、オカカのアイパッドに、ラインで新婚旅行中の娘から写真が送られてきた。アメリカのディズニーランド(半世紀以
上前の頃の、幼い親爺達がテレビで見て憧れた彼の、おとぎの国、未来の国、漫画の国そして冒険の国があると云わ
れた幻の国・・・)で、絶叫マシーンで楽しんでいる姿が写っている・・・。
 親爺とオカカは、山里の時の流れの中に又ゆったりと日常を取り戻している。


 ジェット戦闘機などは余り作ったことのない親爺だが、最近塗装済みプラモデルというものを見つけた。「技ミック」と云う
シリーズで、色々出ている様で、1/144スケールながら素晴らしい、工場生産ならではの塗装がされていて、驚いてしま
った・・・。


6/19
 実に古い話だが、親爺とオカカも30数年前に新婚旅行に行った。一寸豪華にヨーロッパが目的地で、ソビエト上空が
飛行できなかったので、所謂北回り、成田からアンカレッジ経由で北極圏上空を通過し、アムステルダムに至ったもの
だ。良く覚えていないが、多分18時間程かかったのでは無かろうか・・・・・。
 旅行中は国際電話での通話が可能だったが、料金が驚くほど高くとても気軽に仕えはしなかった・・・・・。
 で、現在我が家の長女が新婚旅行中で、米国を旅行中だが、毎日「ライン」を使って、写真やら動画やらをオカカに
どんどん送って来ている。
 親爺向けにも美味しいかった食べ物の写真などを送ってきて、親爺も楽しくそれに見入って、未だ行ったことのない米
国に想いをはせるのだ。
 便利な世の中になったものだ。改めてそう思った。
 我が家の庭は居間が一番華やかだ。


 


6/17
 梅雨入りは未だのようだが、梅雨のようなじめっとした今日の山里だ。
 気温も余り上がらず、過ごしやすくはあるが、何やらじっとりとした湿度が感じられて、鬱陶しい・・・・・。
 長女の結納の品々が座敷床の間を閉めていたが、式も終わったことだし、オカカが朝から頑張って片付けた。親爺は
ここでも殆ど役立たずだが、猫の手ほどに手伝う。きれいな水引などは業者さんに頼めば羽子板などにリメイクしてくれ
るとか、オカカがそんな店を探しているようだ。
 剱御前小舎も、後しばらくで再入山、営業再開する予定だ。
 座敷が片付いたら、何やら日常に戻った。長女は未だ新婚旅行中だが、ラインでオカカに日々写真を送ってきている
ようだ。
 すかっり日常に戻った親爺、又ゴソゴソとプラモを仕上げにかかった。
 飛行機は一寸休止中で、ノスタルジックカーばかり作っているが、今回はフォルクスワーゲンを・・・・・。


 我が家の座敷も日常に戻った。


6/16
 数日前にタケチャンが、閉鎖中の剱御前小舎の偵察に行ってきた。
 剱御前小舎に異常はなく、閉鎖したときのままだったので、一安心。後10日足らずで再入山、小屋開けをし、状況次第
で、1日二日のずれはあるが、遅くとも7月1日からは本営業に入り、10月の小屋閉めまで営業を続ける。
 静かに佇む6月半ばの、閉鎖中の剱御前小舎。
      

 雷鳥沢中間部には残雪が未だ多い。              剱御前小舎の周囲の雪は全くない。
 


6/15
 一昨日夕刻からの長女の結婚式が終わった・・・。
 花嫁の父とはかくも疲れるものかと、親爺は今日になっても疲れが取れぬし、さすがのオカカも未だ朝からドリンク剤を
飲んだりしている。
 結婚式が18:00から、ひろうえんが19:00からで、お開きとなったのが22:00を回っていたから、随分時間がかかったのだが
親爺にしてみれば疲れ果てはしたが、短かったようにも思える・・・。
 

 

        

 

 


6/13
 いよいよ今日、結婚式だ。
 親爺もオカカも、漸くこの日を迎えたことを心から嬉しく思っている。
 朝から、無精な親爺にしては奇跡的?とも言うか、シャワーを浴び、ひげを剃りこざっぱりと準備を終えた。オカカなど
この日のために、髪を伸ばし(和服を着るので髪をアップするから)、着物の準備をしと大変だったようだ・・・。
 まあ、親爺にもオカカにも子供の結婚式など始めてのことなので、感慨深いものはあるが、雑多事にまぎれ想いに浸
る時間とてない。バタバタとしている中に時が過ぎるだろう。
 ネパールの弟分、ハクパからお祝いが届いた。震災直後だというのにこんな気遣いをいただき、感動している。
 ハクパと二人、芦峅小学校と、クムジュンスクールの姉妹校締結に奔走した日々がよみがえる。既に4半世紀、25年が
経っている。
 その後、何年かして長女も小学校5年生の時に、第2回目のネパールヒマラヤ訪問団に参加し、標高4000mに近いクム
ジュンスクールで、スペリオパイプの演奏をした。未だ若い親爺がその時の訪問団でもガイド役だったが、高度障害の出
た長女を背負って、シャンボチェ飛行場まで歩いたこともふと思い出した。
 すっかり準備は出来て、親爺は普段通りプラモをいじっている・・・・・。


 

 


6/12
 明日に結婚式を控えた長女だが、花嫁の父である親爺は、自分でも不思議なほど寂しさなど感じていない。
 ここ二三日寝起きが悪く一寸気だるいのだが、これは季節の変わり目で、暑くなったり寒くなったりの空模様によるもの
だろう。
 起きてしばらくすれば体調も普段通りで、結婚式に伴うあれこれを、オカカと手分けして手配したり、思い出したように制
作中のプラモデルをいじったりと、全く普段通りに過ごしている。
 友人や先輩方、親戚の連中には、長女の結婚が決まった時から、「おい、式では涙が出て止まらんだろうから、ハンカチ
じゃあだめだぞ、タオル持って行け。」とさんざん言われたし、これはいよいよ結婚式が迫ってくると寂しくなるかも知れない
と、ある程度覚悟をしていたのだが、その日を迎えた今日もナンにも特別な想いはない・・・。
 明日の式に参列するために帰省する次女と三女の出迎えで、富山駅やら、空港やらへ出かけねばならないし、明日も朝
からバタバタするだろうし、何時もより少し忙しいからかなとも思うが、とにかく親爺は自分でも不思議なほど普段通りに過
ごしている。
 でも、まあ、長女の結婚式前日の親爺の姿を、ここに残しておこう・・・・・。


6/10
 長女結婚式本番がこの土曜日に迫り、何かと慌ただしい親爺だが、このHPの更新もついつい後手に回ってしまう。
 その上今シーズンは剱御前小舎を一時閉鎖しているので、写真も中々思う様にはならぬ・・・。と、古い山中間から
「随分写真に苦労してるようだから・・・」と何枚かの一昨日あたりに撮影した写真を送ってくれた。
 ナカガワクンは大阪在住の人だが、若い頃立山でバイトをしていて親爺の同級生のF女史と縁あって一緒になった。
 結婚してからはたまに山を訪れるだけになったが、F女史は早月小屋の謙ちゃんの妹で、立山との縁が切れたわけ
ではなく、立山へも山里へも顔出しをしている。
 そんな彼が今度は久々に長治郎を滑ってきたとのことで、写真を数枚送ってくれたのだ。
 年は親爺よりいくつか下で、そろそろ還暦或いはもう過ぎたか・・・と言う年だが、未だ未だ達者なものだ。親爺など
長治郎を滑るどころか、家の庭先で滑って転びそうになっているというのに。
 で、有り難くいただいた写真を使わせてもらおう。
 三田平からの剱岳。剣山も剱沢も剱御前も早月も、剱周辺の山小屋は皆、現在は閉鎖中・・・・・雷鳥沢の中間から見
る雄山、いずれも一昨日の写真。
 

 剱御前小舎の前から望む大日岳や富山平野・・・・・これも恐らく一昨日の写真だろう。
 

  夏山シーズンを控えた静かな剱。我が剱御前小舎ももう2週間程で再入山、小屋開け作業に入る・・・・・。
            


6/8
 今年は剱御前小舎を閉めているので、周りがずんずん夏めいてくる立山の日々が少し恋しくなる。所謂、無い物ねだり
なのだろう・・・。
 で、去年や一昨年や、とにかく過去の写真を色々探して、もうこんな状況かななどと山に想いをはせている。
 と云いながら、剱御前小舎を閉じているので気楽な気分である事も否めず、人間とは何とも身勝手複雑なものだと思っ
たりもしている。
 これは一昨年の明日(6月9日)の写真。三田平から見上げる剱だ。
 今年は雪が少ないので、もう少し白い色の占める面積が小さくなっているだろう。


6/7
 花嫁行列というものは殆ど無くなって最近は見たことがないほどだったが・・・。
 昨日は、来週に結婚式の本番を控えた長女が、先方の希望もあって、所謂「嫁入り」の行事を行った。
 我が家では早朝から美容師さん達が来てくれて、長女は白無垢の、昔ながらの花嫁姿に変身。オカカも5時起きで、近く
の美容院に・・・。親爺ばかりが所在なくうろうろしている中に、妹夫婦や叔母達や、近所の人達も集まってくれ、賑やかに
昔ながらの花嫁が仕上がっていった。
 普段は「サザエさん」を地で行く賑やかな長女だが、さすがに今日ばかりは全力集中しておしとやかをキープ。
 どうやら支度が調った。


 その頃は親爺もオカカも支度が出来ており、何とか無事に記念撮影などをし始める。にこにこしている娘にオカカが、
「口を閉じて、下をうつむくようにして。」と細々指示し撮影するも、周りは内輪ばかり、わいわいがやがやと賑やかだ・・・。
  

 長女にとってはおじさんおばさんやバアチャンが、次々と傍らに立って記念撮影・・・・・。
 

 「長々お世話になりました」などと言う濡れ場には全く縁のない賑やかな雰囲気の中、新郎の出迎えが到着する。
 長女に負けず、親爺もオカカも、わが親戚一同も全員ノーテンキ。先ずは新郎と先方の親戚代表付き添いの小父さんが
わが世のご先祖様にご挨拶をしてくれた。親爺も一応の挨拶を済ませ、あくまで和やかに賑やかに我が家を出発・・・・・。
 

 小雨がぱらついていたが、我が家のご近所さんや親爺やオカカの友人達や、ヨータローも見送りに来てくれて我が家を出発。
 出迎えの車で、約50分、婚家のある黒部市宇奈月町に向かった・・・。
 肝心の花嫁行列の写真がないのだが、婚家の手前約100mで車を降り、この地区の皆さんやご近所さんが、100人以上も
道の両脇に並んで出迎えて下さる中を婚家に向かい歩いた。これには親爺もオカカも驚いた。皆さん有り難うございます。
 婚家家族が出迎えてくれる中、杯事をし、婚家に入る。娘、親爺とオカカがそろい婚家のご先祖様にお参りし、一通りの儀式
はこれで終わった。婚家の前で、新郎ご両親と一緒に記念撮影。親爺、オカカ、長女はすこぶるノーテンキで、思わずピース・・・
つられて新郎とお父さんお母さんも併せてくれた・・・・・。
 

 新郎の妹さんがきれいに着飾り、「お手挽き」、お父さん、お母さん、妹さん二人。長女は未だおしとやかにすることに集中。
 

 オカカは新しい息子と記念撮影。負けじと親爺も息子といちまい。背丈は親爺と一緒175cmほどだが横幅は半分ほど・・・
 

 この日の間に合わせようとリフォームしてくれた、とても民家とは思えない様なダイニングホールで、仕出し弁当をいただく。
 これが結婚式の本番でも十分なような華やいだおもてなしに感謝。良き伴侶に恵まれた長女は幸せだと、つくづく思った。
 来週は殆ど新郎新婦だけで企画した結婚式本番なのだが、どんな仕掛けがあるのだろうか・・・。
 


6/5
 タケチャンに頼んでいた車庫の工事は昨日の中に完成した。これで冬の車庫の雪庇落としは楽になる。
 それにしても流石は職人さん。素人ではとてもこなせぬ仕事をてきぱきとかたづけてくれた。
 剱御前小舎で見るタケチャンとは又違った表情に、改めてタケチャンを見直した・・・。


 明日は結婚を目前にした長女の、「仏壇参り」と云う行事がある。本来は式当日に婚家の仏壇をお参りすると云う儀礼
なのだが、式場と婚家が遠距離な為、良い日和を選びその儀礼だけを先ず執り行っておき、式当日は結婚する当人達
が二人で企画した、二人のメモリアルイベントとしての結婚式をすると云う事らしい。
 まあ、一生に一度のことだし、親爺もオカカも明日は早朝から頑張らねばなるまい。
 長女は今日帰宅し、明日は白無垢姿で、迎えの車で婚家に向かうことになる。親爺とオカカも正装でその後に続く。
 映画などでよく見る、嫁ぐ娘が白無垢で両親に挨拶するシーンが頭に浮かぶが、挙式当日はさらに1週間あとになるし
既に入籍も終わり、新居のアパートで二人で新生活を始めているのだから、割と冷静に対応できるだろう・・・と思う・・・。


 スバル360である。中学校の頃の先生が乗っていた車なので木造校舎と共にオンボロ車のイメージで思い出す・・・。
 


6/4
 肌寒い今朝だが、タケチャンが頼んでいた車庫の工事に取りかかってくれた。工事と云っても一日半で終わりそうだ。
 車庫の二階の物置から車庫の屋根の上に出られるような出入り口を作ってもらい、さらにそこから物置の屋根に登る
アルミ階段を取り付けてもらうと云う工事だが、冬の大雪で、屋根の周囲に張り出す雪庇を落とすため。
 これだけしておけば多分親爺とオカカのロートル二人でも、積雪状態を見ながらあまり大きな雪庇が出来る前に落とす
事が出来るだろう。
 タケチャンの本業は主にアルミサッシを扱う職人さん、普段は父上の工務店で仕事をしている。
 非常に生真面目で、礼儀正しく、さらに愉快なタケチャンなので、最近彼女も出来たらしい・・・。
 これからも、剱御前小舎の手伝いの方も、宜しく頼むよ、タケチャン・・・・・。


6/3
 剱御前小舎閉鎖中で、皆休暇に入ったので、電話が全て親爺に転送される。
 親爺だけが少し忙しくなったようだ。
 普段が普段だから、このくらいせねば親爺の役立たず看板がますます光ることになるので、せいぜい頑張って電話番
に精出している。
 山里は朝から雨。あたりもしっとりと息づいている。


 電話番をしながら親爺は又ボチボチとプラモに手を染めている・・・・・。スバル360なんて渋い車を・・・。
 


6/2
 昨日全員無事下山。約一月の剱御前小舎閉鎖となる。
 従業員にとっても、25日間ほどの休暇というのは良い骨休めだし、来るべき夏山シーズンに備える意味でも、極めて
有意義な休暇となるような気がする。
 玄関を閉じれば完全閉鎖の剱御前小舎。下山直前の様子。
 

 一昨日から小屋閉め作業をし、夕日を眺めながら今シーズン春期営業最終日を迎えた、一昨日。
 

 山里では、随分昔、中学一年生の時(半世紀前・・・)確かに作った記憶のあるプラモを、懐かしい想いで作って見た親爺・・・。
 


6/1
 昨日で、剱御前小舎の春期営業を終えた。
 本日小屋を閉め、全員下山する。約一月後からの営業再開まで、大休止・・・・・。この機会に、心平やクミチャンは、
約25日間の有給休暇となるので、忙しかった春期営業の疲れを取り、夏のハイシーズンに向け心身リフレッシュをし
て欲しいものだ。みんなご苦労さん。
 剱岳もしばらくは人影がまばらとなるだろう・・・。

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