2014親爺のずぼら絵日記(秋)   本日から9月となりました。
                                      で、例によりまして甲を改めてみました。それだけのことです・・・。



10/20
 あっという間に小屋閉めの今日を迎えた。
 今シーズンも実にいろいろのことがあった剱御前小舎だが、今年も無事で立山を仕舞う事ができた。
 親爺はとっくに下山しているが、心平以下スタッフも今日中には下界に帰り、それぞれの生活に戻ってゆく。
 昨日はこんな天気に恵まれていたのだが、今日はガスと小雨の立山だ。
 剱御前小舎のある稜線部分は雪が交じるだろう。
 剱御前小舎は来年4月25日まで冬眠に入った。


 昨夕、剱御前小舎でお世話になったという、お客様が突然親爺宅をお訪ね下さって、剱御前小舎で撮った写真と見事な
自然薯をお届け下さった。突然のご来訪だったので、玄関先で失礼してしまったが、それにしても見事な自然薯、恐縮して
しまう・・・。この場を借りて再度御礼申し上げる。「本当に有り難うございます。心平と山分けしていただきます。」
     


10/19
 剱御前小舎もとうとう最終営業日を迎えた。
 例年通り薄く雪に覆われた山々が、「もうすぐ冬だぞ。早う山を仕舞えよ。」と語りかけてくるようだ。
 ここは素直に山の言うことを聞き、小屋をしっかり閉めて「有り難うございました。」と、山に感謝を捧げ、山里に下りる
のが一番良いだろう。
 明日小屋を閉めれば、来年の4月半ばまで剱御前小舎はゆっくりと冬眠に入る。


10/18
 いよいよ今シーズンも最終盤となってきた。
 剱御前小舎も快晴の天気に恵まれ、小屋閉め作業がすすんでいる。
 例年並みの雪があるが、登山道で10cmたらず、ふきだまりで30cmと言ったところ。
 今朝も剱が機嫌良く顔を出しており、日だまりは暖かい。
 この天気は20日の下山日まで続きそうだ・・・。


 昨夕の雷鳥沢。


10/17
 この時期になっても、かなり無謀な登山者がいたり、山域すらすっかり間違えた問い合わせが来たりして、剱御前小舎の
小屋締め作業が中断する・・・・・。
 山小屋は登山者に情報提供をすることはできるが、その登山行動を制約する事はもちろんできぬ。
 だから、明らかに無謀と思われる登山者には「危ないからやめた方がよい。」言うことができても、どうしても行くというなら
「どうぞお気をつけて」と送り出すしかない。
 もう三日で小屋閉めだ。
 御前山から剱、剱沢を望む。


10/16
 一昨日の雪がなかなか溶けぬ。
 約5cmのうっすらした積雪だが、剱御前小舎はもう随分寒くなって来た。
 剱御前小舎を閉め、もう4日で下山すると思うと、見慣れた景色も幾分愛おしく見える・・・。


 剱御前小舎は10月20日に閉められれば、来シーズン4月25日の営業再開までを冬眠する。


 お客様が送って下さった10/10の星空と、ショウヤが撮した一昨日の夕景。
 


10/14
 昨夜の剱御前小舎はもちろんお客様なし。
 しっかりと雨戸を閉め、小屋閉め状態で警戒態勢に入っていたが、台風は思ったほどのこともなく、風も雨もどうと言うこ
とはないままに通り過ぎた。この後雪が少々来るかも知れないがそれも僅かだろう。夕刻には晴れてくるとの予報だ。
 剱御前小舎はもう小屋閉め作業が忙しい。小屋を閉めれば半年ほどの間剱御前小舎は冬眠に入るわけで、しっかりと
あちこちを閉じ、又来春の小屋開け時の事も考えながらの作業となる。
 親爺のいる山里も夕べの台風は何というほどのこともなかった。
 風が少し強く吹いて、横殴りの雨が吹き付けていたが、今朝はもう普通の秋雨の朝。
 不動山も雨に煙る・・・・・。


 隣の家の庭の落ち葉も僅か・・・。山里はこの程度の風だったのだ・・・。


10/13
 連休最終日は予定通り天気が崩れてきた。未だ視界も利き風も強くないが小雨がぱらつく。夕べの宿泊は10名様ほど
で、もう皆様室堂ターミナルを目指し下山された。安全第一、剱御前小舎ももう小屋閉め作業に入り、今夜から明日に予
想される台風の影響にも備え、外回りの仕事に集中している。
 昨夜あたりはお客様も10名様ほどで少なかったで、そろそろ帰国する居候のミンマが手料理の野菜カレー(タルカリ)を
作ってくれた。
 来合わせていた居候のさっちゃんがチャパティーを焼き、時ならぬカリーパーティー?となったが、心平もなにやら怪し
げなウサギ汁でも作っていたようだ・・・・・・。
 ミンマノ野菜カレーは本格的・・・・・・・・・・・・・・・
    

 香料や、ガラムまっさらも全部ネパールから持ってきたもの・・・・・・・・・・。
 

 すごく繊細に野菜や調味料やまっさらを加え仕上げてゆく・・・・・・
   

 さっちゃんも飛び入り参加してチャパティーを焼き・・・・・
  

 みんな美味そうに仕上がったところで、心平のウサギ汁・・・・。らしいがハクビシン汁かな?????ちょっとどうか・・・・・。
   

 



10/12
 台風情報が気になる連休も中日を迎えた。幸い立山山域では昨日、今日ともに快晴に恵まれ、沢山のお客様が入山し
て来て、立山を堪能しておられる。
 剱御前小舎もこの時期では大賑わいの60名あまりのお客様にお泊まりいただき、賑やかだったが、今日はもう連休中日
といえども、明日あたりからの天候の崩れや、明後日の台風の接近による大荒れを予想され、大方のお客様は下山して行
くようだ。その方が賢い。今日小屋に泊まっていただいても明日は早立ちで室堂のバスターミナルを目指して下りていただ
くしかない天気回りだからだ。
 明日には剣山荘が小屋閉めして下山。剱沢小屋も明日には小屋締めしてしまうという情報が入っている。
 我が剱御前小舎は19日まで営業し20日下山となる。
 台風の影響がどのくらいなのか、今は未だ分からぬが、台風が大きく進路を変え、日本海に出でもせぬ限り、剱周辺の3
つの山小屋は南を別山尾根、東は黒部川を挟んで後立山連峰の峰々に遮られ、台風の反時計回りの風の影響が出にくい
らしい・・・。
 とにかく、まだ、今日いっぱいと、明日の早い内なら天気は何とか持ちそうな気配である・・・・・。


10/11
 青空の下に機嫌良く顔を出す剱岳。
 剱御前小舎にとっては今シーズン最後の連休となる今日だが、すばらしい晴天に恵まれている。この晴天は明日いっぱい
持ちそうだが、明後日13日の夜間からは台風の影響が出始めるとの予報・・・。台風は14日にかけ最も影響が強くなるそう
だから、13日以降の登山計画をなさっている皆さんには計画の変更をお勧めしたい。
 剱御前小舎は今月19日までの営業だ。20日には小屋を閉め全員下山する。
 剱沢小屋、剣山荘、も今日までの営業でその後は皆それぞれに下山してゆく・・・剱岳方面では剱御前小舎がしんがりだ。
 今年も又無事、立山を仕舞える事だろう。
 体調を崩し、入山が例年より少なかった今シーズンの親爺だが、いよいよ剱御前小舎を閉める頃の感慨は全く変わらない。
 立山の神様に感謝。剱御前小舎をご利用下さるお客様に感謝。剱御前小舎の取引業者さんに感謝。警備隊や、防災ヘリ
の皆さんにも感謝。そしてもちろん剱御前小舎のスタッフのみんなにも感謝の親爺なのだ。


10/10 夕刻再更新
 天気予報が変わって、台風の連休直撃はなくなったようだ。
 今日は一日青空が広がり剱御前小舎では布団干しをした。明日の連休初日は晴れ、明後日の連休中日も晴れ~曇り
と天気予報が変わった。
 懸念された台風は13日夜半から影響が出始め14日にかけて雨風が強まりそうとのこと・・・・・。
 どうやら、11日、12日は晴天に恵まれた連休となりそうだ・・・・・。



 現在、剱御前小舎はすばらしい青空の下で、回りにはすばらしく透明感のある景色が広がっている。
 雲はほとんど足下で、雲海になっているが、昨日はこの雲が高く、ガスに覆われていた。
 気になる台風は随分進行速度が遅く、予報も変わっている。立山に台風の影響が出るのは13日遅くから14日にかけて
と言うのが現在の予報だが、立山の天気が崩れ始めるのは12日午後からと言う予報は変わっていない。
 連休初日の明日11日は恐らく快晴に恵まれる事になるだろう・・・・・。
 立山はもう晩秋。剱の夕映えもこの時期ならでは。


10/9
 本日も立山は快晴。雪もほとんど溶けてしまった・・・。
 それでも登山道の日陰などは凍結が残っていることも考えられるのでスリップには注意が必要だ。
 剱岳登山は一般ルート(別山尾根ルート)いえども、岩壁の鎖場が多く、登山道上の部分凍結もが考えられるので、一度
冠雪した後のこの時期は難度がぐんと高くなる。たとえベテランでも気の抜けぬハードな登山となるので、初心者にはとて
もお勧めできない。
 稜線歩きも、雄山から真砂岳、別山の3000m級の稜線は岩陰などの凍結がある事が考えられるので、天候にだまされや
すいが、細心の注意が必要。また一ノ越山荘から雄山、真砂岳、別山、剱御前小舎までの間の、大汝休憩所、内蔵助山荘
は既に閉鎖されているのでご注意のほど。
 気になる天候は11日の連休初日までは晴れマークが続くが、中日12日午後あたりから崩れ、最終日13日は台風の影響
が出始めるとの予報だ。
 恐らく剱御前小舎も11日だけが少し賑わう程度だろう。
 


 雷鳥沢の登山道の雪は溶けてほとんど無い。


 これからの剱岳登山は格段に難度が高くなるので要注意。


 山里で親爺が見た月食・・・。
 


10/8
 今日の立山は快晴だ。薄い雪化粧をした山々が眩く輝き、青空にそびえている。
 剱御前小舎や、雷鳥沢上部などのおおむね標高2500m以上の処ではもう、紅葉は終わり、やや黒ずんできたが、その上
に雪が薄く降り積もっている。
 至る所凍てついて、登山道も僅かな積雪だが思わぬ岩陰などが凍っているのでので、注意しないとスリップ転倒などと言う
事にもなるので、ご注意いただきたい・・・。と言うと、「アイゼンを持ってきたら大丈夫ですね。」と、妙に軽い感じで返事が返
ってきて、親爺は困ってしまう・・・。
 積雪僅か5cm程度で一部凍結しているかも知れない一般登山道で、アイゼンは不要とは言わないが、アイゼンをかけれ
ば安全と思っている程度のご経験では・・・と考え込んでしまう。親爺ならアイゼンなど使わずとも、積雪僅かな登山道は無意
識のうちに易々と歩け、全くためらうことはない。還暦を過ぎて肺気腫を抱えている今でもこんな登山道で転ぶ様なへまは多
分しないだろう。それは親爺が雪国の生まれで、よちよち歩きの時分から雪道に親しみ慣れていて、雪の坂道など暮らしの
中に当たり前にあるもので、岩陰や物陰が凍っていて滑ることなど常識以前のこととして身に染みついているからである。
 が、しかし、最近の登山者にはこれが通用しない。
 道具さえ持っていれば安全と思い込んでいる方々の何と多いことか・・・。
 スポーツ用品のカタログや、登山具のカタログの表側だけを読んで、使い方をマスターしたような気になって、最も大切なこ
とを忘れている。いかなる優れた道具でもそれを使う側の経験や技術が無くては、全く役に立たぬと言うことなのである。
 登山用具や装備品がめざましい進歩を遂げ、優れたものが簡単に手に入るようになったが、それを用いる側の基礎体力
や、技術、知識、経験と言ったものはそれほど進歩しているわけではない。それどころか優れた道具に頼る事が当たり前に
なっているだけに、昔の山人の持っていた、優れた山の技術は過去のものとして退化してしまっている部分が多い。その一
例がたき火の技術や、深い山野での食料調達能力等であろう。現在の登山の対象となる山々のほとんどは国立公園法など
で、たき火や食物の採集捕獲は禁止されているからやむを得ぬ事ではあろうが、これらの技術というものは山で生きる人々
には最も大切な技術だったのだ。
 この国立公園法や、自然保護、動物愛護などと言う美名に隠れた、実態に全くそぐわない風潮や法律が、昨今の人里に熊
やイノシシの被害が出てもほとんど手をこまねいているばかりと言う情けない現実の原因であるのだと親爺は信じている。
 登山用具の話から大きく脱線した。が、最後にもう一言。
 絶滅種の保護が重要であるならば、「山人」も又絶滅種。是非保護対策を願いたいと。
 今日の写真はピンぼけなので、日記駄文の長さでカバー・・・・・。


 親爺のHPを5年間以上も毎日ご覧下さっていると言う、横浜のKさんが、剱御前小舎へお立ち寄り下さって、思いもかけ
ず、Kさん曰くの「視聴料代わり」のノリタケのマグカップを頂戴した。Kさん有り難うございます。
 このマグカップはオカカが欲しがっていたアイラのシリーズのもの。オカカが大喜びで早速使い始めた・・・・・。
      


10/7
 夕べから雪が降り始め、今朝は剱御前小舎の周辺も10cm程積もっていた。
 今日、10月7日立山の初冠雪である。
 親爺は山里におり、今日の空輸作業に室堂まで行こうとしていたのだが、昨日午後から体調がおかしく、夕刻には熱が
出て寝込んでしまった・・・。気管支炎再発で、今朝からオカカの運転で、病院へ。親爺のかかりつけけのT病院のS先生に
診察してもらい、点滴を受け帰ってきて、いただいた薬を飲んで午後はベッドの中で休んだ。おかげでかなり良くなりHPを
遅ればせながらも更新するだけの元気も出てきた。
 今朝早朝の剱御前小舎と積雪。立山には晴天が戻ってきた。この天気は週末まで続きそうだ。


 10月7日。初冠雪の日の黎明・・・。(初冠雪はこの後富山気象台から発表された。)青空が戻った。雪化粧した御前山。
 

                親爺がいなくても空輸作業は無事終わった・・・・・。
    

  昨日のうどん続編だ。みんなでクミチャンの指導の下のし、切り、ゆで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  

 おお~うどんだ。 だしを張り讃岐うどんができあがった・・・・・。美味そう!!
 


10/6
 昨夜はかなり雨が降った。今朝は雨は小降りで、懸念していた風も15m/sほどで、これは剱御前小舎ではありがちの
そう珍しくもないことだ。
 台風18号は先ほど浜松に上陸し、立山エリアに最接近するのは昼前頃とのことだが、この台風の影響はさほどでは
なさそうだ。ただこの台風が通過した後、入ってくる寒気で、稜線では雪になるとの予報も出ている。
 この悪天は今日までで、明日には又立山には晴天が戻ってきて、1週間あまりは晴天に恵まれそうだ。
 部屋の掃除をしていても、外に広がる景色が良いときは気分が明るい・・・・・。


 台風騒ぎで昨日はお客様も数人・・・。今日も人通りはほとんど無いから、うどんでも打とう・・・。クミチャンは香川県の産。
 うどん県と呼ばれる故郷から、うどん粉を取り寄せた。タケチャンに水まわしを手伝わせたが・・・・・
 

                顔にばかり力が入り、腰が入っていない・・・・・
             

 やはりここは、うどん県民がやらねばならぬ・・・。名人クミチャンの鮮やかなコネの技、踏みの技・・・・・。
 そのできばえは・・・・・たぶん後日報告???
 


10/5
 今朝早くは未だ視界も良く利いていたのだが、8:30現在小雨が降り出し、視界も、薄ぼんやりかすんできている・・・。
 台風18号の影響は立山は比較的少ないようだが、今夜半から風が強まり、明日の朝にかけて風雨が強いだろうとの
予報で、台風が溫低に変わり、抜ける明日6日午後あたりからは冷え込み、夜半には降雪が予想されている。
 明明後日の8日あたりからは又晴れマークがしばらく並ぶので、登山計画のある方は無理をせず、7日以降の入山と
されることをお勧めする。とにかく今日午後から明日いっぱいはかなりきつい悪天候となるだろう。
 昨夜お泊まりのお客様は、皆さん下山されたようだが、昨夜の剱御前小舎からの夕景はご満足いただけたようだ。


 雲海に沈む夕日を、カメラ片手に歓声を上げながら堪能するお客様、気温が低く、かなり寒いのだが・・・・・。
 


10/4
 立山に晴天が戻ってきたが、この天気は今日から明日午前中までらしい。
 剱御前小舎は19日まで宿泊可能だが、20日には小屋を閉め、冬季閉鎖に入る。付近の剱沢小屋や、剣山荘は一足早
く、12,3日に小屋閉めをして下山する。
 いよいよ剱御前小舎は寂しくなってくる・・・・・。
 今日は天狗平からも剱御前小舎はよく見える。


          雄山の社もよく見えている。
    


10/3
 今日は久々の荒天で、雨はさほどでもないが風が強く、視界も2~30mほどしか利かない。この天気は明日には回復し
又青空が戻るとの予報だ。
 晴天に恵まれ続けた9月に慣れ、たまの雨風が鬱陶しい。この空では御嶽山の捜索も中止せざるを得ないだろう。
 剱御前小舎でも早やくも、ガスに巻かれたお客さんの道迷い・・・。心平が出動している。
 山は気まぐれだ。晴天時の穏やかな山ばかりを思って気楽に山に入ると、必ず痛い目に遭う。ガスがかかり、雨風に吹
かれ、それでもしっかり行動できる知識、経験、装備そして体力が必要なのだ・・・・・。親爺などもう体力には全く自信がな
いので、どんなに熟知した山域でも、一人で行動することはまずしないように心がけている・・・。
 こんな穏やかな夕景も山の顔、荒れ狂う一寸先も見えぬ吹雪も山の顔なのである・・・・・・・。


10/2
 立山は今が紅葉酣だ。雷鳥沢でもこの週末までは楽しめるだろうし弥陀ヶ原から下はこれからが盛りとなる。
 それにしても・・・御岳山の噴火災害では、毎日痛ましいニュースが流れる。47名の登山者が犠牲となり、今なお不明者
の捜索が続く・・・。
 痛ましい不運な事故としか云いようがない。
 紅葉真っ盛りの好天に恵まれた週末の山には当然のように登山者が集中する。しかもちょうど昼時、穏やかな天気の下、
紅葉を眺めながらの山歩きを満喫し、ちょっと休んで昼食でも取ろうかと云う頃合いの全くの無防備な状況下で突然の火山
の噴火・・・・・。
 こんな事を神ならぬ身の誰が予想し得ただろうか・・・。
 犠牲となられた登山者の皆様のご冥福を祈るしかない。合掌。 
 又、この大惨事の後、毎日自らの危険を覚悟で捜索に当たっておられる皆様のご苦労は如何ばかりだろうか。
 警察、消防、自衛隊そして地元の自治体や関係者の皆さんの献身的な救助活動に感動し、心の底から感謝する親爺だ。
 火山噴火に巻き込まれた御嶽山のこの事故は、親爺の理解の範疇にある山岳遭難とは異なる。
 言い尽くされた言葉だろうが、大自然の前では人間の無力さ、小ささばかりが目立つ・・・。
 昨日も晴天に恵まれ、すばらしい夕景が広がった剱御前小舎の前だ。


10/1
 10月になった。今シーズンも剱御前小舎の営業最終月を迎えたのだと、少し感慨にふける親爺だ。
 今年は8月が酷い天気で、剱御前小舎のみならず、いずこの山小屋もお客様のキャンセルに参った・・・。例年と比較す
れば恐らく、2~3割減の入れこみだっただろう。親爺も腹をくくったものだ。が、立山の神様は親爺たちを見捨てなかった。
9月に入り立山はすばらしい天気に恵まれ、夏に来られなかったお客様が戻って来てくれたのだ。
 立山の神様と、お客様のおかげで今シーズンも、親爺は営業最終月を心安らかに迎えることができたのだ。
 心平支配人や久実厨房長、若いスタッフ達に支えられて剱御前小舎は動いている。そして森さんや、ヒーチャンと言った
古い山の仲間達にも随分助けてもらって、年々役に立たなくなってくる親爺は、何とか親爺業を続けさせてもらっているの
だ・・・・・。
 写真は剱御前小舎の女性軍・・・。古い山の仲間のヒーチャン(左から2人目)は忙しい日をめがけて剱御前小舎の応援
に駆けつけてくれる有り難いおばさん・・・。今シーズンは体調不良の森さんや親爺を尻目に、健全ぶりを発揮・・・。女性は
強い、特に六十路を過ぎるとその強さが際立ってくるようだ・・・・・。
 右から、親爺達よりまだ一世代若いらしい助っ人のNさん、「じゃりン子チエ」のようで可愛いクミチャン、ヒーチャン、連獅
子ヘアーのあっちゃん・・・。


9/30
 穏やかな秋日だが、雲がやや多めで青空があまり見えない・・・・・。それでも剱は顔を出し、紅葉は今酣の立山だ。


9/29
 昨日は所用で室堂まで出かけた。
 立山の紅葉は例年よりやや早めで、どうしてかはよくわからぬが、全山一気に紅葉したようで、なかなか豪華な紅葉と
なっている。
 大日の浄土川側斜面の紅葉が美しく、室堂乗越から剱御前小舎のある別山乗越に続く稜線のやがて雷鳥沢となる斜
面が青空の下に鮮やかな錦秋を織りなす・・・。


 弥陀ヶ原上部も紅葉は酣


 ガスのベールがはがれ、鮮やかな彩りの山が現れてきた。


9/28
 今シーズンの紅葉は雷鳥沢も、随分下部の弥陀ヶ原も同時に来たようだ。例年なら剱御前小舎の回りや、雷鳥沢が
色付き、それが室堂平、天狗平、弥陀ヶ原・・・・・と徐々に下って行くのだが。
 その分今シーズンの紅葉は豪華で、立山エリア一帯が上から下まで錦秋に彩られている。しかも晴天に恵まれている
ので澄んだ青空が更にその彩りを引き立てている。
 紅葉も、晴天もまだ1週間は続きそうだ・・・・・。
 弥陀ヶ原上部もこんなにきれいに色付いている。


 こんな見事な紅葉と晴天に恵まれた立山に、剱御前小舎常連のYさんがきれいな娘さんとお越しになった。雨にたたられた8月
の夏山で、初めての山小屋泊まりを経験したお嬢さんに、晴天に恵まれた山を見せたかったらしいYさん。今回はビンゴ・・・・・。
 


9/27
 青空の下、雷鳥沢も鮮やかに色付いた。
 8月の悪天候からは想像もしなかったような見事な紅葉となっている。
 何時もより少し早い紅葉だが、今シーズンの紅葉は誠に唐突にやって来て、しかも全山一気に色づいてしまった様で、
目の届く限り実に鮮やかに色付いている。しかもこの紅葉の見頃が、晴天に恵まれているので、いっそう鮮やかに引き立
ち、一昨年の十年に一度と云うすばらしい紅葉がよみがえったようだ。


  

 剱御前小舎から錦秋の雷鳥沢や室堂平、天狗平を見下ろす・・・・・。




9/26
 立山に青空が戻ってきて、今朝は快晴だ。
 この雷鳥沢の景色をご覧じろ。
 雨上がりの青空にすっかり紅葉が見頃を迎えている雷鳥沢だ。
 もちろん、この紅葉は雷鳥沢ばかりではない。仙人のマー君からも紅葉が始まっていると情報が入っているし、天狗平も
賢輔親爺が盛んに情報発信しているし、早月も色濃くなってきたとのことだ・・・・・。
 明日の週末は各小屋とも好天気で大賑わいになりそうだ。
 我が剱御前小舎もほぼ満室状態だ。
 しかもこの好天は当分続き、紅葉の見頃からたけなわへと重なるので、10月の第1土曜日あたりも混み合ってくるかも知
れない・・・。夏が不調だっただけに、これは嬉しい山小屋親爺たちだ。
 立山の神様と、お越し下さるお客様に感謝を忘れてはいけない・・・・・・。


 チングルマが花を落とし、立山の秋が深まってゆく。


9/25
 秋色の仙人に向かったタケチャンの一枚だが、これは仙人ヒュッテの裏山からの一枚とのこと。
 今春は小屋開けから仙人ヒュッテのオーナーであるマー君に剱御前小舎の手伝いをしてもらった。仙人ヒュッテは6月
下旬にならないと小屋開けをしないので、マー君の体が空いていたからだ。
 マー君は立山山荘組合でも一番若い小屋主だ。マー君の父親の新一郎が親爺の三つ後輩で、称名のレストランが忙し
くマー君に仙人ヒュッテを引き継いで、2年経つ。親爺の長女と同級生のマー君なので、子供の頃からよく知っているが、
本当に誠実な好青年だ。高校時代はラグビーで慣らし、花園に出場した猛者でもあるが、そのパワーは小屋開けの除雪
に遺憾なく発揮され、人間ブルドーザーの異名を取る・・・。
 心平支配人以下剱御前小舎のスタッフともすっかり馴染み、今年はクミチャンやタケチャンが仙人を訪れお世話になっ
て来ているのだ。
 仙人はこれからの10日あまりがゴールデンシーズンとなる。
 すばらしい紅葉と、沢山のお客様に恵まれる様に、親爺もマー君を応援している・・・・・。


9/24
 ショウヤの得意とするアングル・・・?秋の連休明けの剱御前小舎の寂しげな様子が良く出ている・・・。
 ちなみに昨晩のお客様は4名様。
 今朝、天気はまだ崩れておらず、雲がちながら視界の利いた良い天気だがこれから明日の午前中にかけて、台風16号
の影響で雨となり、これは明日早朝に恐らく温帯低気圧に姿を変えて立山エリアに最接近するらしく、明日の午前中はま
だ雨が残るが、午後から雨も上がり天気は回復に向かい、しばらく晴れマークの続く予報となっている。


 雷鳥沢がかなり色づいて来た。今週末には紅葉も見頃となり、錦秋の立山となり、しばらく華やぐだろう・・・・・。
      


9/23
 本当によい天気が続き、今日も剱が機嫌良く姿を見せている。すっかり秋の気配に覆われた剱岳だ。


 その剱を背に二人の美女・・・。何と、クミチャンとトモちゃんではないか・・・。まだ寂しい紅葉に花を添えてくれる二人だ。
       


9/22
 今朝も、吸い込まれそうに澄んだ青空が広がっている立山だ。
 剱御前小舎の前の御前山の山肌が一挙に秋色になった。
 この山肌がやがて黒くくすんで、その上に薄く雪が積もるのはあと2~3週間後だろうが、その頃はもう剱御前小舎も
小屋閉めの準備に入っている・・・が、その前に大凡10日間ばかりの紅葉の時が来る。
 雷鳥沢が色づくのもまもなくだろう。8月の悪天には閉口したが、9月の晴天続きで意外とこのシーズンの紅葉も良い
紅葉になるかも知れない・・・。


9/21
 今日の立山は快晴だ。青空が広がり空気も澄みきっている。
 この晴天続きのおかげで、昨夜の週末の剱御前小舎はお客様で賑わった。
 朝晩の気温は低く、フリースや厚手の防寒具を着ないと寒いが、日中の行動時は日差しが強いので暑いだろう。でも夏
ならぬ秋の日。この天気にだまされぬようお気をつけ願いたい。秋の日はつるべ落とし、落日も早くその後の冷え込みは
きわめて強く、行動中でも防寒装備がないとあっという間に体温を奪われ、酷いときは低体温症に陥り行動不能となること
もあるので、日没前には余裕を持って目的地に着けるよう・・・・・。
 快晴の早朝に空輸をする東邦航空のヘリコプター。


9/20
 昨日は空輸が全て終わった。燃料とわずかの飲料だけだったがこれで一安心。
 下山中の心平に変わり、ミンマがヘリの荷受け誘導をしてくれた。去年の剱御前小舎滞在中にヒデにいろいろ教わって
いたようで、何にでも好奇心旺盛で理解力のあるミンマに改めて驚いた。


 今朝も立山はきげんが良い。剱も顔を出して、今日は穏やかな秋の登山日和となっている。天気予報は明日も明後日も
晴れなので、今日の剱御前小舎の予約は90名様を超え、明日も70名様ほども入っている。有り難いことだ。
 親爺も漸くここで一息ついた・・・・・。


9/19
 立山もいよいよ秋めいてきた。まもな紅葉の季節へと移ろう。
 ちょっといやな話だが、山小屋受付からの「現金盗難」と言う噂話を聞いた。
 山小屋の受付はだいたいが玄関脇にあり、受付が売店もかねていることも多く、現金も釣り銭程度は受付カウンターの
下に置いてあることが多い。たいていはスタッフが常駐するが、何かの用事で受け付け窓を開けたまま、席を外すことも多
い。特にお客様の少なくなるシーズンオフなどはそんなことが多くありがちだ・・・。
 山小屋はだいたいがそんな状態で、我が剱御前小舎も同じ状況で、20数年前に一度、大きな被害を受けたことがあって、
その時は新聞の記事にまでなったことがあった・・・・・。
 「そんな不注意な状態なら盗難があって当たり前だ。」とのご指摘には親爺もうなずける。誰かいないかとカウンター越し
に覗いたら、釣り銭用現金が目に入ったのだろうか・・・?そこで魔が指して・・・と言うことだろうと、想像する・・・。
 時代は大きく変わった。「山に来る人は皆さん善人で、盗みなどあり得ない」と言う話は既に過去のものなのかな・・・・・と、
いやな噂を耳にした親爺は考える。
 こんな事は山小屋自体がもっと注意すべき事なのかも知れない。受付を空けるときは受付窓を閉め、ロックし、現金は目
に付かぬ金庫に移すと言うことを励行し、更に防犯カメラの設置も良いかもしれない・・・。
 山奥の人里離れた山小屋と言え、その程度の防犯意識は持たねばならぬのが、今のご時世の様だ・・・。
 でも親爺は信じ続ける。山に来る人に悪人はいない。
 今回の噂の主にしても、何か特別の理由があっての出来心に過ぎぬのだろう・・・。それにしてもいやな噂だ。
 昔祖母がよく言っていた。「盗まれても災難であきらめよ。盗むよりはずっと幸せな事じゃ。」と・・・。
 すっかり秋色めいた雷鳥沢。


9/18
 空輸作業が2日ほど遅れている。東邦航空も忙しいらしく、上高地の空輸量が半端な数字ではないらしい・・・・・。
 こちらは昨日食料の荷揚げが終わっていて、あとは燃料と飲料だけなので慌てはしない。
 今朝はガスで明けたが、徐々に上がってきており晴れ間も出て、この後天気は安定しそうだ。恐らく空輸も今日中には
終わるだろう。
 立山はまもなく紅葉の時期となる。大日の山肌が秋色の染まってきた。




9/16
 昨夜は連休最終日で、お客様はほとんど下山し家路につかれた。
 剱御前小舎の宿泊は5名様ほど・・・。一挙に寂しくなった剱御前小舎に秋の夕暮れがいっそう寂しさの拍車をかける・・・
が、マサルサンと根岸さんが差し入れをたっぷり背負って剱御前小舎に来た。
 そうなれば秋の夕暮れもあまり意味はない・・・とにかく賑やかなマサルサン・・・。


 昨晩のスタッフの夕餉は差し入れのごちそうが並びちょっとした慰労会になったようだ・・・・・。
 

 飲んべえのサンゲおじさんは残念ながら、本国のロッジが忙しくなるので、昨日下山し帰国の途についたばかり・・・。自慢のIPadminiで、
このHPを見て悔しがるかもしれない・・・・・。甥のミンマががんばって民族楽器を弾いて、酔っ払ったマサルサンは箒で共演・・・。
 


9/15
 昨晩も多くのお客様がお越し下さって、剱御前小舎は大賑わいだった。この連休に2日続けて満員御礼が出ようとは思
いもしなかった親爺だが、何しろ天気だ。
 良い天気に恵まれた日の山は、他に比するもの無いほど清清しく気持ち良いものだから。
 昨日の剱御前小舎前の賑わいは、悪天候続きのこの夏にはほとんど見られなかった。時折ガスがわいたりもしていたが
山歩きには直射日光を遮ってくれてかえって有り難いほどのものだ。
 早出、早着きの山歩きを心がけておれば、ゆったりと無理のない登山ができる。
 無理な計画で余裕がないから思わぬ失敗をしてしまう・・・。
 この連休さほど大きな事故もなく、今はもう、皆様それぞれの家路をたどっていらっしゃることだろう・・・。


9/14
 昨晩は今シーズン最高の入れ込みとなった。
 お客様にはちょっと窮屈な剱御前小舎だったかもしれない。沢山お泊まり頂いて本当にありがたかった。
 今日の立山も快晴だ。室堂ターミナルのライブカメラの映像が、いつもは雄山を向いているのに、昨日午後からは剱岳
方向を向いて、別山の稜線や、剱御前小舎も写っている。
 このライブカメラが開始されてしばらくたつと思うが、こんなことは初めて・・・・・。
 おおよそこんな感じの写真が載っている・・・・・。


 これがライブカメラの縮小版・・・撮影が室堂だから幾分アングルが違うが・・・・・。
        


 ガスがかかったりもしたが、夏山を遙かに超える人手となった・・・。剱御前小舎前もこの賑わい。


 警備隊のM隊員から陣中見舞いの差し入れ。厨房長クミチャンの笑顔が良い・・・・・。


9/13
 急に涼しくなった・・・と云うよりは寒くさえなった。
 剱御前小舎では初霜、初氷を既に見ているのだから、山里でも寒くなって当たり前なのかもしれぬ。9月ももう半ばとなっ
たのだから。
 親爺はこの連休明けに再入山するつもりだったが、持病の気管支炎がぶり返し、熱も出ぬし、食欲もあるのだが時折酷く
咳き込んでしまい、医師の診断を受けたところしばらくは無理をせぬ方が良いとドクターストップがかかってしまった・・・。肺
気腫と言う病を抱え込んでいるので、ちょっとした事で肺炎を起こす可能性が高いとのこと・・・・・。
 年齢を考えれば致し方ない事なのだろうが、どうにも長年の不摂生の結果がここに現れて来ているようだ。
 気をつけよう。と、云うことで入山をしばらく見合わせることにした。
 剱御前小舎は今日、明日と満員御礼状態。剱御前小舎だけではなく回りの山小屋もほとんどだ。
 親爺の要請で、名古屋のヒーチャンが応援に駆けつけてくれて、タケやその友人も応援に来てくれるので心平支配人も、
ホッとしたことだろう。
 今日、明日中とも日中の天気は良いが、今日が夕刻に気温が下がり一時的に天気が悪くなる事も考えられる。登山者の
皆さん、防寒対策と早出、早着きをお忘れ無く。
 来るべき連休に向け観天望気をする心平支配人とサンゲおじさん・・・。夕べはお客様も少なかった。


9/12
 剱御前小舎では今朝初氷を見た。
 快晴の立山だが寒さは厳しくなっている。登山行動中は寒さも感じないだろうがちょっと天気が変わると寒さでやられる事
があるので、防寒対策は努々忘れてはいけない。
 昨晩の夕景は、雲上の剱御前小舎が良く撮れていて面白い・・・・・。


                       今朝、剱御前小舎では初氷を見た・・・。
            

                  秋色が深まってきた昨日の小屋周辺・・・・・・・・・・・・
 


9/10
 良い天気が続く9月だ。
 今の時期は立山に最も雪が少なくなる時期なのだが、立山にはもう二週間もすればまた初雪が来る・・・。
 去年は確か9月25日に初雪が来た。
 まあその初雪が積もり、根雪となるのは10月も末か、11月も半ば過ぎ・・・とにかく剱御前小舎を閉めた後だ。初雪は来て
もすぐに積雪となることはほとんど無いのだが・・・。
 山はこれからますます秋色を強め、9月20日を過ぎれば紅葉が始まってくる。


  親爺はただいま東北にいる。白河の関を訪れ、大内宿でソフトクリームを食って・・・・・
 

                 ストーブならぬ囲炉裏の火にうっとりと昔を懐かしんだ。
        


9/9
 良い天気が続き、お客様もぼちぼちとお見えになり、立山は秋色を深めながらも、剱御前小舎は夏よりも華やいでいる。
 クミチャンとタケチャンが、根岸さんと一緒に仙人に出かけた。今春の剱御前小舎開けを手伝ってくれたマー君とはすっ
かり仲間になっていて、これからが最盛期となる仙人ヒュッテへ陣中見舞いと言うことだろう。
 仙人池の逆さ八峰・・・・・。
 さて、これからこの景色が色付いて紅葉すると、マー君の山小屋は満員となる日が続くだろう。がんばれマー君。


 ばあちゃんに変わって仙人ヒュッテを切り盛りすることになったマー君は立山の山小屋経営者最年少。差し入れの酒はあっという間に・・・・・・。
 


9/8
 今日も立山は穏やかな天気だ。
 6日は9月初めての週末だったが、好天に恵まれて沢山のお客様で剱御前小舎も賑わった。
 いつも思うことだが、山小屋は天気に恵まれねば商売にならぬ・・・。天気に恵まれさえすればお客様は来て下さる。と
云うより、天気に恵まれねば来ることすら難しいのが山小屋なのだろうか・・・。
 大日の向こうに広がる昨日の夕景は、翌日の天気が穏やかだと告げていた・・・。


9/6
 今日はすがすがしく晴れた。
 久々の週末の好天で今日は剱御前小舎も賑わうだろう。
 今朝の剱御前小舎からは、秋空に機嫌良く顔を出している剱がすっきりと見える。

 
  一日中雨の降った昨日だが、夕刻から突然晴れ間が出始め、青空が広がりまもなくすばらしい夕景が広がった・・・・・。
 

             山はすっかり秋。夕日を見に出かけても寒さが身にしむ・・・・・。
         


9/5
 深いガスの中で、剱岳を遙拝される山岳修験者の皆様。
 姿は最新登山用具ではあるが、手甲脚絆、と金、ホラ貝、わらじに準ずる地下足袋・・と、往時の行者様を彷彿とさせる。
 親爺も二十数年前に、立山ガイド協会の一員として、立山のイベントにかり出され古の行者様の装束を着せられ、称名
から八郎坂を登り立山登拝をした思い出がある。まだ30代後半の頃で体力的には何ということもなかったが、はき慣れぬ
足袋に草鞋という装備に少し閉口した覚えがある・・・。それでも慣れればそれに準ずる地下足袋は、無雪期の山では履き
よいもので、親爺はごく最近までこれを愛用していた。最近は歩くことがほとんど無くなったが、長靴などよりはこの地下足
袋が軽くて良い・・・。
 今朝、剱に捧げられた修験者の皆様の祈りで、明日からはしばらく天気も持ち直すだろう。


9/4
 剱がすっきりと顔を見せている。
 空や山肌を見ていると、秋の気配を濃厚に感じる。
 今年ももう9月なのだから。
 それにしても、9月にお客様が沢山お見えになるようになったのは何時からだったろうか・・・。昭和30年代の立山は、
7月に入るや混みだして、8月のお盆まではあふれるほどの登山者が毎日立山を訪れた。そしてお盆にその賑わいの
ピークが来て、お盆明けになるやひっそりとして、訪れるお客様は激減したものだ。そう、まるで海の家の人手と同じ様
な状態だった・・・。
 昭和も50年代に入る頃からこの状況は少しずつ変化し、お盆明けになってもお客様が来るようになり、ただその頃から
7月、8月の夏山の賑わいが寂しくなって来たのではなかったろうか。
 7月よりも9月の登山者が多いという状況はここ10年くらいすっかり定着したようだ。
 天候が安定する9月の方が山を楽しめると言うことだろうし、雪上歩行も一般的なルートではほとんど無くなるのもこの
頃だし・・・・・。
 今日も雲がちだが、穏やかな立山だ。


9/3
 大日の夕景だ。
 例年ならさほど何とも思わぬ景色だが、悪天候続きの今シーズンに限って、この景観は心を慰めてくれる。
 今日も晴天。心穏やかだ。


9/2
 これは本来、昨日掲載する予定の写真だったが、親爺何かこのページの更新だけをコロリと忘れてしまっていた・・・。
 で、日記もつけていない・・・・・。
 いよいよぼけたか、と自分でも心配になる・・・。
 昨日も良い天気。一日遅れの空輸作業も無事終わった。
 で、遅ればせながらの追加記載だ・・・。


9/1
 昨日とよく似た天気だが、今日からは9月、秋山シーズンの幕開けである。
 それを知ってか知らずか、剱が顔をのぞかせてくれた。
 明日からはしばらく晴れ間が並ぶ週間予報。天気にさえ恵まれればよいしーずんとなるはずだ・・・・・。


                          

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