2014親爺のずぼら絵日記(小屋閉め後)  
 今年も無事”立山を仕舞う”事ができました。剱御前小舎はこれから半年間の冬眠に入ります。と言う次第で親爺もオカカと二人山里での、お気楽生活と
なりますが、ぼけ防止のためにも、ここに項を改め絵日記を続けて参ります。お時間のございます皆様は、どうぞおつきあい下さいませ。・・・2014/10/21 親爺 拝
 
 本年も親爺のずぼら日記におつきあい頂有り難うございます。皆様良いお年をお迎え下さい。
 と言う次第にて、本日でこの項は最終更新と致しまして、明元旦よりは項を改めさせて頂きます。・・・2014/12/31 親爺 拝



12/31
 いよいよこの年も終わる。
 山里の大歳は雪も落ち着き高曇りだが時には青空が出たりもしている。が、この後は雪となるとか・・・
 まあ、どうせ寝正月の親爺だから、雪が降ろうが降るまいが余り気にはならない。
 この後はおせち料理を重詰めするが、これはオカカが殆どやってしまうから、親爺は今晩の年越し蕎麦の汁を作れば
明日の正月を迎える準備はほぼ終わる。
 大歳の今日はs午後をゆっくり過ごし、来るべき新年を迎えよう。
 我が家から見える来拝山は親爺達古手の山人からはライハと呼ばれる。良い猟場だったが、今は少年の家が出来て、
様々な遊歩道が出来たから、銃猟には不向きとなってしまったが、狩人も殆どいなくなってしまった山里だ。


 我が家の親爺部屋から見る限り、雪が随分減った。でも、今夜からどのくらい雪が降るだろうか・・・。
 


12/30
 随分雪が減った今朝の山里だが、この写真を撮った後にすぐ雪が降り始めた。
 余り寒くないので、又雨で雪が溶けるぞと思っていたのにふっと外を見るともう雪だったのだ・・・。
 年の瀬もどん詰まり、今年も今日明日を残すだけ。
 親爺の許婦は少し忙しい。シチューを煮込み、たこを煮、余裕があれば田作りも煎り上げ、鴨ロースや生麩も仕上げて
しまいたい。そうすれば明日午前中におせちの重詰めが出来るから楽なのだ・・・
 オカカも朝から大忙しだ・・・・・。
 雪は大したことはなさそうだが、さて、それでは仕事に取りかかろうか・・・。


12/29
 昨日は富山空港まで二往復した。午後3時頃着の便で帰省した三女の出迎えと、午後9時頃着の便で帰省した次女の出
迎えである。
 いくつになっても我が儘なもので、出迎える親のことなど余り考えてはいない、同じ東京からの帰省ならせめて打ち合わ
せて一緒の便にすれば良いものをと思うのだが、それぞれに仕事の段取りやら遊びの段取りやらが違って、親の出迎え
にまで気が回らぬようだ。
 まあ、未だ親爺もオカカも元気で、送り迎えがしてやれると言うことは有り難いことなのだが。
 快晴の昨日、剱もたて山もよく見えた。天気周りを見れば今年の立山の見納めかも知れぬ、と写真を撮ってきた。


12/28
 昨日同様、朝は凍てついて明けたが快晴だ。
 年もいよいよ押し詰まり、世の中はもう年末年始の休日に入っていて、我が家の娘達も今日帰省する。三女が15:00頃
次女が21:00頃と、親爺とオカカは出迎えに忙しい。
 次女は夕食を済ませて来るだろうが、三女には何を食べさせようかとオカカは一週間も前から献立作りに忙しい。今夕は
三女の好きな魚と野菜炒め、明日は親爺が製麺機で打つスパゲッティと海老フライ、明後日は長女も帰宅するので親爺が
全力投入のビーフシチュー・・・で、大晦日は取り寄せの西洋風おせち(我が家のおせちは正月になって頂くが、ここ2年ほ
どは取り寄せの西洋風おせちを大晦日に頂く)と年越し蕎麦・・・・・年が改まれば正月三箇日は雑煮におせちで・・・。
 と、まあ、これがオカカ年末年始の献立で、親爺も張り切らざるを得なくなっている。
 凍てついてはいるがこんな晴天に恵まれた山里だ。


12/27
 快晴だが寒く凍てついた朝だ。積雪も1mを超えている。
 年末で、オカカと親爺もぼちぼち正月の準備をしている。正月準備と言っても帰省する娘達に食べさせるおせちなどの
準備がメインで、後はせいぜい簡単なすす払い(今や有名無実だが・・・)と正月飾り程度だ。
 おせちの材料の買い物はほぼ明日で済ませ、29日からは手間のかかる料理の仕込み・・・とにかくオカカの立てた予定
に従い動く。
 今日はオカカがすす払いのまねごと・・・。親爺は未だ出番なしで、床屋で髪を切ってきただけだが、黒豆がもうストーブの
上で煮えている。
 山肌も凍てつく今朝の冷え込みだ。


 昨日はしばらくヨータローと遊んで・・・・・ミンマにもらったピンクソルト(ヒマラヤの岩塩)を少し砕いて瓶詰めにしたりした。
 


12/25
 昨夕から雨が降ったり止んだりだったが、寝しなに外を見ると雪になっていた。今朝まで10cm程も降っただろうか。
 で、今日は見事なホワイトクリスマスとなった山里だが、今年は師走2日に初雪が来て、6日にはもうたっぷりと雪が積も
っていたので、今更ホワイトクリスマスもあったものではない。ノーモアホワイトである・・・。
 例年より三週間は早い雪の来襲だった今冬だが、この後の雪は大したことがないような気がする親爺だ。まあ大きな国
家予算を使っても満足な予報など出来ぬのが天気だから、親爺の予報など出鱈目でも罪がない。
 余り見たくない雪だが、ホワイトクリスマスと表現すれば・・・・・やっぱり嫌だ。


12/24
 比較的暖かい、クリスマスイブの今日。
 クリスマスイブは車搭載のナビに教えてもらった親爺だが、オカカと二人の生活でクリスマスと言っても普段と変わらぬ。
 全く何も無しでは一寸寂しいので、親爺が特製のビーフシチューを煮て夕食を少し洋風にすることにした・・・。
 子供達が小さかった頃はプレゼントのオモチャや、クリスマスツリー、ケーキ、子供用シャンペン等々で、その準備だけ
でも大変だったが、無邪気な笑顔や歓声に親も嬉しく楽しくなって、皆一緒になって楽しんだものだが・・・。
 山里も雪が落ち着いて、立山も少し見えているが、空はまだ鉛色だ。


12/23
 雪は一段落。戸外は真冬の景色。
 今日昼過ぎにオカカはは娘と二人富山市内で待ち合わせ、半年後の娘の結婚式の衣装合わせとやら、こんな話になる
と親爺の出る幕はない。
 まあ、ゆっくりと本でも読みながら午後を過ごそう。
 我が山里は真冬の景色だ。


 オカカは元気で車庫の屋根の雪を、長い雪かきで落とし、川に流し排雪する。


12/22
 外はまた雪。昨晩からの降雪は10cm程だろうが、今もまたかなり強く降っている。
 三日ほど雪の降らぬ日が続き、随分積雪も減ってきたのだが・・・・・。
 昨日はヨータローが半日以上我が家で遊んでいった。随分しゃべるようになったが、親爺には半分ほどしか意味が分か
らぬ。オカカは七,八割分かる様だからやはり育児経験の有無がものを言うのだろうか・・・尤も親爺は随分耳が遠くなっ
ており、若い人たちの会話も聞き取りにくいことがあるので、若いの最右翼たるヨータローの言葉は更に聞き取りにくいの
かもしれぬ・・・。
 雪がまた戻った今朝の山里。


 お掃除ごっこが大好きなヨータロー・・・バアチャンのアイパッドにはアンパンマンやきかんしゃトーマスが入っている・・・。
 


12/21
 今日はヨータローを預かる日。オカカも親爺も部屋を片付け、危ないものは全てしまい込んでおかねば、何にでも興味
を示し油断できなくなっている。特に石油ストーブは消して、温風ヒーターにしておかなばならぬ。
 世の中日曜日で、心平は今日から立山カルデラ博物館でアルバイト。緑も年末でいろいろな仕事があるらしい。
 オカカも親爺もヨータローと過ごす時間が楽しくてたまらぬ。片言の言葉を使うようになって、ますます面白くなってきた。
 さて今日はどんな成長ぶりを見せてくれるだろうか・・・。


 雪は半減した。


12/20
 昨日は青空に誘われ当座の食料を買出に町まで出かけた。
 雪の降り続いた後の快晴で、立山もよく見えた。山が素晴らしくきれいでオカカのコンパクトカメラで何枚も写真を撮った。
 富山平野からは、我が山里からは見えぬ全景が望める。
 新雪をたっぷりとまとった冬の立山の姿は神々しい。先人達が神仏の座と崇めた気持ちが時空を超えて伝わって来た。


12/19
 良く降ったものだ。もう雪下ろしをする気の早い連中がいるが、年末を控えているからよけいに気がもめるのだろう。今日
は快晴で、日射しが眩しい。少し待てば雪もだいぶ沈むのだが・・・。
 あれは昭和55年の暮れだったろうか、年末寒波で雪が降り続き、大晦日に雪下ろしをして、翌昭和56年の正月3日に
また雪下ろしに屋根に上がったと言う記憶がある。さすがの山里でもこんな話は滅多にないから30数年経った今でも良く
覚えているのだろう。
 最近は融雪装置のおかげで、雪下ろしからは解放されているが、その分雪下ろしを外注したときの日当を超える燃料代
がかかる・・・。
 さて、今日はこの晴天下オカカと二人親爺の4WDに乗って食料の買出に出かけよう。


 大雪の後の晴天、大日岳がよく見えている。 


12/18
 山里は雪の下。積雪はこの時期にしては余り記憶にない1.15m。
 雪国の山里だから備えは万全、生活にもさほど支障はないが例によって除雪という余計な仕事が増える。
 親爺はもう息切れ親爺の看板が上がっていて、除雪作業など殆ど出来ぬがその分オカカががんばって、車庫前に
除雪車が盛り上げてゆく重い雪を片付ける。
 雪下ろしは融雪装置のおかげで解放されているが、燃料の灯油が高いので気をもむし、除雪などと云う全く非生産
的な作業はまあ、ごめん被りたいものだが、雪国に暮らすものにとってこれは宿命かも知れぬ・・・。
 玄関の引き戸を開けるとそこは雪国だった・・・・・・・・・。寒い!
 

           足下に目を落とすと雪                       見上げても雪・・・
 


12/17
 大雪警報がでた。恐らく今冬初の大雪警報だ。師走の20日前にこんな事も一寸珍しい。
 昨日のことだが、何気なく窓の外に目をやったら、電線の上をよぎる獣の足が見え、ハッとしたがヤエンコだとすぐに
わかり、窓に駆け寄って見ると案の定・・・。
 電線上に一匹、我が家の垣根にも一匹いて親爺の姿に驚き隣の謙ちゃん宅の庭の茂みに頭隠して尻隠さず・・・。
 これは未だ何匹か居るなと思いつつも、ヤエンコ電線渡り(Utubeにアップ)があまりにも可笑しくて、カメラを向けビデ
オを撮影した。
 恐らく例年より早い大雪で、山里の婆ちゃんたちが収穫し残した村外れの畑を餌場にしていた数頭が、民家周辺をあさ
りに現れたのだろう。
 こんな状況は決して笑い事ではない。駆除すべきは駆除せねば、生活を脅かす大きな脅威となることは間違いない。猿
とて野生の獣、つまり野獣なのだ。
 猟銃は三年ほど前に、その管理が煩わしくなって、ライフル、散弾銃、空気銃まで全て返納してしまった親爺なので、こん
な時はああ早まったかなと思うが、仕方ない。せいぜいヤエンコどもになめられぬよう、今度はオモチャのエアーガンでBB
弾でも撃って脅かしておこうか・・・。


 雪が降りしきる今朝の山里。12月17日の雪としては異例だ・・・・・。


12/16
 昨日の昼頃から青空が出て、今朝も日こそ射してはおらぬが暖かい曇天だ。風がざわざわ吹いており雪が沈む。
 今の山里の積雪は70cm前後だろうか、木々はすっかり雪を落としているが屋根には未だかなりの雪が残っていて、こ
れが師走半ばの雪景色とは思えない。
 昨日は隣の早月小屋の親爺、謙ちゃんと一緒に山小屋組合の臨時総会に出た。久々に親爺仲間達と顔を合わせたが
若い連中が目立ちロートル組は皆随分老け込んだように見えた・・・。もちろん自分もその老け込んだロートル組だが、若
い連中が増えて、先輩連中が次々と引退して顔を出さぬようになったから自分たちの老いがより目立つのかも知れぬ。
 さしたる議題もなく、会合は30分で終了、昔ならそれからが本番で下戸の親爺すらつきあわされたものだが、少なくとも
ロートル連中は早々に帰宅。
 今日は今からオカカと二人で買い物と雑用を済ませるつもりだ。雪の止み間に動いておいて、雪の日は極力外出をさけ
ておこもりをするに限る。
 雪は20cm余り沈んだ。


12/15
 もうすっかり真冬の山里、なかなか寒さも厳しい。
 積雪量はさほどでもないものの、雪は間欠的に降り続くからとても師走半ばの雪とは思えぬ冬景色となっている。
 早々と雪にうんざりしている親爺だが、冬の本番はこれからだ。


      昨日の午後、石川県のMさんが立ち寄って下さり、天然のわさびを頂いた。これは楽しみだ。
      


12/14
 二階の窓から家の裏側を覗いた。大屋根の雪が雪庇状になり窓に被さっている。こうなると雪に降り込められるという気
分が大きく増幅され、未だ師走半ばだというのに正月が過ぎ二月になる、一番雪の多い時期と錯覚する・・・。
 芦峅寺の観測点では88cmの積雪だそうで、村内はそれよりやや少ないはずだが、1m間近の雪といった感じだ。
 この時期にこれだけの積雪はやはり珍しいだろう。少なくとも一週間、二週間は早い気がする。クリスマス寒波、年末寒波
等とその冬最初に到来する本格的な寒波にはその時期を表す名前が付く事が多いのだが、クリスマスまでは未だ11日、
年末晦日にはさらに二週間余もある。
 しいてこの寒波に名をつけるなら、忠臣蔵寒波とでもするべきか、今日は赤穂浪士吉良邸討ち入りの日だからなあ・・・。


12/13
 昨日とほぼ同じアングルで撮った写真を比べると昨夜からの雪に降り様が分かる。
 今朝も寒く、雪もかなり強く降っていて、未だ師走半ばだというのに先の60cmの雪と言い、今の雪と言い例年より半月
は早い様だ。
 今の雪の一晩の積雪量は多くても20cmだったから大騒ぎするほどの雪ではないが、時期が早すぎて十分な心の備えが
出来ぬまま奇襲を食ったような感じだ。何ともいまいましい冬将軍だが未だ本性は見えない、まあこの後最低4ヶ月はつき
あわねばならぬ将軍、或いは神様なのでじっくりと腰を据えて観察させてもらおう・・・。


 居間のペアガラス越しに見える雪景色。床暖とストーブで暖かい居間だが、室温はせいぜい17〜18℃だ。それでも外
の温度は氷点下が続く山里の冬、それで十分。


12/12
 昨日の雨が夜間に氷雨となり、明け方はみぞれで、せっかく雪が無くなって黒々と瓦が出ていた屋根が又白くなった。
 急に気温が下がったからだろうか、ガスがかかり小雪もちらつく山里は寒い。
 過日の天気予報で、寒気が流れ込み大雪となり、所によっては例年の1.5倍から4倍強の積雪となると言っていたが、
我が山里で例年の四倍以上と言えば、10mを優に超える積雪となるから、山里は所によりの所には入っていないと思う
のだが・・・。
 ガスがかかり小雪がちらついて寒くても、積雪さえ少なければ苦にならぬのだが。


12/11
 えらく画質の悪い写真を掲載したが、これは今はやりのクワッドヘリで撮影した写真だ。
 昨日は青空が出て陽光が降り注ぎ、昨晩は風がずっと吹いて、今朝は雨が降って、これでは雪も風前の灯火・・・とまで
は行かぬが、何しろ雪の天敵三つが続いたので随分その嵩を減らした。
 親爺はケチって、屋根の融雪装置を中途半端に止めてしまったので、残雪量が気になって、それではと最近楽しんでい
るクワッドヘリ(クワッドは四角という意味で、浮力を得るペラが四隅に付き、相互いに反転しトルクを打ち消し合うことで安
定した横軸の座りが得られ、更に最新式の多軸のオートジャイロでほぼ360度の安定した姿勢制御が出来る)を上げて空
中から屋根の映像を撮って見た。もちろん昨日の晴天下の話だ。
 で、撮った写真というか映像がこれなのだ・・・。
 動画はUtubeにアップした。 


 昨日の午後で屋根の雪は半分ほど溶けているが、融雪装置を連続運転していた隣の家はほぼ積雪がない・・・・・。


 何しろ親爺のクワッドヘリはオモチャレベルで、カメラもこんなオモチャのような物で、操縦者の手元で映像を確認すること
が出来ぬ代物・・・。それでも気楽に空撮などとは数年前までは考えられものだ。
 


12/10
 久々に日射しが戻ってきたが、冷え込みが厳しい。
 やや雲がちだが、青空も見えている。
 今から外出し、オカカと二人で高岡の義父を見舞い、出たついでに買い物なども済ませて来るつもりだ。雪が積もり足下
が悪くなると外出がおっくうになっていけないが、昨今のオヤジとオカカの生活では用事と行っても普段は買い物くらいで、
何かをしなくてはならぬと言う差し迫った用事はあまりないのだから、雪道の運転などというリスクはなるべく避けた方通い
に決まっている。で、その唯一の食品買出にしても最小限にすることを一生懸命考えているのだが、冷凍を代表とする食
品貯蔵の方法は、ネット上からふんだんに拾えるから助かるし、これが又面白い。何も新しい方法ばかりではなく、オイル
漬けや、塩蔵、乾物と、時間と手間を惜しまねば、或いは惜しむ必要のない昨今の我が身なれば随分と楽しめるのである。
 さてそろそろ出かけようかな・・・。


12/9
 オカカは寒くはないと言うが、親爺は寒い・・・。
 確かに外は雨、昨日から見れば幾分暖かいのだろう。辺りの木立もすっかり雪を落としてしまったし、不動山も雪は少な
くなっている・・・と言っていたら雨がみぞれになってきた。
 明日の予報は晴れだが・・・・・。


       オカカが郵便局でもらったシクラメンは玄関先で何とか花をつけている。
     


12/8
 山里の雪は止んでいる。
 所用で富山市まで出かけたが、思いの外、平野部も雪が積もっていた。
 富山平野に出た頃から青空が広がり、はじめはぬれていた道路もやがて乾きほこりが舞うようになってきたが、所用を
済ませて山里に戻るにつれ、空は重く鉛色に沈み、雪もずんずん増えてきた。
 標高差が350mあり、単純計算では気温は2度あまり低くなるのだが、わずか2度あまりの温度差で雪の量が目に見えて
違ってくるのだと、今更ながら感心している・・・・・。
 村中央の芦峅寺雄山神社もすっかり冬姿だ。


 我家も屋根の融雪装置を途中で止めたので大屋根には雪庇が張り出し、庭もすっかり雪の下だ。
 


12/7
 雪も随分積もったが、寒さも随分厳しくなった。
 どうも今シーズンの冬将軍は正攻法よりも奇襲が好きな様だ。こんな早い時期に積雪が60cmを超えるとは、あまり記
憶にない。当てにならぬ天気予報だが、明日以降は冬型もやや和らぐ?とのことだから、この雪はいったん消えると親爺
は希望的観測をしている。
 昔から風呂嫌いの親爺だが、最近は寒くなると風呂に入って暖まりたくなる。還暦を二つ過ぎて漸く、風呂でゆっくり寛ぐ
歓び?が分かるようになったのだ。えらい奥手なのだがまあ、そんなことは如何でも良い、やや熱めのお湯に濁り湯の沐
浴剤でも放り込みどっぷりと暖まるのは、確かに快適だと理解したと言うだけの話だ・・・。
 山里の雪は更に嵩を増した。


12/6
 昨日からの雪が今朝は40cmほど積もった。まだ除雪車は出ていないようだが、我が家では屋根の融雪装置を入れた。
 現在も雪は降ったり止んだり、上空は薄暗い鉛色・・・・・。
 まだ6日だから、このまま根雪と言うこともないだろうと高をくくっているが昨今の天気は予測が難しい。
 見慣れた山里の風景が、見慣れた雪景色になった、ただそれだけの事だが、寒い寒いを連発しながらも妙に落ち着く
雪の中ではある。
 しかしこれが12月6日の雪景色だとは・・・一寸早すぎる気もする・・・。


12/5
 昨夜から雪になった。
 朝までに10cmあまりも積もっただろうか・・・・・。
 寒くて朝起きてしばらくは鼻水が止まらない。
 高岡の義父が体調を崩し、オカカは朝高岡へ向かった。高齢の一人暮らしで跡取り息子の義兄は東京なのでこんな時
には身近に住んでいるオカカが先ず出張らねばならない。
 今日、明日、明後日と雪の日になりそうだと、昨日の中に買い物も済ませなるべく外出しなくて良いように準備していた
オカカと親爺だが、こんな時に限り「事件?」は起きる・・・・・。
 本来ならオヤジもオカカと一緒に出かけ、せめて運転手くらいはしてやればいいのだが、昔気質の義父はそんなことに
非常に気を遣う。それをよく知っているオカカも「先ずは私一人で様子を見てくるから。」と、出かけて行ったのだが・・・。
 そんなわけで、今日は蕎麦でも打つかと脳天気を決め込んでいた親爺だがオカカからの連絡待ちの日になりそうだ。


12/4
 昨日の雪は全て溶けた。今日は朝から雨が降っている。
 9時頃家を出て、富山市内のT病院に向かう。肺の機能検査と、首動脈、甲状腺などの超音波診断等々を受けてきた。
 親爺は肺気腫があるが、進行は止まっており、いくらか改善傾向にあるとのこと。またその他も年相応の注意点はある
が大きな病変はなく、先ずは一安心という処・・・。正月明けまでの薬をもらって来た。
 今朝からの雨ですっかり雪は溶けてしまった。


12/3
 ああ嫌だ。又雪が戻ってきた。
 山里は随分冷え込んで辺りは雪景色、まだ真冬の物ではないがこれから訪れる長い冬の始まりだと思うと、何とも暗く
物憂い気分になってしまう。
 雪国の宿命ではあるが、雪に埋もれて過ごす冬の日は長い。
 若い頃はスキーだ猟だと、雪の来るのを心待ちにし忙しく遊び回ったものだが・・・・・。


 千葉の旧友天野から「やまと芋」が届いた。電話を掛け礼を言い,ひとしきり話し込む。懐かしい天野の成田弁?に学生
時代に戻り、オレ、オマエ・・・。でも話の内容は、「オマエ体の調子はどうだい?」「ああ、大丈夫、調子良いよ。薬は腹イッ
ペ〜になるほど飲んでいっけどよぉ〜。」「薬なら俺もまけんぞ。朝一番で8粒だ。」「そっか、歳食ったもんなぁおたげ〜に
よぉ・・・。」
 こればかりは学生時代のままと言うわけには行かない。送ってもらったヤマトイモでとろろでもこしらえて、元気をつけね
ばなるまい・・・。
   


12/2
 師走二日に初雪が来た我が山里だ。
 目覚めた六時半頃には、あまり寒くはなかったのが明るくなってから気温が下がり、雪も本格的になったが、8:50現在
雪がやみ、空が明るくなって僅かに青空が見え隠れしている。
 初雪が根雪になることは先ずあるまいが、オカカは朝から家の向かいにある車庫裏の物置から除雪用スコップを運び
出し、長靴も玄関先に並べ、庭先の融雪散水ホースをセットし・・・・・親爺が役に立たぬので孤軍奮闘である。
 この天気回りはしばらく続き、いくらか積雪もあるかも知れないので、今日の中にオヤジとオカカは買い物に出かけ、細
かい用事も済ませてしまおうと思っている。富山平野にもみぞれが降ったそうだ。


         床暖とストーブで万全の居間の外には雪が降る・・・今朝8:30頃。
    


11/30
 昨夜も暖かく、今朝も目覚めて夜具から手を出し本を読み出したが全く寒くはなかった。
 親爺宅は立山寺の門徒で、立山寺は真宗王国越中にあっては珍しい天台宗の寺である。今朝はそこの住職である
光昭和尚(コウチャン、一ノ越山荘の親爺)が我が家を訪れ、仏壇に有り難いお経を上げてくれた。
 年に2回、お盆と、暮れに檀家を回り、住職がお経を上げてくれるという習慣はどこにでも有るのだろうが、山を仕舞い
コウチャンが家に来てお経を上げてくれ,しばし談笑して帰って行く頃に、雪が降り歳が押し詰まってくると云う情景は、親
爺の心の中では、我が山里の歳時記ともなっている。
 いわゆる小春日和の今日の山里だが、数日後には初雪に覆われているかも知れない。


 大日の山裾の雪が少しまばらになった・・・         何にでも興味があるヨータローはパスタを打つカズジーのお手伝い。
 


11/28
 昨日に引き続き今日も良い天気だ。
 居間の南側の物干場に続く引き戸からは、ちょうど親爺が腰を下ろしPCをいじる場所に向かい直射日光が射し込み、
この時期は太陽の位置が低いので、まともに親爺の目を眩ませる。
 この日の光で室温がいくらか上がったとしても、実際にはストーブを焚かねば寒いのだが、気分的には暖かみを感じる。
 今日は久々にヨータローを預かる約束。心平と緑は越冬用の薪を積まねばならず忙しいのだ。
 もう三週間くらい顔を見ていないので、どんな風に変わっているか楽しみだ。
 床暖だけで部屋を暖めて、ストーブは消してしまおう。


11/27
 今日は、実に五日ぶりの晴天だ。
 久しく見えなかった立山の峰々がガスの切れ間から顔を出し、真っ白に光り輝いている。
 朝から意外に暖かく、昨日の冷たい雨が嘘のようで、親爺の初雪の予感は見事に外れた。こればかりは外れても悔しく
なく、かえって嬉しい。
 朝から比較的暖かく、今日は夕食に蕎麦でも打とうと云う気になった。今や愛用の製麺機で、前回は確か二八蕎麦を上
手く打てたのだから、今回は十割蕎麦としようかなどと、相変わらず暢気な親爺だ。
 厚いガスが徐々に切れ、真っ白な山々が見えてくる。


11/26
 今日も冷たい雨。
 馴染みの立山町の自動車修理工場へ出かけ、車のタイヤを履き替えてきた。
 室堂のライブカメラを見ると、山もかなりの悪天候のようだ。
 こんな日は家で寝転んで、本でも読んで過ごそう。
 不動山も見えぬ日だ。


11/25
 寒い朝だ。窓から見える景色はガスに煙って、初雪が近いぞと教えてくれているようだ。
 買い物に出た町場はガスこそかかってはいないが雨がしとしと降り、やはり肌寒い。こちらではまだ初雪は来ないだろう
が、あと数日で師走なのだから、車のタイヤはスノータイヤに履き替えておいた方がよいだろう。今はスノータイヤなどとは
言わず、スタッドレスなどと呼ぶようだが、親爺にはスノータイヤの方が雪道用タイヤときわめて直接的でわかりやすいし、
訳の分からぬスタッドレス等という専門用語は使いたくないし、敢えて使わない。今は規制されて使えないがスノースパイク
等という実に直接的で、「はは〜ぁ、スノータイヤにスパイクを打ったタイヤか」とすぐに分かるようなネーミングこそ好もしい。
 我が家の庭に咲いている、恐らく今年最後のバラと、最後まで残ったあじさいの赤く染まった葉。もうすぐ雪が来る。


11/24
 長野の地震被害は随分大きかったようで、まだ余震が続いていると云う。
 家の倒壊等大きな被害は出たが、この地震で命が失われたという情報がないだけまだ良しとしなければならない。人智
を超えた自然災害の前には人間は本当に無力だ・・・。
 山里も日々寒さが厳しくなってくるが、オヤジとオカカの快適な温度には差があるようで、親爺が寒くてもオカカは寒くない
ことが最近多くなってきた。昔は親爺が暑がりで、滅多に寒いなどとは言わなかったのだが、ここ数年は親爺が寒い寒いを
連発する・・・・・。どうも5歳の年の差が、親爺に寒いを連発させるような気がする。
 で、今日も我が家の居間は床暖が入り、ストーブも燃えている。窓の外は寒々した風景・・・。


11/23
 今、昼食を終えたばかりだが漸く少し青空が広がってきた。
 昨夜は寝しなの地震で、目が冴えて結局寝付いたのは1時頃だっただろうが、眠りは浅く、明け方に雨の音がすると
オカカが言ったが耳の遠い親爺には聞こえぬ雨音だった。
 今朝6時過ぎに起き出し外を見るとまだ薄暗いながらも確かに雨だ。7時過ぎにすっかり明るんだが、外はガスがかか
り、午前中いっぱいは薄暗いガスの中の山里だった。
 白馬や南小谷というきわめて身近なところで大きな被害が出た今回の地震だったが、我が山里でははっきりとした横
揺れを5〜6秒感じた。そんなに強い揺れでは無かったが、実に気味の悪い揺れだった。
 被災された皆様には心よりのお見舞いを申し上げるばかり・・・・・。
 何もない同じ事の繰り返しで流れゆく日常という時間の、何と有り難く貴重なことだろうか。
 天変地異や殺伐とした事件の起こる度にそんなことをしみじみと思う親爺だ。
 昨日と変わらぬ辺りのたたずまいがとても有り難い。


11/22
 連休初日は快晴で、この天気は連休の間続きそうだ。雪の立山に多くの登山客やらスキーヤーが押しかけている。
 昨日も快晴だったので、立山の雪はいくらか落ち着いただろうが、この時期の雪は油断が出来ない。
 年を取ると何でもやたら心配になるものらしく、親爺は山里の我が家から、双眼鏡で大日の雪の状態を見たりしている。
 小屋閉めが終わって、下山してしまっているのに、親爺が今更、登山者やスキーヤーの心配もないものだろう。こんな
心配を老婆心と言うのだろう。あるいは余計なお世話だろうか・・・。
 まあ、余計な心配など忘れ、ゆったりと日を過ごそう。
 それにつけても良い天気だ・・・。
 少し冬枯れの気配を漂わせた不動山の上にも青空が広がり、暖かい・・・。

 
 親爺は初めて製麺機でパスタを打って(作って)、古の喫茶店の味”ナポリタン”を作り遊んでいる・・・。ダイエットは明日から・・・。
    


11/21
 今朝は快晴だった。あまりの天気の良さに急遽ドライブがてらの買出に行くことにした。
 目的地は飛騨高山。
 先ずは高山で、親爺もオカカも大好物の「とらや」の蓬饅頭と、飛騨牛の販売店「丸明(マルアキ)」で、手頃な値段のシ
チュー用牛肉と切り落とし肉を買い込んだ。
 その足で飛騨古川に戻り、野菜の産直販売所「あじか」で、季節外れながら美味しいトマトや、リンゴ(紅玉と、あいかの
香り)、むかごを買い込み、帰ってきたのだ。
 途中飛騨古川の外れにある台湾料理の店で、軽い昼食をとって帰宅したのが14:00少し前、富山平野に入り目に飛
び込んできた立山の白さ神々しさに目を見張りながらの帰宅だった・・・。


11/20
 オカカのアイパッド不調で、親爺はない知恵を絞り奮闘・・・。昨晩はタイムアップとなったものの、今朝の冷え込みきつい
中で、どうにか不調を脱却・・・。人によって好き好きだろうが、やたら押しつけがましく唯我独尊姿勢が目に付くアップル社は
親爺は大嫌い・・・・・・。だから親爺はタブレットもメモリーカードが自由に使えるアンドロイドをOSとするXperiaを使っている。
 今朝はそんなことで一寸遅くなったので、買い物に飛騨へ足を伸ばす予定だったが中止し、立山町の何時ものマーケット
で買い物を済ませた。
 帰りに又立山運動公園へ立ち寄り、今度はクワッドヘリを持参していたので空撮にトライ・・・。が、昨日より天気が悪く山も
余り見えないし、少し風もあったようで高く上げられぬ。それに昨日の墜落でクワッドヘリの電波到達距離の短さに少しビビッ
てもいたのでどうにも操縦がおぼつかぬ・・・。早々に切り上げて帰宅した。
 帰宅して撮影した動画をチェックしたが、やっぱりガッカリ。これが多分この機体の限界かな・・・・・。
 離陸戦とする機体(左)が見えるかな・・・?   →飛行中の模様     →ヘリからの動画


11/19
 今日は朝から青空が広がる天気だ。立山もすっかり雪化粧して、神々しい姿を少しずつガスの切れ間から見せている。
 オカカと買い物に出かけ、富山平野から見る山がきれいなので、帰路は立山運動公園に回り、剱や雄山を撮した。
 広々とした運動公園は平日で、人影もほとんど無く親爺はクワッドヘリを持ってこなかったことを悔やんだ・・・・・。
 剱が顔を出したが新雪をまとい真っ白になっている。真冬の剱だ。
 

 クワッドヘリを忘れた親爺は家へ帰るや庭先からクワッドヘリを飛ばした。離陸は何ということもないし、ヘリで6軸オートジ
ャイロで安定も良いから、我が苗額庭への着陸も大丈夫と踏んでの飛行だったが、思わぬ誤算・・・・・。操縦機の電波到達
距離が25mと言うことを良く理解していなかったのだ・・・。
 親爺は若い頃からラジコン飛行機を良く飛ばし、それになじんでいたため、ラジコン電波の到達距離の限界を150〜200m
程度の感覚で覚えており、機体を高く上げすぎたようだ・・・・・。で、ノーコンとなったクワッドヘリは家から数軒はなれた焔魔堂
横の民家の庭先とおぼしき処に落ちて(軟着陸)、捜索に出た親爺が無事発見、無傷で回収出来た。
 そのヘリから撮った動画の一コマをキャプチャーしたのがこれ・・・。ヘリを操縦する親爺が写っている。
 動画はUTubeのアップしたのでこちらへ・・・。


11/18
 昨晩は大きな雷が鳴り、「これはいよいよ雪起こしの雷か」と思わせた。
 けれど、今朝は冷えてはいるが雪の気配は無い。
 山里を取り巻く辺りの山には濃い霧がかかり、立山は全く見えない。
 11月霜月も既に後半へと入り、冬の足音が大きくなるばかり・・・。
 親爺はオカカと二人、冬間近の山里でいよいよ長閑な日々を送っているが、長閑で穏やかな故か時間の流れが速くて
それに気づくと一瞬戸惑ってしまう。
 多分快適な時を過ごしているからだ。浦島太郎が竜宮城で時の流れを忘れ過ごしたように、だろう・・・。
 この穏やか流れを感じさせぬ時の中に、流れを忘れはせぬも、思い切りどっぷりと身を任せ彼方に流れ去ってしまうに
は、まだ覚悟が足らぬ親爺だが、この覚悟も意識せぬ中に自ずと出来るのだろうか・・・?
 不動山の頭も霧で見え隠れしている今朝の山里だ。


 東邦航空の荒川さんに、親爺が手に入れたユーロコプターAS350B3のプラモを差し上げたところ、逆に荒川さんから
こんな貴重なキットを頂いてしまった。今や幻のキットで、親爺大喜びである。
      


11/17
 買い物に出た富山平野の端っこからは鍬崎、大日は少し見えたが、剱も、雄山の稜線もまるで見えなかった。
 重たげな鉛色の空が低く垂れ込めてくるような日だ。
 立山もかなり雪が降っただろう。
 去年の立山閉鎖間際の新雪雪崩による大量遭難事故をふっと思い出し、いやな気分になった。
 今年も同じ事が起きなければいいと心配になるが、如何ともしがたい。
 下手に新雪が来た直後に晴天にでも恵まれようものなら、またぞろ無謀な愚行が繰り返される危険性が大いにある。
 親爺は余計な心配をしつつ、悪天候が続きスキーなど出来ぬ日が、アルペンルート閉鎖日まで続けばよいとさえ願うの
だが・・・・・。こんな心配はどうか老婆心であって欲しい。
 まさか同じ様なことは今後二度と繰り返されはせぬだろう。


 大日はかろうじて裾の方が見えているが、              剱はほとんど見えない。
 


11/16
 寒い朝だ。
 それでも久々に青空が広がって窓から大日岳がよく見える。真っ白だ・・・。
 鍬崎山に目を移せばそこも真っ白。大品から続く稜線にあるゴンドラ駅も真っ白に見えスキーゲレンデも白くなった。
 立山から冬がかなり近くまで下ってきたようだ。
 昨日から狩猟解禁。でも親爺はもう関係ない・・・。やや寂しい気もするが、銃猟を止めてもう三年目だろうか。
 昨今の熊騒動に代表される、イノシシ、猿、鹿などの人間の生活圏への進入を見ると、せめてライフルだけは手放さ
ねば良かったと思ったりもするが・・・・・。
 


11/14
 寒い朝だが震え上がるような寒さではない。それでも窓外の鍬崎山は白く、大品へと続く稜線も降雪の跡が見えている。
冬は着実に山里へも近づいているようだ。
 親爺は最近クワッドヘリやら麺作りやらと結構夢中になるものがあって楽しんでいるが、今日は天気が悪くてクワッドヘリ
は飛ばせぬし、麺もそう毎日作るわけにも行かない・・・。それで今日はオカカのお供で、高岡のオカカの実家に行ってくる
ことになった。一寸したドライブだ。
 鍬崎山が白くなった寒い霜月の朝。


11/13
 寒くもないが今日の気温は富山平野でも10℃までとの予報だ。山里に雪が降るかも知れぬととの予報だが、まだ初雪
にはならぬ気がする親爺だ。
 こんな日は外出するのもおっくうだし、長女が今夜帰宅するとのことだし、親爺は朝からラーメンを打つことにした。
 蕎麦ですっかり気をよくしている親爺だが、ラーメンというのは打ったことがない。まさしく62歳の初挑戦・・・。
 製麺機添付のレシピと首っ引きで、計量から始めた・・・。台所はオカカのサンクチュアリーだからか、オカカも手伝いに
来てくれて、二人でわいわいと楽しく麺を打った。
 この製麺機は優れものだ。計量した4人前の強力粉を機械に入れ、重曹(鹹水代わり)、卵黄、塩、水をレシピ通りに混
ぜ併せた液体を準備し、機械のスイッチを入れ、少しずつ粉の様子を見ながら液体を機械に注いでゆくだけだ。


 透明カバーを外すと機械が自動で停止するので、捏ね中の粉の状態を見たり、手で触ったりも出来る。粉がそぼろ状
になればベストの状態だと説明書に書いてあった・・・なるほど、これで良しだろう・・・・・。
 

 後は自動的に機械が麺を打ってくれ、ノズルから出てきた麺を適当な長さに切ってやるだけでこんなに感じの良い中華麺
が出来た。打ち粉をし、ラップを掛けてしばし休ませ、夕食で頂こう・・・。一寸手もみを加え縮れ麺にするのも良さそうだ。
       

 ラーメンは親爺の得意料理?スープもチャーシューももちろん手作りだ・・・・・。でも麺の手作りはこれが初めて。
 はてさて、美味しかったかどうかは明日辺りご報告のつもり・・・。
 


11/12
 今日は年賀状を買ってきた。今の年賀状は50枚パック、10枚パックと、ビニール袋にパッキングされているのに気づい
た。去年までは100枚のたばで、紙の帯封がしてあったように記憶しているが・・・。
 今日はどんよりした空だが、立山の山並みは見えている。
 山里も朝晩が冷え込むようになってきた。
 立山博物館の隣にある、旧教算坊跡の紅葉が鮮やかだ。


 今日は曇天だが、昨日は青空が広がり、親爺はクワッドヘリで動画撮影・・・・・その模様はUtubeにアップしたので、
お暇な方はどうぞご覧じろ・・・。 →クワッドヘリの空撮動画   →クワッドヘリの飛行風景
 


11/11
 秋から冬にかけての今の時期というのは美味いものが次々と出てくる。これはダイエット中の親爺にとって、かなり辛
い事だ。
 親爺の場合、決して美食家ではなく口卑しいだけなのだが、それでも美味いものは美味いと分かり、食べたくなるのは
致し方ない・・・。行きつけのスーパーでひょっこりとコウバコガニを見つけた。4杯で1000円だった。先頃のコウバコガニ
の値段としては多分安かったのだろう。ためらわず買ってきた。
 オカカも蟹は大好きで、早速塩茹でし食卓に並べたが、得意のアイパッドでネット検索、コウバコガニの捌き方を見つけ
その通りに捌いて盛りつけてくれた。
 これは美味そうだし食べやすそうで、根がずぼらな親爺など大喜びでコウバコガニを堪能した。


 食卓にはこんな状態で出てきた。甲羅に盛られた味噌はもちろん、細く食べづらい脚も切れ目が入っていて食べやすい。
 元々美味いものも、一手間掛けると更に美味く食べられるものだと、しみじみ思った親爺だった。
      


11/10
 昨日は一日すっきりせぬ天気だったが、今日は穏やかに晴れた。
 山里からはまだ大日岳や、立山の峰々は見えぬが、室堂のライブカメラではすっきりと青空が広がっている。
 山里もこれからもう少しすっきりと晴れてくるだろう。
 この剱は一昨日の写真。うっすらと雪化粧している。


11/9
 三人の娘達が親爺にプレゼントしてくれた、フィリップ社製の製麺機の使い初めをしてみた。
 何分にも初めての経験なので、機械の使い方から・・・。
 が、おおざっぱなずぼら親爺、じっくり説明書を読んだつもりで、実は斜め読みなのだが、かまわず蕎麦を打つことに
した。
 蕎麦は親爺も手打ちの経験があり、戸隠高原の蕎麦打ち体験で、みっちり勉強したつもりでこね鉢まで買い込んで、
幾度も幾度も失敗しながら、まあそれなりの蕎麦を打った経験がある・・・。
 それでもその分蕎麦の難しいことはわかっているので、いきなり十割蕎麦は無理と判断、七割蕎麦に決め手作業を開
始・・・。機械付属のレシピ集には三割蕎麦を基本として紹介しているが、そんな子供だましのような蕎麦は親爺のプライ
ドが許さない・・・。
 機械につきっきりで見ていたが、全てオートで、7:3にブレンドした粉を入れ、少しずつ分量の水を加えていったら後は
ただ見ているだけだ。
 捏ねを基準時間5分より2分ほど長くしたかったが操作ミスで出来ず、まあいいかと、見守る中に、機械のノズルから見
事な蕎麦が出てきた・・・。親爺一寸感動する・・・。適度な長さで切り、受け皿に蕎麦を受ける。決してぼそぼそ切れては
居ないし、つまみ上げてみてもしっかりつながった蕎麦で、やや堅めだが切れない。親爺興奮・・・・。


 何と簡単に職人が打ったような蕎麦が仕上がるのだろうか・・・。蕎麦の香りも立ち、色も良い。打ち立ての蕎麦というの
は、何とかぐわしいものだとうっとりしさえした・・・。
 で、打ち上がったのがこの蕎麦なのだ。機械の片付けもオカカと二人でやればあっという間におわる。こね鉢で水回しをし、生地を
寝かせて、打ち粉を敷いたのし板に麺棒で広げ・・・・・・と云う気の遠くなるような手打ちとは比ぶべくもない。
 後はゆでて、おろし蕎麦で食べてみよう。オヤジとオカカは大喜び。
 できあがった蕎麦をラップして冷蔵庫に保管。夕食時にゆでて食すばかりとしたのだ。・・・・・続きは続オヤジとオカカの食卓を・・・。
 


11/8
 昨朝は信州別所温泉の宿で目覚めた。一昨日朝に山里を出て松本に向かい、東邦航空を皮切りにあちらこちらへ挨拶
回り、やや疲れて別所温泉にたどり着き宿泊。
 本格的な温泉と言えば、昨年の山形県銀山温泉以来ほぼ一年ぶり。普段は風呂嫌いの親爺だが寒かったこともあって、
又部屋についている桧風呂が源泉掛け流しで24時間入れたので、4度も湯に浸かった。
 で、昨日夕刻に山里の我が家に戻ったのだが、昨夜の山里は別所温泉よりは更に寒く、今シーズン初めての床暖房を
入れた。
 昨朝、投宿した宿の向かい側にあった重文の「北向観音」に散歩にでたら、境内に見事な木があった。何とその名は「愛
染カツラ」・・・・・かの有名な川口松太郎の「愛染かつら」がこのカツラと、向かいにある愛染不動により想を得て書かれた
事から、このかつらを愛染カツラと命名したのだそうだ。今や恋愛のパワースポットとやら・・・・・。
 恋愛を卒業した親爺がその愛染カツラの前で一枚記念撮影。
 このパワースポットも親爺には全く効果なし・・・・・。


 別所から白馬へ向かう途中で、大町市美麻の旧中村家(江戸時代の大庄屋?)に立ち寄り見学した。素晴らしかった・・・。
 


11/6
 山は随分白く雪化粧をしたが、これが根雪になるのは2500m以上の高所だけかも知れない。それでも山里にも立山
から冬の足音がはっきりと聞こえて来ている。
 昔から親爺はラジコンの飛行機という趣味を持っており、下手の横好き乍ら、一応普通の機体であれば離着陸は7割
前後の確率で無事こなせるし、上空にあげた機体なら先ず普通に飛ばすことは今でも出来る・・・・・。そんな親爺が20年
ほども以前だったろうか、小型のフィルムカメラを機体に積んで、空撮に挑戦したことがあった。
 満足な写真は撮れなかったが、それでも何枚かはそこそこに見られた、と、記憶している・・・。
 かなり面倒で、難しいものだったが、現在空撮専門のクワッドヘリなる電動飛行物体が出現するや、非常に手軽に誰で
も空撮出来るようになった。先ずカメラがデジカメで、携帯電話に搭載する事で大きく進化かなりの高画質の動画、静止
画が超軽量カメラで撮影できるようになり、機体もリチュウムポリマー電池の出現、高性能小型モーター、超小型のオート
ジャイロ等々、最近のテクノロジーを凝縮した結果、電動クワッドヘリなる飛行体として体現したのだ。しかもそれが玩具
価格で手に入るようになったのだ・・・。
 もちろん災害現場や、職業カメラマンが使う、コンピュータやナビ機能を内蔵し、高性能カメラを搭載した超高級機体も
あるらしいが、親爺レベルではあくまで玩具レベルで、それでも十分楽しめそうだ。
 昨夕、トライした我がクワッドヘリの撮影した画像は、かなりへたくそ・・・。親爺がまだ機体とカメラの視界を上手く把握
していないので、夕景の立山は撮れなかったが、Utubeにアップしておいた。


11/5
 昨日も今日も良い天気だ。顔を出した立山は、やはりすっかり真っ白になっていた。
 昨日は朝方はまだ雲が多く、午後になって漸く顔を出した立山の峰々だが、今朝は朝からすっきりと晴れて山々も良く
見えている。
 昨日の午後、芦峅寺の村はずれから。


 親爺の誕生日に、三人の娘達からすごい製麺機が贈られた。親爺は大喜び。さすが娘達、親爺のツボを心得ている・・・。


 堺市のNさんからは又素晴らしい趣味のカレンダーを頂き、オカカからもらったクワッドヘリを村はずれの姥堂基壇跡の園地でテスト飛行。
 クワッドヘリのテスト飛行動画はUTubeにアップした・・・。
 

 しかも昼飯は、出先で見つけたうなぎ屋で、鰻重をオカカがおごってくれた・・・そうなれば、ダイエットは考えない!
  


11/4
 朝一番に東京の次女からメールが来た。「父さん誕生日おめでとう・・・・・・。」
 そうだ、親爺もとうとう62歳。
 まあ、未だお年寄りの仲間に入る年ではないが、決して若者でもなく、さりとて中年と言うにはかたわら痛い年で、昨今
は熟年などとも言うらしいがまあ、初老としておこう・・・・・。 
 そんなことを思いつつ、何となく窓外に目をやると大日が真っ白に装いそびえているのが見えた。
 三連休の間中見えなかった大日が、皮肉なことに連休明けに姿を現したのだ。その白い装いは、どうも根雪のように
も思えるが・・・・・否、もう一度くらい溶けるかも知れぬ・・・。
 山里にもたて山の方から、冬の足音が聞こえ始めた。


11/3
 今日は文化の日。何となく学術技芸の日という感じの昨今だが、そもそも文化とは何を言うのだろうか?と、辞書を
調べたら「人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞ
れの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してき
た。」
と言うことだった。
 なるほどそういうことかと、61歳最後の日のかなり硬直した脳で、幾度もその辞書に言葉を反芻するが、何のことは
ない、日々の暮らしの自分たちの行動そのものが、文化なのだと気付いた。
 朝飯という概念、米を洗い飯に炊く技術、米を作る知恵や技術、米を洗う水を家に取り込む水道というシステム、それ
を構築する知恵と技術・・・・・・・・・・・・・・・切りがない。全て文化なのだ。
 では文化の日とは、学術技芸に思いを馳せる日と言うよりは、現在の我々が享受している文化を支え伝えてくれた、
幾多の無名の先人達の日々の生活活動にこそ思いをはせる日々なのではないか・・・。親爺に言わせると、水道という
システムを考え出した人もすごいが、それを体現するためにツルハシをふるい、もっこを担ぎ、汗まみれになって働いた
人々も立派な「文化の担い手」だったのだ。言葉は悪いが土方のアンチャン、オッサンも立派な文化の担い手だと言う
ことを言いたいのだ。世界的な学者も文化人なら、無名の農民や建設作業員も文化人。
 だから、現今の文化の日と言うのは何か大きなものが欠けている気がする。文化などと言う大きな名を冠せず「学術
技芸の日」とでもした方が良いのでは無かろうか、もっと謙虚に・・・。
 難しいことを考えると支離滅裂になる親爺は、文化の日の朝に、暇に任せてこんな事を考えて、ちょっと頭が痛くなっ
てきた・・・・・・。
 近所の銀杏が黄色く色付いて、山里に雪の降る日もそう遠くない。


11/1
 もう霜月だ。
 さほど寒くはないが居間のストーブには火が入る時間が長くなった。
 我ながらずぼらもここに極まれり、と言うくらいの長閑な日々を過ごしている親爺だ。
 今日も朝早く、まだ暗い5時過ぎには目が覚めているが、夜具から出ぬまま本を読み始め6時頃になってまた少し微
睡み、起床したのは7時半過ぎ。ゆるゆると起き出し洗面し、ゆっくりと朝飯を済ませ、居間の定席に腰を下ろし、コー
ヒーを飲みながらPCに向かい、メールをチェックした後はHP更新に取りかかる・・・
 まあ、この後はその日によって異なるが、今は未だ少し小屋の雑務などあり、仕事がらみの外出もあるが、たいてい
はオカカと買出に出たり、うろうろと散歩したり、HP用の写真を撮りに出たり・・・。まあそれ以外にすることと言えば自分
の趣味の分野内の事々ばかり、気ままに気の向くままに日を過ごす。
 長年、一人で二人分の仕事(山小屋経営&勤め人)を背負って来た親爺が、還暦を過ぎて手に入れた自由の時間な
のだ、とは親爺の今に対する後ろめたさへの言い訳かも知れぬが、まあそんなことにしておいて、せいぜいずぼらな時
間を楽しもう・・・。
 さて今日は何をして遊ぼうか。
 霜月ともなれば、山家の居間にはストーブが欠かせなくなって来る。親爺の必需品、唐辛子が赤青取り混ぜてストーブの脇に吊された。
 


10/31
 10月神無月も今日で終わる。明日からは霜月、いよいよ寒さも厳しくなってくるだろう。
 親爺は昔から、かなり「新しい物好き」だ。4WDのスバルレオーネを最初にこの山村で乗り回したり、未だセパレーツ
式のビデオカメラを担いでウサギ狩りを撮影したのも親爺が最初だろうし、まだまだラジコン飛行機やら、模型ロケット
の打ち上げ、アナログ電話回線利用のインターネット接続、ホームページ開設も親爺がこの村で一番早かったはずだ。
 まあ、あまり威張れる事ばかりではなく、恐らく誰もそんなことに興味を示さなかったと言うマイナーな分野もあるが、又
この山奥の村一番がどのくらいのモノなのかはよく分からないが、それでも他に先駆けて何でもやってみるという先取性
は、我ながら大したものだと思っている。第三者が、何でもとにかくやって見ねば気がすまぬおっちょこちょいと言う評価
を親爺に下したとすれば、まあそれも幾分当たらずといえども遠からずかも知れぬが・・・・・。
 で、今回は最近よくテレビなどで取り上げられている、ビデオカメラ搭載の電動飛行物体に手を出した。これは災害時
などに使われる事もあり、最近ではマスコミなどでもこれを利用していて、すばらしい性能を誇り、値段も切りがない様だ
が、今や数十万以下で、プロの写真家や映像カメラマンが使える機体も発売されている。剱御前小舎に出入りしている
Nさんも実は写真館の奥方で、何やらこのたぐいを買って空撮などに使うという話を耳にして、親爺もうらやましくて仕方
がない。随分昔の話だが、ラジコン飛行機に小型カメラ(フィルムカメラ)を搭載し、チャレンジしたこともあった親爺なの
だ。で、いろいろ探していると、何とおもちゃ価格でいろいろ出て居るではないか・・・。
 で、購入したのが京商のこの機体、クアトロックス・アイ。おもちゃ価格で定価が15000円程度だが、更に割引価格で、
送料込み12000円ほどだから、オカカがまもなく来る親爺の62回目の誕生日のプレゼントにしてくれたのだ。
 この価格で、6軸のオートジャイロが搭載され、カメラも搭載されており、リポ電池を満充電すれば6分ほどのフライトが
できるらしい。誕生日まで待ちきれぬ親爺早速・・・・・・・
 ちょっと練習すればすぐ飛ばせるようになると思うが、慣れ親しんだ飛行機のラジコンとはちょっと勝手が違う・・・・・。


 もう少し思い通りに飛ばせるようになれば、戸外に持ち出してやってみよう。思えばすごい技術の進歩だな・・・・・・・・・・。
 


10/30
 朝晩は随分冷え込んで、昨晩は寝室にも寝る直前1時間だけ温風ヒータを入れた。
 朝も夜具から出る時はちょっと辛い・・・・・。
 今朝はオカカが美容院、親爺は運転免許の更新に出かけた。
 前回の更新時には続けてスピード違反で捕まり、しかも奈良県警のねずみ取りに引っかかった時は赤切符を切られてい
たので、30年間近く年間無事故無違反ゴールドだった免許が、ブルーの3年ものにされてしまっていた。
 だから、こんな免許証は早く更新したかった・・・。で、この三年はめでたく無事故無違反だったので、又ゴールドの5年もの
に戻ったのだが、講習も、優良運転者講習は30分で終わり、実にあっさりしたものだ。
 午前中にもう更新を終え帰宅した親爺だ。
 今日は、行きも帰りも立山連峰がすばらしくよく見えていて、気持ちの良い日だった。
 縁側につるした干し柿も、網戸越に秋のさわやかな冷気を浴びている。
 網戸の外には彼方に大日岳が見えている。


 飛騨の渋柿が越中立山の山里で吊され干され、だんだん甘くなっていく。


10/29
 昨日買い物を兼ねたドライブで訪れた、飛騨市上宝町にある自然石の石仏は、車からもすぐに目に付く。
 さほど信心深い親爺ではないが、何となく素通りできず、車を止めて写真を撮ってきた。
 紅葉した木々の中、大きな石仏が静かに佇んでおられた・・・・・。


 今日は久々のヨータロー子守日・・・。9:30頃から14:30頃まで、ジジ、ババと楽しく遊んだ。随分しゃべるようになって
カタコトのヨータロー語がかわいらしく面白い。
      


10/28
 親爺とオカカは今日、朝から飛騨古川にある「あじか」と言う飛騨物産直販所へ出かけて、もう名残のトマトやら、今が盛
りのリンゴ、干し柿用の渋柿、親爺の必需品激辛唐辛子、むかご、春菊やら水菜の葉もの、キノコ等々を総重量15kgほど
も買い込んできた。それでも値段はと言うと3500円程度で、市価の4〜5割引という処か・・・。
 まあ、周りの木々がかなり色づいて来た飛騨路へドライブを兼ねての買出で、高い燃料費を計算すればどうだか分からぬ
が、少なくとも新鮮な品物が手に入るので、半日がかりのこのドライブは、実益も兼ねていると言うことにしておこう・・・。
 一昨日心平が剱御前小舎へ登った時に撮った写真を送ってきた。
 小屋閉め後の剱御前小舎は異常なし。周辺に違反幕営の痕跡も無かったとのこと・・・。


 周囲もきれいなままで、下山時より雪も溶けて少なかった。


10/27
 親爺は今朝、家の唯一の和室である座敷兼仏間の床の間の軸を替えた。
 剱御前小舎を閉めた後の気分転換で、さてどの軸を掛けようかと、少ない我が家の掛け軸の中から選び出したのは、今
から三十数年前に初めてヒマラヤに入った時、カトマンズで買ってきたチベット曼荼羅だ。
 このチベット曼荼羅はネパールではタンカと呼ばれており、今でもカトマンズの土産物屋などでは新旧取り混ぜて外国人の
観光客などに売られているが、ほとんどが新しい粗悪品だ。
 しかし良いものはそれこそ値段のつけようもない美術品で、当時でも百年以上前に制作されたとおぼしきタンカは、厳重に
国外持ち出しが制限されていた。
 そんなことはよく知らぬ親爺、仲良くなったシェルパに頼まれ、「友人がお金が要るので、彼の家の古いタンカを買ってやっ
て欲しい。」と頼まれ、すごく有り難そうな曼荼羅を見せられ買ったのは良かったが、持ち出しに証明書がいると聞いて慌て
た。仕方なくカトマンズの役所(ナショナルアーティブスとか言ったなぁ)へで向くと受付窓口には長い列・・・・・。ほぼ半日待た
されて、証明書を頼むが「イトイズベリーディフィカルト。ビコーズイッツベリーオールドワン。」・・・同行してくれた我がネパー
ルの友人が親爺の脇腹をつつき、「だいじょうぶ。くちだけ。100るぴーはらって・・・」と日本語で言う。当時は一ルピー20円。
百ルピーは2000円・・・。若い親爺には惜しい気もしたがとにかく持ち出したい。で、「おけーさー。ぷりーず。」と100ルピー
を出したら窓口のオフィサー、すらすらとなにやら書類を作って「ディスイズアサティフィケート。プリーズ」と渡してくれた。
 まあ、つまりこれが持ち出し証明書で、後で友人に読んでもらったら「97年前のタンカで持ち出しに問題なし」と記入されて
いるとのことだった・・・。
 で、めでたくこの曼荼羅は親爺のものとなり、来日し、表具をして我が家の掛け軸の一本として収まっているのだ・・・。
 今は昔、懐かしいネパール王国の思い出がよみがえる掛け軸だ。


10/26
 心電図や超音波の検査を受け、幸い大きな異常もなく、幾分減量に心がけるようかかりつけのS先生に言われた。
 で、一昨日からほとんどの間食は絶ち、3度の食事も炭水化物(ご飯)を極力少なめに心がけている。未だ始めたばかり
だからだろうか、あまり苦痛には感じない・・・。
 こうも天気がよいとさすがのずぼら親爺もオカカと二人、ふらりと散歩に出る。
 不動山の紅葉が美しい山里だ。


10/24
 今朝は8時に家を出て、富山市内のT病院に出かけた。24時間心電図の機器装着を予約したあったからで、体調が悪
くなって出かけたわけではない。で、身長、体重なども測定するのだが、体重計は久しぶりで8月の20日杉に下山後一度
乗ったきりだったが、それから2ヶ月の間に凄まじい体重増加、90kgを遙かに超えている・・・・・。
 そういえばこのところ、食欲の秋に身を任せてのごろ寝生活、心当たりは十二分にある。これはさすがの親爺も堪えた。
 今更格好がどうのこうのでは無いが、ただいま即、減食生活を決心。
 当分美味いものは、テレビや本だけで楽しむことにし、我が口には鍵をかけなくてはなるまい。何と情けない話だが、こ
れはもう致し方あるまい・・・・・。
 と、書きつつももうなにやら口寂しい親爺である。
 帰り道、岩峅寺あたりから眺めた鍬崎山。


       今日は焔魔堂の月に一度の法要。我が七組が当番で、オカカがお参りをしてきた。
      


10/22
 濃いガス(霧)が立ちこめ隣家の木立さえ霞む朝だ。
 昨日午後は、クミチャンが挨拶に来ていろいろ話し込み、その後ミッチャンがやはり挨拶に来て又話し込んで行って、
親爺にもオカカにも楽しい午後となった。それがたとえ世間話や、内容のない馬鹿話でも、若い人たちと話し込むのはなか
なか良いものだ。
 今日は天気が悪いのでオカカは所用で出かけたが親爺は家におこもりだ。
 ゆっくりとHPの更新をし、最近読み始めた平岩弓枝の時代物でも読んで過ごそう。読書好きな親爺にとって電子書籍端
末というのは本当に便利なものだ・・・。いくら本を購入しても収納スペースは不要で、百冊にも及ぶ本も一挙に持ち運べる
のだから・・・。
 さてさて、うたた寝をする前に読書に取りかかろう・・・。


10/21
 今年も小屋閉めが終わって、心平以下皆下山してきた。親爺はとっくに下山し、山里で皆を迎えた。
 有り難いことだ。今年も無事立山を仕舞うことができた。親爺はこれから半年間、オカカと二人で山里で気ままな冬休み
と相成る・・・。
 思い返せば今シーズン、親爺にとっては随分胃の痛くなるシーズンで、季節外れの台風やら悪天候で夏山最盛期の8月
が散々な状態だった・・・・・が、9月に天候が回復して、夏に来られなかった皆さんが沢山来て下さって、親爺の胃痛も漸く
治まったのだ・・・・・。
 未だ小屋閉め直後で、今しばらく親爺とオカカはバタバタするが、今年も立山を無事に仕舞えた事がとても嬉しい。
 立山の神様に深い感謝を捧げつつ、心穏やかに、山里の深まり行く秋を感じている親爺だ。
 残念ながら今日は雨、それでもかすかに大日が望める、我が山里芦峅寺の村はずれ・・・・・。

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