2013親爺のずぼら絵日記(秋)       本日より9月となります。早いもので夏はあっと言う間に過ぎ、 秋山の始まりです。
                                            と言う事で、一応項を改めてみました。・・・・・9/1 親爺
                                        
                                            昨日小屋を閉めました。今シーズンも終わり、剱御前小舎も親爺も冬眠です。
                                            と言う次第でこのページも今日で閉じる事と致します。・・・10/21最終更新



10/21
 昨日、剱御前小舎を閉めた。全員久々の雪のある夏道を下山。この下山ルートは予め親爺と心平が打ち合わせてあった。
 ベテランばかりで、心配はしていないが、自分が一緒に下山していない分心配になる・・・。親爺は室堂まで、オカカの運転
する早月小屋の車と、剱御前小舎の車の2台で入山、剱御前小舎から下りてきた連中と合流した。
 センターに預けてあった諸々荷物は、警備隊の若い衆がターミナルまで運んでくれてあったので非常に助かった。
 雨の降る雪の室堂を、管理所や警備隊の仲間達に見送られ、今シーズンも全員無事で立山を仕舞った。感謝。
 今シーズンの営業を終え、剱御前小舎の玄関を閉じ、封印した。
 来シーズンまで剱御前小舎はこれから積もるだろう雪に埋もれる。剱御前小舎にも感謝。そして皆様にも大感謝!!


 雨ながら、剱も顔を出し見送ってくれた。その剱を遙拝し、下山した。


 全員元気で下山する。雪をかぶった夏道はこの時期ならではのルート・・・・・。
 


10/20
 いよいよ今日小屋を閉めた。全員下山である。
 親爺もオカカと一緒に、これから車2台で室堂まで入山し、全員と合流して立山を仕舞う。
 例年だとそのままどこかで一泊二日の打ち上げをするのだが、心平やヒデの幹部職員が親爺の懐具合を心配してくれて
「今年は簡単に食事会だけで切り上げましょう。」と気遣いをしてくれたので、親爺も素直にその気遣いを受け入れた。
 で、今年は親爺の友人である芦峅のター坊(親爺の友人にはター坊が二人いて、一人は会津のター坊で、今一人が芦峅
のター坊であり、カントリーレストラン・クムジュンのオーナーである)の店で、簡単に食い放題の打ち上げをする事にした。
 まあ今シーズンは確かに大変な年で、7月の悪天候が可成り応えた。
 とは言え過去10年間で最低の売り上げという事態だけは何とか回避、どうにかこうにか皆に例年並みのものは支払ってや
れたし、業者の皆さんへの支払いも滞りなく行える目処も立った。それで十分である。今年も無事立山を仕舞える事に心から
感謝をしている今朝である。
 まあ、親爺の懐が可成り寒々としているのは事実だが、素寒貧には非常に慣れている。
 芦峅寺の山里から見る立山も、白いものをまとっている。


10/19
 今日は剱御前小舎の営業最終日。たまたま週末の土曜となってしまったけれど、お客様はお見えにならぬだろうと思っ
ていたが、どうしても最終日に泊まりたいと言うお客様からご予約をいただいた。天気があまりパットせず、今のところ視界
は利いはているが、今にも崩れそう・・・。
 明日は朝、剱御前小舎を完全閉鎖し、よほどのことがない限り下山する。
 今シーズンもいろいろなことがあった。悲しいこと、嬉しいこと実にいろいろと・・・・・。
 そんな人間達の想いを剱御前小舎は又今シーズン分抱え込んで、半年間の眠りに入る。(昨日、ヒデ撮影)


10/18
 小屋閉め作業は順調に進んでいて、雪は50cmもあるが、今日も最期の外仕事に忙しい。快晴の剱御前小舎だ。
 この前PCに向かって小屋開け状況を入力していたような気がするが、もう小屋閉め情報を掲載する時期になってしまっ
たのだ。年齢と共に時の流れが早まる・・・・・。
 そんなときの流れの速さとは未だ無縁の、若いミッチャンは雪だるまを作った。何とも派手な雪だるま・・・いや雪のストゥ
ーパか、オブジェか、いやいや元気である。


 雪が降れば降ったで、滑り台遊びも出来るし・・・心平ミッチャンの兄妹も、クミチャンも森さんもヒデもミンマも写真撮影に大わらわ・・・・・。
 


10/17
 何とこれは今朝の剱だ。親爺ぼけたわけではなく、2013年10月17日朝の写真なのだ・・・。
 剱御前山の尾根に吹き付ける吹雪が、こんな吹きだまりと雪庇を作るのだ。
 昨晩寝しなは10cmあまりの積雪だったが、剱御前小舎前の広場で大凡50cm、吹きだまりは1m以上も積もっている。
 この時期、立山ではこんな雪は珍しくはなく、一晩に1mを越える雪が来ることも間々あるのだが、小屋閉め前にこれだけ
来るのは久々のことかも知れない。
 今朝の剱は立山をしまう頃の剱と言うより、小屋開けの頃の剱のようだ。


 今朝は朝からドッピーカン。剱御前小舎も寒々と佇む。


 足下の室堂平もすっぽりと雪に覆われた。


 黎明に聳える剱岳



10/16
 昨日は台風襲来に備え、外回りの仕事を終え、早々の厳戒態勢に入った剱御前小舎だった。
 風は思いの外吹かず、静かな夜だったが霙が夜半から降り出し、今朝も霙が降り続いている。気温も下がっておりこれ
は雪になるかも知れぬが、明日の午後には天気は回復し明後日から小屋閉めまでしばらく晴れマークが並んでいるので、
小屋閉め下山は雪のない夏道を下りる事が出来るだろう。
 ヒデが今朝撮って送ってくれた写真。霙が降り、積もった剱御前小舎の前広場。


 その剱御前小舎も完全に小屋閉めモード。
 雄山稜線は、山頂神社、大汝休憩所、内蔵助山荘は既に完全閉鎖。剱岳周辺も剱沢小屋、剣山荘がやはり完全閉鎖。
で、雄山稜線、剣岳周辺の殿(しんがり)が我が剱御前小舎である。
 小屋閉めまで後4日。布団や米などぬらせぬ者を2階大広間に集め、ビニールシートで完全梱包する。


10/15
 今日は高曇りで、この後徐々に天気は悪くなってきそうだ。剱御前小舎も連休明けでお客様は殆どいない。食堂も小屋開
けの時にもどり、テーブルが片付けられている。
 7月が天候に恵まれず、例年の6割弱の入れ込みとなり、好天に恵まれた8月で例年並みに戻るかと思いきや、後半の悪
天候たたられ、週末と言えばキャンセル・・・・・。9月は前半は台風騒ぎでキャンセルの嵐、親爺も腹をくくったものだが、後
半が天気の回復で、例年並みよりやや良とまでなり、10月も全く予約がなかった割にはボチボチの入れ込みがあり、決して
良くはないが、過去最低の営業成績だけはどうにか免れそうだ・・・・・。
 となってみると、この冬も何とか喰っては行けそうだし、スタッフにも例年並みのものを遅れることなく支払ってやれるし、何
より全員元気に笑顔で山を仕舞えるのだから、これは非常に有り難いことなのだ。
 父祖伝来の立山に深々と頭を垂れよう・・・と、まさしくこれは「衣食足りて礼節を知る」をそのままの、立山への感謝に至る
までの紆余曲折、七転八倒を経た親爺の想いである・・・・・。
 心平、ヒデ、ミッチャン、クミチャンの四人のスタッフと、森爺さん、ミンマ、根岸さんの助っ人で早い夕食を囲む。小屋閉め
5日前の剱御前小舎。


10/13   9:30写真3枚追加(この3枚はヒデ撮影)

 1,黎明、初冠雪の剱と剱御前小舎


 2,剱岳初冠雪


 3,黎明の雄山初冠雪


 快晴の朝を迎えている剱御前小舎だが、辺り一面うっすらと雪化粧し、凍り付いて居る。
 さっき日が昇ったばかりだが、強い陽射しがあっと言う間に雪も、へばりついた氷も溶かすだろう。でも日陰は凍ったままだから
気をつけないと思わぬところでスリップ転倒してしまう。
 雪の後の晴れた山はきれいで、写真愛好家の方々には堪らぬ山となるのだろうが、事故の多いのもこの時期。十分注意して
行動願いたいものだ。
 昨今は山を駆け抜ける競技が流行って、これがマスコミで取り上げられると我も我もとスタイルだけ真似て山へ来る大馬鹿もの
が絶えない。こう言う過酷な競技は、十分のトレーニングを積み、山の状況も綿密に調査した上で、時期を選んで行われるのだ。
 体力こそそこそこ有っても、山は経験が無く、雨具やヘッドライトも持たぬと言う阿呆が、好天に恵まれた剱を目指し、途中まで
は何とか来たものの天候の急変に慌て、救助を求める・・・・・。こんな話が本当にあるのだ。
 天気にだまされるのが山だ。山と対話できぬ者は山に嫌われる。山に嫌われたまま山に入ると、当然痛い目に遭う。
 山と話が出来るようになるまでは、山と話が出来る人と山に来て、山との話の仕方を教わればよいのだ・・・・・。
 雪の後の快晴の朝を迎えた剱御前小舎。剱が白い・・・。


 後立山の峰々も白くなっている。


10/12
  19:00更新
 初雪ではないが、剱御前小舎では2度目の雪が来た。9/27日の初雪端本のお印程度だったが、今回はうっすらと積もった。
 幸い明日は晴天の予報で、きっと素晴らしい新雪の山々が写真に撮れるだろう。
 が、ご注意願いたい。防寒装備など、登山には冬の装備が必要で、装備ばかりではなくその装備を使いこなす技術も要求される事をお忘れ無く。


 昨日はネパールから来ている親爺の友人(元教え子)サンゲとアンノルーが帰国するので、室堂まで迎えに行った。今日
はオカカと二人、この客人を関空まで送って行く。
 僅か数日ぶりだが、室堂は紅葉が終わってすっかり冬枯れの景色。今紅葉は弘法平から下に下りている。


 国見平からは剱御前小舎も剱も真っ正面だが、昨日の午前中はガスがかかっていた。


10/11
 昨日の一コマ。台風の後の静かな晴れ間だった。
 今朝は濃いガスの中。人通りも絶えてない。
 ヒデを送って室堂まで入る。サンゲが帰国のため下りてくるので、明日は関空まで送って行く予定。
 明日から剱御前小舎にとっては最期の連休だが・・・・・。
 もう2000mから上は紅葉も終わった。


10/10
 昨日、台風の接近で全ての雨戸を閉め厳戒態勢の剱御前小舎。
 が、思いの外大したこともなく台風は能登沖で温帯低気圧となり、過ぎ去った。確かに最大風速は30mを越えていただろ
うが、剱御前小舎は風の通り道で、普段でも20m以上の風が珍しくないので、防風石垣のおかげもあり、被害はなかった。
 今朝は上空に青空が広がり、足下には雲海が広がって、嵐の後特有の透明度の高い大気の彼方に白山、後立山の峰
々がくっきりと遠望できる。どうやらこの天気は続きそうで、12〜14日の連休も好天に恵まれるだろう。


10/9
 今年は台風が多い。
 24号が現在日本海を通過中で、そろそろ温帯低気圧に変わりそうだが山里も未明から風が吹き出した。剱御前小舎も
今朝になってから風が強まったが、昨夜宿泊のお客様5名様は全員既に下山された。
 恐らく今日は宿泊客はないだろうし、明日、明後日は「曇り時々雨」の予報が出ているので、やはりお客様は居ないだろう。
12日、13日、14日は曇りから、晴れ曇りと天気が回復するので、剱御前小舎に撮っては今シーズン最期の連休となるのだが
このシーズン満室などと言う事は決して無く、せいぜい3,40名様と言ったところ・・・。
 下界から見上げる大日も何だかおかしげな空模様。今日の山里は妙に暑く、風がざわついている。


10/8
 弥陀ヶ原のナナカマド。
 立山有料道路下部の桑谷を過ぎて、上の小平辺りから黄色、赤が目立ち初め弘法平、追分と紅葉が見頃になって来て
、弥陀ヶ原から美松辺りはまさに錦秋の景観だった。
 今年も昨年のように、何十年に一度とは言わぬまでも、良い紅葉だ。
 この後10,11日は雨模様だが、12,13,14日の、剱御前小舎にとっては今シーズン最期の連休は天候に恵まれ登山日和
となりそうだ。


 弘法平を過ぎれば、紅葉が終わった大日の稜線を背景に弥陀ヶ原が見え隠れする・・・。


10/7
 ヒデが高いカメラで、パノラマ写真を撮って送ってくれた。
 なるほど、剱と別山がそろい踏みで夕日を浴びる図は撮れそうで撮れない・・・。


 今期も何とか頑張ってくれたラマも、部品の調達が出来なくなり、来シーズンには恐らく引退かも知れない。しかしこの機体は本当にパワフルで運動性能も良く、
何故生産が打ち切られるのか解らぬ。ラマには親爺もずいぶん世話になった。ラマの操縦席からの視界はスリリングなほど広くクリアだ・・・。
 


10/6
 この素晴らしい夕景は10/4のもの。
 ヒデが撮って送ってくれた。
 昨日の土曜日は天気予報が悪かったからか、思ったほど人通りもなく宿泊も少なかった。実際にはほんの僅かに雨粒が
落ちただけで、雲がちながら青空も広がる穏やかな視界の良い1日だったのに・・・・・。
 今日から3日は晴天が続くと予報が出ており、剱御前小舎も穏やかな青空の下、朝でも7℃程の気温で寒さは感じないと
云う事だ。
 剱沢下部から仙人ヒュッテ辺りの紅葉が今盛りだ。剱沢雪渓も毎日監視人が出ており、長治郎谷出合で左に折れ、夏道
に出れば真砂までは問題ないとの情報が入っており、真砂から仙人ヒュッテまでの間も特に通行に問題はない模様。詳細
は富山県警山岳警備隊に電話で確認すると良い。
 雲海に浮かぶ手前は鍬崎山、奥は白山。


10/5
 昨日は空輸作業日。心平が下の国見ヘリポートに居るので、ヒデがヘリコプターの進入合図を行った。大ベテランでヒデも
非常に巧い誘導をする。
 機体はラマ。この機体も生産が打ち切られ、部品が入らなくなり来春くらいで現役引退となるかも知れぬ。山岳地帯の物輸
には素晴らしいパワーと機動力を持った名機なのに惜しい・・・。
 親爺は裏山のヘリポートにて待機。物輸終了後、今回はヘリ入山の心平と交代し、ヘリで下山した。


別山へと続く剱御前小舎裏の尾根の広場がヘリポート。ここではヘリが着陸し、乗客の乗り降りをする。自宅に戻りヒゲを剃った親爺・・・。、
 


10/4
 穏やかな朝。ヒデは6時前から下げ荷の荷造りだ。今日は空輸作業日で、8:30にはヘリが入ってくる。
 あと2週間もすれば剱御前小舎も小屋閉めする。親爺は本日一足先に下山、下界での雑務を片づける予定。
 10/15にもう一度空輸作業があり、10/20には小屋閉めだからまだ何度か立山へ(せいぜい室堂だが)足を
運ぶことになるが、実質的には今日が親爺の立山を仕舞う日。
 剱御前小舎の経営を爺様に渡されて、ちょうど36回目の立山を仕舞う・・・。一口で36回と言っても親爺の人
生の半分以上は剱御前小舎と共に生きているのだなと思うと、ちょっと感慨深いものがある。
 で、今シーズンもこの見慣れた風景を目に焼き付けて、下山して行こう。


10/3
 13:30再更新
                    14:00過ぎ、剱も大日もすっきり姿を現した・・・・・・・。
 

 大方の予想を裏切って、ガスが切れ、突然青空が広がった剱御前小舎・・・。明日はまた快晴だ。


 ほぼ1週間ぶりにガスで小雨の降る朝を迎えている。今のところ寒さは殆ど感じないが、山の天気予報ではこの後
寒気が入り、寒くなるとの事だが、午後からは天気も快方に向かい明日には晴れるだろうとの事でもある。
 親爺も明日は下山の予定だ。この後は心平やヒデの若い連中に任せ、親爺は15日と小屋閉め日の20日に、まあ、
室堂あたりまでも入山し剱御前小舎から下りてくる若い衆と合流下山、今シーズンの立山を仕舞うことになる。
 ズボラ親爺のズボラ生活が、剱御前小舎から下界の我が家へと移るだけで、基本的なズボラはそのままである。
 今朝の御前山は霧雨に濡れ、寂しげだ。


 ズボラ親爺が昨日組み立てた「赤とんぼ」。


10/2
 暖かい朝だ。薄いガスが流れたりもしているが、現在は青空が広がりガスも落ち着きつつある。予報では午後から
崩れるとあるがさて、如何だろうか・・・。
 今日は親爺が目覚め、寝床をたたみ窓を開けたのは5時過ぎ。ガスが流れ込んできて、霧の冷たさが寝ぼけ顔に
気持ちよかった。久々のガスだと思いながら湿気が流れ込んでくるので窓を閉めたが、6時過ぎの今は日も昇り、ガス
は切れ、窓を開け放っていても寒さを感じない。僅かに風があるが・・・。
 毎朝見るこの景色も、間もなくお別れ。剣岳周辺の山小屋にとって、10月は小屋閉め月、立山を仕舞う月だ。
 そんなことを思うと、この御前山や剱の風景が堪らぬほど愛おしくなる・・・。


 剱に妙な雲が・・・。さては・・・・・。


10/1
 いよいよ剱御前小舎の営業最終月、10月となった。
 穏やかな暖かい10月1日の朝となっている剱御前小舎だが、親爺も早朝からHPの更新をしている。
 もう人通りも少なく、未だ寒くはないので、親爺部屋の窓を全開にして空気の入れ換え。朝の清々しい空気は美味い。


 ミンマはクムジュンスクール(ヒラリースクール第1号)の卒業生で、お父さんのアディカリ氏はこの学校の元教師。そのミンマが手に
しているのは、何とエドモンド・ヒラリーがエベレストに人類初の足跡を残した時に使っていたというサングラス。
 ヒラリー卿には何と親爺も縁があり、1994年にHATJ(ヒマラヤンアドベンチャートラスト・ジャパン)に来日した折、奇しくも我が芦峅小
学校と、クムジュンスクールの姉妹校調印式があり、卿はその調印式に、レディー・リン(奥様)同伴で駆けつけて下さったのだ。その時
この姉妹校提携に関わっていた親爺は、芦峅小学校のPTA会長も仰せつかっており、調印式前夜の歓迎会で親しくこの交流の経過報
告をさせていただいたり、調印式当日は通訳としてご案内させていただき、僅かな時間ではあるが、その暖かいお人柄に触れる機会が
あったのだ。
 その後両校の交流は現在も尚続いており、ミンマなどもこの交流の中から親爺達と知り合い、行き来をしているのだが、卿がお亡くな
りになった後、ヒラリー財団から、卿の遺品がクムジュンスクールに贈られ、その中の一つ、このゴーグルがミンマの手に入ったと言うこ
とらしい。
 で、今朝はその話に花が咲いて、親爺もそれを見せてもらったのだが、ヒデとミンマに乗せられて、剱をバックにこのゴーグルをかけて
写真を撮れと言うことになった・・・。
 

 もったいない話だが、卿の記念のゴーグルが剱御前小舎まで来てくれて、ズボラ親爺もとても嬉しい。暖かい卿のお姿が目に浮かんだ朝・・・・・。
         


9/30
 今日で9月も終わりか・・・。天候にたたられ、厳しいシーズンではあったが、時の流れが随分早かった様な気がする。親爺が
年取ったせいだ、と言われればそれまでだが。
 今朝、起き抜けに窓を開けると冷気流れ込んできて、それで頭がすっきりした。剱が焼けている。今の時期ならではの朝焼け
で、山肌が秋色になっているところへ朝焼けの光に照らされるものだから、「赤剱」が鮮やかになる。
 もっと良いカメラで、外に出て撮ればもっと良い写真になるだろうが、ズボラ親爺の撮る写真はこんなもの。


 お客さまが少なくなって、暇になった剱御前小舎で、親爺の「プラモ病」が再発・・・・・。
  

 ミンマは出来上がった飛行機の写真を上手に撮り、クミちゃんが助手・・・。親爺は赤とんぼに取りかかった・・・。
 


9/29
 昨夜は満員御礼とまでは行かぬものの、沢山の皆様にお泊まり頂き、恐らく今シーズン最後の賑わいとなった剱御前小舎だ。
 小屋閉めまで20日あまり、これからは初冬の立山へと移ろい、静かな山となって行く。
 近所の山小屋も、剱沢が10日まで、剣山荘も13日までで、殿を勤める我が剱御前小舎も19日までの宿泊を最後に、20日
には小屋を閉める。
 昨夜は韓国からのお客さまもいらして、日本のグループ登山のお客さまとの和気あいあいとした交流もあちこちであったよう
で、見ていて本当に微笑ましく楽しげだった。個人民間レベルでは仲良く出来るのに・・・と思わず思ってしまう、昨今の両国の関
係にため息をついてしまった。政治家の皆さんしっかりしてくれよ・・・・・。
 氷点下とはならなかったが、今朝も寒かった。
 それでも皆さん元気で黎明の剱をカメラに納めたり、ご来光を見がてら散策をされたり・・・。


 これは昨夜の夜景。昨日のお客さまは夜も景色を楽しめた・・・。


9/28
 9月最後の週末で、ちょうど雷鳥沢の紅葉時期と重なり、秋晴れの快晴となった今日だから、剱御前小舎も80名様
程の予約がある。9月前半は折角の連休に台風騒ぎ、秋雨前線の居座りとさっぱり奮わなかったので、ここへきての
賑わいは、山小屋経営者にとっては何より有難い。でも今日の賑わいは恐らく、今シーズン最後の賑わいとなるだろう。
 もう、2,3日で10月が来て、紅葉が終わるや初冬の気配が強まるのが7,8日・・・。12日〜14日の連休が終われ
ば実質的に客足は絶え、小屋閉め作業となる。
 明るむ窓外の御前山のてっぺんに朝日が射すのを眺めながら、背中にストーブを焚いて、鼻水をすすりつつ、親爺は
HPの更新をしている。今日も嬉しい秋晴れの朝だ。
 日の出直前の剱御前小舎から御前山と剱を見る。


 昨夜は常連の小林さんが登ってきて、焼き肉の差し入れ。全員大喜びで、厨房での焼き肉パーティーと相成ったが・・・。
 換気設備のある厨房で焼き肉パーティ・・・・・     心平の前掛けに注目。少し酔っぱらっている。
 


9/27
 穏やかな秋晴れが戻ってきた。この晴天は今月いっぱい続くだろう。そして紅葉の見頃も来月初頭までとなりそうだ。
 今朝早朝の大日と富山平野。


 昨日は僅かながら初雪が舞った。午後遅くにチラリホラリと来て、午後8時頃までには止んだようで、窓枠に僅かな積雪
らしきものが認められたが、今朝は跡形もない。
        午後の初雪降り始め                        午後7時半頃はこんな状態・・・。
 

 が、午後9時過ぎの消灯後は、富山平野の夜景が見え隠れしだして・・・・・・


              今朝はこんな穏やかな朝となっている。
 


9/26
 今日は祖母の祥月命日だと今朝唐突に思い出した。祖母が祖父のもとに逝ったのは、もう38年も前事だ。
 大学を出て東京から祖母の待つ山里に帰り、社会人一年生のヒヨコだった親爺だが、テレビを見ていて突然の心臓発作に
襲われた祖母は、側らにいた親爺の腕の中で、旅立った。
 親爺はこの時期、商売がら山にいて墓参りもままならぬが、山里にいるオカカがお参りしてくれるだろう。
 そんなことを思いながら、幽玄な大日を見下ろしている今朝の親爺だ。


 何か幽玄の気が漂うような景色だが、陽が射したりもし穏やかだ。明日からは又秋晴れの日が戻ってくる。
 

 


9/25
 雷鳥沢最下部、浄土川の橋を渡ったあたりを上部から望遠で見た。
 割と鮮やかに色付き、今週末28日頃から月末にかけて、雷鳥沢の紅葉は見頃を迎えそうだ。


 秋である。寒くなってきて、親爺部屋の窓際に座ると窓ガラス越しに冷気を感じる。
 お客さまもめっきり少なくなって、親爺はこんなものを組立、マサルさんが刺身を大量に差し入れしてくれた昨夜、
 

 久々の海の幸を、標高2750mの北アルプス剱御前小舎で楽しんだ。心平は海鮮丼・・・・・。
 


9/24
 寒い朝だが外には青空が広がっている。天気予報も26日が曇り雨のマークが出ている以外、月末まで晴れマークが
全部顔を出している。このまま冷え込んでくれば紅葉も少し期待できそうだ。
 最近は夜明けも遅くなってきて、5時半を過ぎてようやく夜明けだ。親爺は相変わらず4時前後には目が覚めるので、
夜明けまでの時間が待ち遠しい。
 日の出直前の剱御前小舎前、御前山の山の端と剱の稜線が重なるあたりが薄赤く焼けている。


9/23
 今日は連休の最終日。登山者の皆さんは殆ど下山して行く。剱御前小舎の予約も20人を切った。
 親爺部屋の正面には剱御前山が見えるが、その山肌は黄色みを帯びたと思う間もなく、もう茶色くなりつつある。秋だ。
 御前山自体は標高が高く、葉を赤く染める木々は無いので唯一の木であるハイマツだけが緑のままで、廻りのささやかな
高山植物の草花が、黄色くそして茶色く色を変えるだけだが、それでも夏の青々とした山肌とは趣を異にする。
 さて、今は未だ下山して行く人たちの人通りがあるが、恐らく落日の頃には又寂しい剱御前小舎に戻るだろう。明日からは
しばらく静かな日々が続く。
 秋色になった御前山。今日も天気は良い。


9/22
 昨晩は結局今シーズン最高の130人ほどの入れ込みとなった。この時期に来て最高の入れ込みとは、何とも寂しい話だが、
散々悪天候にたたられた、エマージェンシー級のシーズンだったのだから、昨日は本当に嬉しかった。
 ここ10年ほど前からだが、山小屋では最大宿泊者数の見直しをする気運が高まった。昭和の60年頃だったが、我が剱御前
小舎でも一晩に300人ほどのお客さまを泊めた事さえあって、あの時は、食堂、廊下、トイレ、さらには帳場まで明け渡し、金庫
の番をお客さまにお願いして、親爺達は釜場の外にテントを張って仮眠したものだ・・・・・。これは極端な例にしろ200人のお客
さまと言うことは年に1度くらいあって、宿泊を断ると言うことは無いのが山小屋だと思って来た。
 しかし世の中はだんだん変わって、贅沢が日常となってしまった今、「畳1畳に2名様」などと云うことは、如何にストイック
な登山者にも受け入れ難くなり、如何に脳天気な山小屋経営者にとってもそれを大切なお客さまにお願いしきれなくなって
「受入数を再吟味」と言う気運が高まったのだ。で、剱御前小舎は当初200人だった定員を150人に見直し、さらに数年前に
は120人としたのだ。この根拠は、畳1畳に1人という事だった。つまり、食堂、厨房、トイレ、廊下、従業員部屋などを除いた
お客さまの専用スペースである、客室、談話室、休憩室までを入れたスペースの畳数分を定員としたのである。
 が、ここで大きな問題が起こった。緊急避難場所としての山小屋の使命である。定員以上の予約はお断りし、予約以外の
お客さまを泊めないとした場合、その使命を放棄すると言うことにならないか・・・。で、悩んで、悩んで、考えた。
 その結果はやはり、予約段階でお断りする。と言う今の方針である。
 予約無しではお泊まりいただけない旨を、室堂山岳警備隊にも事前に伝達し、HPなどでも出来る限り情報を流し、1日前
もしくは当日朝には、主立った登山道にその旨明記した看板を立てるなどし、情報を流す。
 予めのご予約にははっきりお受けできない旨お伝えする。その場合近隣の他の山小屋に余裕があればご紹介する。
 ケガ、体調不良などで小屋に緊急避難される方は、山岳警備隊と緊密な連絡を取りながら、受け入れ、対応する。
 突然の荒天などの緊急避難は、出来る限り受け入れ対応するが、このような場合は受付済みのご予約もキャンセルになる
ことが多く、対応可能となることが多い。
 主に登山者の責任と判断される事態、日没等により行動不能となったり、体力消耗により行動不能となった場合も、山岳警
備隊と連携して山小屋は出来る限りの対応をする。
 その他、ケースバイケースでフレキシブルに対応できるところは対応して行く。
 と、これが親爺の考え方である。
 もちろん現状のやり方が最良なのだと言う自信はない。それでも剱御前小舎の現状で、今のところ考えられる最良のやり方
ではないだろうか?位のつもりではいる・・・・・。
 ぐだぐだと長く書いてきたが、こんな状況など剱御前小舎には滅多にないのが本当だ。一シーズンに数度(今年は未だ一度)
あれば良いことなのである。
 まあ、連休二日目の本日から、暇なのだから・・・・・。
 今朝もこんな秋晴れの剱御前小舎だ。剱御前小舎、今日は空いてマッセ!!


9/21
 16:00
 夏山かと錯覚するほどのお客さまだ。剱御前小舎にとっては今シーズン一番の入れ込みでもう120名様ばかりが入っておられる。
 親爺ここへ来て少し胸をなで下ろした。ありがたい。


 夏山よりは人通りは少ない。                     それでも剱御前小舎にとっては今シーズン最高の入り。
   

 今日は連休初日。幸いにも今度こそ穏やかな晴天に恵まれた。
 剱御前小舎も穏やかな朝を迎えており、昨夜のお客さまも各々の目的地に向け未明から剱御前小舎を出て行かれた。
 流石に剱御前小舎も今日は満員御礼。折角のご予約を受けることが出来ず、何十人もの皆様に無念のお断りをしてしま
った。断る親爺もとても辛いのだ。「申し訳ありません。どうぞ次の機会に又お越し下さい。」と謝るしかない。
 絶好の登山日和が未だ数日は続きそうだ。

 7:55現在快晴となった剱岳。


 黎明の御前山と剱岳。既に登山者が行動している。


   ご来光を御前山で迎えたお客さまが剱御前小舎へ帰って来て、大日の彼方に富山平野が広がり見える。
 

 昨日の夕日も今日の快晴を約束してくれていた。


9/20
 今朝も剱御前小舎は穏やかな快晴の朝を迎えた。明日からの連休もどうやら天気に恵まれそうで、ホッとしている。
 昨夜は中秋の名月を期待し、みんなでカメラを手に待ちこがれていた。で、撮った写真が以下の通り・・・・・。
 親爺のバカチョンカメラではこれが限界だ。が、一番に良いカメラを持っている居候のミンマが撮った写真は見事。


 別山の稜線から昇る仲秋の名月を見事に撮った。ヒデの高いカメラは何故か沈黙・・・・・。


9/19
 今朝の剱岳や、後立の山々は素晴らしく綺麗だ。朝日の加減だろうか剱の八峰の手前に源次朗尾根がくっきりと
浮き上がって見える。後立も唐松岳左方向の不帰の儉と天狗の大走りの間の窓に火打岳まで見えている。
 秋の澄んだ大気の中ならではの景色だが、寒さも朝晩は強くなってきた。


 山里から毎日見上げている大日岳も剱御前小舎からは足下に見て、色付いた御前山が秋を強く感じさせる。快晴の朝。
 


9/18
 親爺入山の翌朝は、いきなりズボラ写真だ。
 親爺部屋の窓からの剱御前山と剱岳。本日も快晴である。
 思ったほど寒くはないが、それでも朝の戸外へ出て行くには防寒服が必要。今年は紅葉が早いかも
知れぬ。雷鳥沢などかなり色がついてきたようだ。
 天気予報ではしばらく晴れマークが続く。嬉しい限りである。


9/17
 この憎たらしいほどの秋晴れ。何で連休にこんな天気にならないのだろう・・・・・。
 でも今日は空輸日。ヘリも会長に飛んでくれた。
 全くストレスのない楽な空輸だったが、お客さまのキャンセルで、荷揚げ物資も僅かだったからだ・・・。


 で、剱沢小屋の大親爺友邦兄と親爺は、仲良く相乗りで空輸された。ロートル二人も今や荷物並み・・・・・。

 


9/16
 台風直下の剱御前小舎。
 キャンセルの嵐で、外は台風の影響で雨・・・・・。
 9月の連休はさっぱりだった。卓球でもして憂さ晴らしだ・・・。


9/15
 週末、連休というと天気が崩れ、台風が怪しげに接近し、そのたびに山小屋はキャンセルの嵐に見舞われる。
 父祖伝来の大自然相手の商売だ。親爺も36年間山小屋商売をしている。今更じたばたするまい。とは言っても・・・・・。
 7月は悪天候で最悪の夏山スタート。8月は好天に恵まれ、順調に客足が伸びホッとするも、20日過ぎからの悪天候で
キャンセルの嵐。7月の悪夢が蘇った。そして9月、連休に期待し順調に予約も伸びたが、週末ごとの悪天候に台風騒ぎ、
ここに来て又悪夢が蘇る。
 昨日はそれでも八十名様程のお客様がお越し下さった。それでも予約数が120を越えていたのだから30パーセント強
のキャンセルだったわけで、今日はもう7〜80パーセントのキャンセルを覚悟している・・・。
 帳場正面靴棚にお客様の靴が並ぶ。定員120名の剱御前小舎は今シーズン、定員越えが一度も無い・・・・・。辛いシー
ズン。だからこそ陽気に笑って乗り切ってやる・・・。親爺ここで開き直った。


9/14
 今日は晴天の立山で、昨夕も剱御前小舎からの落日はきれいだった。


9/10
 今朝の剱。
 もうすっかり秋の雲だ。
 ヒデが高いカメラで撮ってくれた写真・・・。


9/9
 今朝は秋晴れの朝となっているが、気温は低く、初氷だ。
 それでもこの秋晴れは待ち焦がれた。待ち焦がれたと言えば2020五輪開催地が、東京に決まり、2020東京五輪が確定、
これも待ち焦がれたニュースだった。
 その今日の秋晴れを約束してくれた昨夕の素晴らしい夕焼け。


 そして今朝の日の出直後の初氷・・・。この氷はあっと言う間に消えてしまうが。


9/8
 今シーズンは立山の山小屋にとっては、可成り辛いシーズンとなっている。天候不順である。
 7月が先ずさっぱりだった。賑わう海の日以降の後半が全く酷い長梅雨で連日予約キャンセルばかり。8月になってよう
やく晴天が続き、少し盛り返したと喜んでいると、お盆明け、20日過ぎ辺りから怪しげな天気になり、後半は全くの不調、7
月の悪夢が再来してしまった・・・。では、9月こそはと手ぐすねを引いていると、今度は来もせぬ台風で、キャンセルの嵐、
更に梅雨並みの秋雨前線の停滞ときた。何ともやってられない・・・。
 こんな状況は剱御前小舎だけかなと思っていたが、たまに顔を合わせる親爺仲間は殆ど、特に奥地ほどこの状況は深
刻なようで、青息吐息・・・。まあ、深刻とは言ってもさほど深く考える習慣は、山小屋親爺達は持ち合わせておらず、運を
天に任せ、「ちょっと借金が増えても命までは取られん。」とどこかで高をくくってしまう能力に長けているので、端から見る
とノウテンキなほど平気ではあるが・・・・・。
 梅雨ならぬ秋雨が山里にも降りしきる。本日の山里、親爺宅居間から窓外を見る。


9/6
 今日はクミチャンが写真を送ってくれた。
 今朝の立山は青空が広がっている。室堂のライブカメラを見ると雄山が見えたり隠れたりだが、青空も見えていて穏や
かな天気のようだが、弥陀ヶ原から下はガスがかかっているようで、我が山里芦峅寺も曇天である。


9/5
 ヒデが送ってくれた今朝の剱岳の写真。
 雲がちで、不安定な天気のようだが、この後立山は晴れ間が広がっったりしており、雨は降っていない。
 昨日の天気は午前中が晴れて、スムースにヘリも飛んだ。


9/4
 ヒデは強く、親爺たちが下山開始した頃室堂を出、少し雨にも降られたが昼過ぎには剱御前小舎に着いていた。
 そのヒデが昨日撮った夕刻の写真。


9/3
 今朝は剱沢小屋の友邦兄からの電話で起きた。午前5:30・・・。
 空輸作業日なので直ぐに起き出し、いろいろと情報交換。剱御前小舎とも連絡を取り、我が家に投宿中のヒデを起こし、
早い朝食を済ませ、立山有料道路の桂台ゲートに一番乗り。が、どうも何かすっきり目覚めない・・・。
 国見ヘリポートへ7:40過ぎには到着するも天候悪化・・・。それからはず〜っと天候回復待ちに入る。
 すっきりと小屋が見えている時間は最長で10分足らず、極めて不安定な天気で直ぐにガスがかかる・・・・・。剱御前小舎
の東面、剱沢後立方面はほぼ開いている様だが、とにかくヘリポート周辺のガスが開かず、風も断続的に吹いている。
 で、11:00過ぎまで待機するも、東邦航空や各山小屋とも協議、本日の空輸は不能と判断し、中止と決定した。
 ヒデは徒歩入山。親爺はそのまま剱沢の友邦兄や、剱御前小舎から降りてきたミッチャンと下山した。
 悪天候によるキャンセルの続出で、何処の山小屋も食糧が豊富に残っているとのことで、あまり焦りはない・・・。
 嬉しいような悲しいような・・・・・・。
 たまに垣間見る剱御前小舎の東面は晴れている様だ。


9/2
 下界でも秋の気配が濃くなった。
 秋雨に打たれる稲穂は、もう刈り取りを待つばかり。


9/1
 いよいよ秋山へと時は移ろう。
 昨日の夏山最終日は宿泊ゼロ・・・と、思いきや台湾のお客様が午後8時に緊急避難・・・・・?
 今シーズンの夏山は7月と8月末が悪天候にたたられ、その日々を象徴するかのような最終日だったが、親爺たち古い
時代の山人の頭では理解不能な、登山者の常識を逸した行動によるトラブル(遭難も含む)の多発も目立ち、それもこの
悪天候下の午後8時山小屋到着と言う、夏山最終日に象徴されているような気がした・・・。
 今日もガスがかかり、鬱陶しい日だ。しばらく、こんなぐずついた天気が続きそうだが、やがて晴れることを期待しよう。
 剱もたまには顔を見せるが、これは昨日の写真。



                                                                        

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