もう6月になりました。剱御前小舎も又閑月を迎え、それでも夏本番に向けて
の作業が目白押しです。
内容は殆ど変わりませんがタイトルだけを新しくしてみました。
2011/6/1 親爺
7/14
朝からの快晴に恵まれ空輸作業もスムースに終わり、親爺もようやく小屋に戻って来た。
夏山本番間近。親爺元気です。
心平と親爺 ヒデと親爺
今年も遊びに来てくれたミンマと親爺。 親爺も何とか元気です。
7/13
未だ人通りが殆ど無く、閑散とした剱御前小舎だが、まもなく華やかに賑わう夏山の日々が始まる。
梅雨も早々と明け、未だ幾分大気が不安定だが、晴れ間も多い。
剱御前小舎上空のあかね雲と月。
7/11
雲の動きが激しく、大気は未だ不安定だ。
剱御前小舎もずいぶん暖かいが、せいぜい20度が最高温度・・・。
7/10
予想よりもかなり早い梅雨明けだが、未だ少し立山の天気は不安定な日が続く様に思える。
でも天気予報は賑やかに晴れマークが並び、下界は熱帯のような猛暑が続きそうだから涼しい(寒い?)剱御前小舎
辺りは別天地となる。剱と後立山が朝日に浮かび上がる。
7/8
立山は北海道と一緒で梅雨がないと言われていたが、やはりこの時期は雨やガスの日がかなり多いようだ・・・。
でも下界が雨でも山は晴れているなどと言う事もちょくちょくある事は事実で、もちろんその逆もあるので、早い話が、
高山は下界とは一寸天気が異なると云う事なのだろう。
一昨日の夕景。
7/6
何やらばたばたしていて、2日間更新をサボってしまった・・・。
剱御前小舎は今、玄関引き戸の修理中で、心平も忙しそうだし、ヒデは休暇中で、応援のミッチャンも孤軍奮闘・・・・・
そんな中で、快晴の朝を迎えた今日は生鮮食料品の空輸作業だ。
3日間ほどはガスに覆われていた立山も、昨夕から晴れ間が見えだした。
今日は2便ほどの空輸がある。
7/3
昨日は約一週間ぶりにお客様が二人来られた。7月最初の土曜日はまだこんなものだろう・・・。
天気がなかなか落ち着かない。
7/2
標高2100m以上は快晴で明けた立山だったが、下界はすっぽりとガスに覆われていた。
一週間遅れた空輸作業だったが、ついに完了。この好天下だとあっという間に終わり、本当にあっけない・・・。
剱御前小舎にも新鮮な食料が届き、一安心となった。
視界オールクリア。空輸作業終了・・・・・。
7/1
今日から7月と暦は改まったが、剱御前小舎は相変わらずのガスの中。
空輸作業ももう一週間遅れ、幸か不幸かお客様が全くいないので、何とかヒデ一人で食いつないでいる・・・?
剱御前小舎の食堂から見る外は、相変わらずガスが流れて、空輸待ちの下ろし荷が見えるばかり。
6/30
いよいよ6月も最終日だ。明日からは7月、「夏山シーズン開幕」である・・・が、悪天候で空輸作業が終わらない。
昨夕17:00過ぎにガスが切れ、素晴らしい夕景が広がったのだが、その頃はもう空輸作業を開始するには遅すぎた。
でも、その夕景に今日の好天を期待していたのだが、今朝も又深いガスに覆われてしまった・・・。
昨夕、つかの間の好天に誘われたヒデ釜長が剱御前小舎の外に出てみると、そこには、ハクサンイチゲやイワカガミ
が可憐な花を咲かせていた。
久しぶりに顔を見せた剱を背に慎ましく咲いたハクサンイチゲ。
ひっそりとうつむいて咲くイワカガミ。
6/29
空輸作業が遅れ、天気待ちの毎日だ。
今の時期はお客様が殆どいないので、食料などまだ少し余裕があるが、来るべき最盛期に備えかなり多くの荷揚げを
控えている。25,26,27,28、そして今日と空輸待ち日も5日目になった・・・・・。でもこれでは飛べない・・・。
6/28
室堂までは入ったが、とても空輸作業の出来る空ではない。
弥陀ヶ原から上部は濃いガスに覆われ、車を運転するのもやっとと言った酷い天気。弥陀ヶ原から下は日が射し、視界
も良いのだが・・・。
所用で下山する心平と室堂で合流し、空輸できぬ荷を満載したまま又山里へ引き返したが、追分平付近ではもうゼンテ
イカ(ニッコウキスゲ)が咲いている。
剱御前小舎は今日から空輸完了日まで、ヒデが一人で留守番となる・・・。
6/27
剱御前小舎に荷揚げが出来ず、生鮮食料などかなり品薄になっているようだが、剱御前小舎の天才シェフヒデ釜長は
めげることなく美味しいまかない料理に挑んだ。
それが名付けて四色丼(大した名付けじゃない。そのまんま。)
心平支配人がその美味さに感動したのか、あるいはヒデ釜長のお利口そうな顔に感動したのか、写真を送ってきた。
なるほど材料はなんだか知らないが、それなりに美味そうだなぁ・・・。それにつけても釜長の飯粒付きのこの顔・・・・・。
6/26
明け方に月が見えていたのに、6時前には靄に覆われた山里だった。6時に心平からの連絡で、剱御前小舎はガス、視界
30m、雨とのこと。空輸作業は昨日から引き続き、今日も待機の状態。
下界にいて空ばかり眺めている親爺だが、薄日が射したと思えば雨が降り出し暗くなり、又次には青空が見え隠れ、と云う
空模様で落ち着かない。何時ものことなのだが・・・・・。
しかしこの雨で剱御前小舎の貯水タンクはようやく水がたまりはじめたし、山里のオカカの丹精する庭には花が咲き乱れて
いる。この梅雨空に一番似合うのはやはり紫陽花だろうな・・・。
6/25
予想通り、と言おうかあるいは天気予報の通りと、言うべきか、今日の空輸作業は中止・・・。
親爺は入山が又遅れる・・・。
剱御前小舎は視界が30mたらず、風も20m/s以上吹き荒れ、心平とヒデの二人は外に出られない・・・で、心平は仕方なく
またプラモの制作に入った。それも親爺秘蔵の1/48隼T型に着手したらしい・・・。
今シーズンは下界での書類仕事や役所との打ち合わせ業務が多く、入山が遅れている親爺だけに仕方ないのだが、あの
隼T型は、ゆっくりと自分で作りたかったのに・・・。
まぁ、心平が作る方が、親爺より丁寧で上手なのでそれでも良いのだが。
コクピットの座席が厚すぎるので、削って薄くするそうだ。流石心平!!
6/24
悪天候が続き、明日に予定している空輸作業も危ぶまれる。恐らく何日か延びるだろう・・・。
剱御前小舎も雨風で、とても戸外の仕事は出来ない。それでも夏山に向けての準備は着々と進み、一昨日の晴れ間に
は、貯水タンクの最盛期用配管が完了した。
6/23
昨日は午前中少しフェーン気味で良く晴れ、隣の剣山荘は空輸作業がうまくいったようだ。
しかし午後空が急激に天気はくずれ、雨が降ってきた。
今朝もガスに包まれ、雨のぱらつく梅雨空・・・。
昨日の晴れ間。室堂乗越からのルートは上部の夏道がかなり出てきた。
6/22
例によってこんな写真しか撮れない天気だ。
今の時期はお客様が一番少ない時期なのだが、日一日と山が夏に近づくのが分かる時期でもある。
次回の空輸、下げ荷も準備が終わった。
6/21
心平支配人は非常に繊細な神経を持っている、と、本人が主張している・・・で、その証拠の一環として送られてきたのが
この改造フィギュアの写真・・・。
もちろん心平が、心優しく細かい気遣いの出来る男であることはよく分かっている親爺だが、この写真がその証拠だとす
ると・・・まぁ、良いか・・・。凝り性の心平でもある。
しかし良くできている。
この山ガールの着ている服は某山岳警備隊の制服に酷似しているようだが・・・。 傍らのザック、ピッケルも全て心平の手作り。
6/20
やはり女性(緑)が一人いると剱御前小舎も何となく華やかで、穏やかな気分が流れる。
ヒデ釜長と居候の竹ちゃんもにこやかな笑顔がこぼれている。
恐らく繊細な支配人心平も、笑顔でシャッターを切ったのだろう・・・。
6/19
黄金トリオが復活したとたん、お客様で剱御前小舎が賑わった昨日だ。
久々に靴棚に靴が並んで、剱御前小舎が山小屋らしくなった・・・・・
6/18
春先に体調を崩し、入山を見合わせていた緑裏支配人が、満を持して今日入山する。
今年の剱御前小舎はミッチャンが紅一点で応援に来てくれていたが、しばし男所帯が続き、何やら殺伐と・・・
が、ここへ来て緑が入山となって、紅一点を得て剱御前小舎も少し華やぐだろう・・・。
6/17
昨日休み明けでヒデが帰ってきた。何処で休みを過ごしてきたのやらと、今朝電話で尋ねたら、何と福島県の被災地へ
ボランティアで出かけていたと聞いて、驚き感動した。
久々の休暇をボランティアに出かけた、その気持ちが嬉しい。剱御前小舎の身内にこんな若者が居る事が誇らしい。
ヒデ有難う!
滅多にないことだが、今回のボランティアを心平支配人にほめられ、照れまくるヒデ釜長。ヒデ、偉いゾ!!
6/16
手伝いに来てくれていたミッチャンと森爺さんが今日下山ですが、ヒデ釜長が入山します。
夕べの夕景は綺麗でした。富山湾や富山平野が夕日に染まりました。
6/15
2,3日振りの青空が夕刻になってのぞいたが、日中は霙。当然お客様も無く、繊細な心平支配人は繊細な模型作りにいそしんだ・・・・・。
6/14
今日もすっきりせぬ天気で、暫くお客様の顔を見ない剱御前小舎だ。
それでも夏山に向けての準備は着々と進み、小屋厨房の水回りもようやく整備が整った。
蛇口を捻ると水が出る・・・このことが決して当たり前ではない世界が山小屋である。
6/13
昨日剱御前小舎に労組?が出来て、速、過激派が誕生、昨日の「森爺さん徘徊」一昨日の「心平のワイルド料理」と
云うこのHP記載に対しストを決行した・・・。
労組の結成・・・何故か後ろ向き。 過激派、誰かすぐ分かるが一応覆面。 スト突入・・・するも来客無し。
で、以下の通りの親爺のHP謝罪文掲載にてスト解除。だが、雷鳥がそのストの一部始終を見ていた・・・。
以下の寝言中の赤字部分が不適切な寝言であったので、謝罪します。
6/12
天気が今ひとつぱっとしない週末で、相変わらずお客さんの来ない剱御前小舎だが、竹ちゃんが訪ねて来て、早速
ミッチャンに「震電(旧日本海軍試作局地戦闘機)」のレクチャーを受けた。心平は雷鳥と戯れ、剱御前小舎の土曜日
は穏やかに過ぎて行く・・・。森爺さん何処に行ったのかな???徘徊か???
剱御前小舎上空は薄く青空も見えているのだが・・・。
以下の寝言中の赤字部分が不適切な寝言であったので、謝罪します。
6/11
ミッチャンと森爺さんが帰ってきたので、ようやくヒデにまとまった休みがやれた。
心平がこの二人を歓迎する料理を作ったようだが、心平の料理と言えばかなりワイルドな食材を用いるのが特徴・・・。
もちろん中には「青首鴨の鍋焼き」などの大歓迎メニューもないことはないが、ハクビシンや狢(アナグマ)の肉を用い
たり、下手をするともっと得体の知れぬ肉(恐らくカァーカァーと鳴くあいつ)のハンバーグなど、そのレパートリーは悪食
に傾く。以前、剱御前小舎の長老居候Aさんが小屋に担いできた大量の「味付けホルモン」に行者ニンニクを加味し、自
分自身もその被害者となって胃腸薬の世話になった心平が今回は、また行者ニンニクを使った何やら汁のようなものを
作ったと言う・・・くわばらくわばら・・・デアル。
6/10
剱御前小舎を国見ヘリポートから見ると小さな点の様に見えるだけだが、カメラのズームで見たらよく見えた。
幾分ぼやけているが、石垣や剱御前小舎の屋根、県営の公衆便所もよく分かる。
あと2週間もすると、親爺もこの剱御前小舎に生活の拠点を移す。
6/9
心平が昨日剱御前小舎に戻ったので、親爺は室堂まで心平を送った。オカカと緑も同行。
盛大な見送り?を受けた心平は心持ち迷惑そうだったが、運良く雷鳥沢ヒュッテのジュッチャン(寿一郎若旦那)の雪上
車に巡り会い雷鳥沢まで乗せてもらったそうだ。
ちょっと春先に体調を崩し、春山の入山を見合わせていた緑裏支配人もすっかり回復。7月には復職する予定だ。
剱御前小舎ではひとりぼっちのヒデが、布団干しをしながら心平の帰りを待っていた・・・。剱はそんなまじめなヒデをしっ
かりと見ていた・・・。
6/8
昨日は、今年二月に殉職した山岳警備隊員「丸ちゃん」の警察葬があった。
親爺も他の山小屋の仲間達といっしょに参列し、「丸ちゃん」に最期のお別れをしてきた。
高瀬山岳警備隊長は滅多に感情を表す男ではないが、事故後はじめて丸ちゃんの霊前に自分の心情を吐露し、生前
の丸ちゃんに語りかける様な弔辞を述べた。その高瀬隊長の後姿に親爺も涙を抑えることが出来なくなって、制服姿の
凛とした丸ちゃんの遺影がにじんで見えなくなって、代わりに何時もの山装備の丸ちゃんがにこにこと笑って見えた・・・。
剱御前小舎はようやく剱沢側の雪が減って、一階談話室の窓が開いた。
6/7
流石にヒデの高いコンパクトカメラは高画質の写真が撮れる。 綺麗な剱だなぁ・・・・・。
6/6
天気は回復しそうなのだが、事故が発生している時なので、外のガスの流にさえ一喜一憂してしまう・・・。
今日は心平が所用で下山するので、親爺も室堂まで迎えに行く。
姿は見せているが、ガスがかかる、昨夕の剱岳。 怪我人は無事収容されたとの連絡が入った(午後12:30追記)
6/5
常連のMさん(右)とご友人。Mさんは親爺より1歳上で、中学生のお孫さんが居るが、こうやってみると若々しい・・・親爺も
ダイエットしてちょっと若返らねばと、反省しきり・・・。
朝、入山前に山里の親爺宅に立ち寄ってくれたMさんには、心平宛の小荷物を言付けてしまった・・・Mさん有難う御座いました。
6/4
ここに来て、まるで5月連休の晴れ続きのような天気予報が出ている。
剱御前小舎は今日も良い天気で、週末にこの良い天気が巡り合わせるのも久々のことだ。
恐らく状況は刻々と変わるのだろうが、雄山の稜線にかなり新雪がかぶっていて、雄山から大汝、富士の折立辺りの
状況が余り良く無いように思える。凍った上に新雪が付くと非常に滑りやすく、アイゼンも利き難くなるから、よほど慎重
に歩を進めないとバランスを崩す・・・この辺りでバランスを崩すというのは速滑落と云う事だから、危ないのだ・・・。
昨夕の落日。
6/3
6月の新雪をかぶった剱が、久々の青空の下その勇姿を見せてくれていると云う定時交信をくれた心平の声までが弾ん
でいるようだ。
鬱陶しい雨や曇りや雪の日が暫く続いた後の晴天は、一入だ。
6/2
若い頃から東北が大好きで、学生時代や結婚後の子育て時代にも東北へは何度も通っていた親爺だが、どういう物か、
秋田県にだけは余り縁がなく行ったことがなかった。
で、先月末親爺はオカカと二人、秋田を回る旅に出て、なまはげで名高い男鹿、マタギで名高い阿仁、武家屋敷の角館
などを駆け足で回ってきた。
親爺が嬉しかったのは男鹿の「なまはげ館」。規模はさほど大きくはないが隣の「伝承館」で、なまはげの実演を見ること
が出来たし、各地域ごとに異なるなまはげの展示など興味は尽きなかった。
阿仁のマタギ資料館は我が芦峅寺の山里と余りにも似通っていて絶句。鉄砲や熊槍など我が山里へ帰った心地だったし
角館の武家屋敷は「たそがれ清兵衛」の撮影が行われた場所だと知って、感激もひとしおの親爺とオカカだった。
6/1
剱御前小舎も周りの雪がずいぶん溶けて、去年の小屋閉めの頃の状態に近づいてきた。と、・・・何じゃこりゃ・・・!!
何処かの心ない大馬鹿野郎が、山小屋の周りで、恥ずかし気もなくたれたと思しき糞が、小屋の壁面側や、水タンクの
直下など4箇所から姿を現した・・・。
穏やかな、心平支配人も怒り心頭!!
わざわざそれを写真に撮って送ってきたが流石にその汚い写真をHPに載せるのは憚られる・・・。
いやいや、しかし、山登りをする人のマナーはずいぶん良くなって、しかも昨今は自然保護の意識も昔とは比べようもな
い程高まってきたと思っていたのだが、こんな常識以前の恥知らずが、山登りに来るとは、情けないやら、悔しいやら・・・。
そんな糞まで綺麗に片付けて、心平支配人とヒデ釜長は小屋の配管作業にいそしんだ・・・。