山里での親爺のずぼら生活が又始まります。2011/10/23
                                                                 2011/11/30最終更新


11/30
 妙念坂は旧の立山道から閻魔堂に続く坂道で、布橋灌頂会の時もこの坂道を通る。
 普段は親爺の散歩道で、訪れる人もまばらな村はずれである。


11/28
 さっき近所の婆ちゃんが大根を持ってきてくれた。本当に見事な大根で、この前から大根鍋に凝っている親爺は大喜び。
 早速今日は豚汁に入れた。
 芦峅寺は大根が良く育ち、美味いのだそうだ。我が家も母が元気だった頃は大根を少しだが作っていて、剱御前小舎を閉
めて下山してくる頃に、母の大根引きに駆り出された従業員もいたものだ。
 親爺も爺様も野良仕事は大嫌い。あの頃から母の畑の手伝いなんぞ爺様共々実に要領よく逃げていたものだ・・・・・。
 本当にうまそうな大根。葉っぱは細かく刻んでから煎りし、ふりかけや佃煮にしていただく。


11/27
 親爺の携帯電話には中村座で買った小山三ストラップが付いていて、何やら白塗りで気持ち悪いのだが、妙にかわいい。
 中村小山三丈は御年91歳の現役歌舞伎役者。当代中村勘三郎を取材したテレビ番組に幾度も登場している中に、人気が
出た人だ。何しろ80を過ぎる頃から世に知られ、人気が出た人だ。先だってそのお元気な姿を中村座の舞台で拝見したが、
その元気に是非親爺もあやかりたいとこのストラップを携帯につけて、いつも持ち歩いている・・・・・。


11/26
 昨日とは打って変わった晴天の山里だ。
 雪衣を纏った立山が眩く眼を射る。
 陽射しは暖かく昨日の雪や霙がまるで夢のように思われる・・・。


 木立越しの大日が山里を見下ろす。


11/25
 寒い。初雪が降って、あのもうろく爺の冬の神様がとうとう見たくもない顔を見せた。まだ遠慮がちで、あたりの木々や屋根が
僅かに白くなった程度で、道路などはまだ黒々としている。
 しばらくはオドオドと隠れたりちょっと顔を出したりしているだけだが、このもうろく爺の神様の悪い癖がある。慣れてくるとどっ
かりと腰を据えて、日増しに図々しくなって手がつけられなくなるのだ。で、何とかしようと思っても、何分相手は神様であるから
如何ともし難く、さりとて拝み敬いたい神様では決してないので、さて、悪口でも言いながらじっと耐えるしかないだろう・・・。


 寒い冬が始まる・・・。


11/24
 寒い朝で、床暖房を入れた。これだけ寒くなると親爺のずぼらもレベルが上がり、先ず布団から出る時間が遅くなる。今朝も
目覚めたのは6時前だが、夜具の中で本を読み始め、そこからはい出て着替えたのは7時半を回っていた・・・・・。
 Nさんから頂戴したプラモを久々に組み立ててみた・・・と言っても塗装済みの半完成モデルなのでものの10分で完成。それ
でも十分楽しめる出来映えで、又親爺のプラモ熱に灯が付きそうだ。
 ジブリの「紅の豚」の水上戦闘機。


11/23
 今朝は冷え込みもさほどではなく、陽の光が溢れる穏やかな朝だ。
 それでも立山は真っ白に霞んで見えて、それを見上げる度に、今が霜月の終わりだと気付かせられる。
 一昨日、心平のご両親が我が家を訪ねて下さった。お二人とも親爺やオカカとはほぼ同年代で、「韓ドラ」の話で盛り上がり、
一緒に訪ねてくれた心平、緑の夫婦を仲間はずれに、2組の熟年夫婦が盛り上がってしまいワイワイガヤガヤと、いやいや楽し
かったこと楽しかったこと!親爺もオカカも久々に若返った気がする・・・。心平、緑ご苦労さんでした・・・。
 大日もかなり雪が付いている。


 不動山もすっかり冬枯れの様相・・・。


11/22
 剱御前小舎のトイレ改修は来シーズンに先送りになったが、国からの補助も決まり、来春の着工に向け施工会社との打ち合
わせも大詰め。
 担当のTさんはマラソンが趣味の働き盛り。剱御前小舎へも何回か登って来たが、強いこと強いこと・・・。


 今朝の山里は冷え込んだ。と、外を見ると来拝山が真っ白になっていた。


11/21
 霙が降る山里の朝。


11/20
 メニュー2はチキンソテーおしん風・・・いや大したこともないのだが、とにかく塩コショウしたチキンを身の方から焼き、3分通り火を通し
 

 裏返して皮を焼きだす。さてここからがおしんなのだ。出てくる脂と肉汁をスプーンですくってはえんえんとソテーに掛け回す。
 この時は中火強めで、脂がはぜて手にかかるし、10分あまりもこれを繰り返すのでかなり根気が要る。だからおしん風なのだ・・・?


 こんがりと焼き上がった。      塩コショウだけで、十分。皮はぱりぱり、身はジューシー・・・。  
 


11/19
 一昨日から、ヒデが我が家に来て、俄然賑やかになって、親爺の腹具合もすっかり治った。
 小屋閉め前に約束していた親爺の「ずぼら料理教室」だ。ミッチャンの到着が昨日で、それを待っていよいよ開催・・・。

                                先ずはメニュー1、「オールドタイプミンスパイ」
    先ずは親爺の特製オールドタイプミンスパイ? ドライフルーツを刻むヒデとミッチャン。ヒデはたまに師範代???
 

 親爺は面倒な作業は全てヒデとミッチャンに任せ、親方仕事。  細かく刻んだドライフルーツ、タマネギ、挽肉とパイシート(市販)。
 

  材料を炒め混ぜ合わせ、味付け。塩コショウ、ドミグラスソース、ウスターソース、ケチャップ等々好みのままに。
 

  あら熱を取ってさめた具材をパイシートに包む。オーブントースターで、210℃12分が目安。(オーブントースターで十分出来る。)
 

 ちょうど午後3時のおやつで試食。親爺はタバスコをかけて。  もちろん自宅改装作業で忙殺されているこの二人にも出前で。
 

       オカカの入れた「グァテマラ」で、わいわいがやがや。想像以上の好評に親爺鼻高々・・・・・・。


                メニュー2、「チキンソテーおしん風」は明日掲載・・・。


11/16
 ちょっと風邪気味だったが、それが腹へ来たようで、昨日からどうにも腹具合が悪い。
 いつもは馬鹿食いの親爺も流石に喰えず、お粥一椀で一日を経てた。お粥以外と言えば脱水状態になると困るのでスポーツ
ドリンクを少しずつのむだけだから、ぐったりしてしまって、居間でごろりと粗大ゴミの真似をしていた。
 今朝もほぼ同じ状態で、ゴロゴロしているところへ、クール宅急便で上手そうな牛タンが送られてきた。
 ヒデ釜長からだ。きっと又小屋閉め後をボランティアに東北へ出かけていたのだろう。明日から親爺宅に来て、親爺秘伝の料理
を伝授???する予定なので、奮発してくれたのだろうか。
 早くこれを喰いたいが、折角のヒデの心遣い。万全の体調で喰わねば罰が当たる・・・。で、親爺今日もお粥で過ごすつもり・・・
                         いや〜美味そうだなぁ〜!!


11/15
 今朝は寒く、やはり11月も半ばともなったことを思い知った。外を見てみると、大日の麓まで雪が来ている。
 考えてみたら今日から狩猟解禁だ。が、親爺はすでに猟を止め、40年間ほど所持していた猟銃も全て今春に廃銃とした。
 多分、猟期になると寂しいだろうなと思っていたが、やはり少し寂しい・・・。


 長い間親爺の猟場の一つだった不動山も晩秋の彩りで、円城寺壁も見える。


11/14
 12日の国見HP。来シーズン小屋開け用の燃料は、10月に荷揚げするのだが、今シーズンは東邦航空の不幸な事故で、
「つり下げに依る空輸作業の安全性」が、確保されるまでの空輸作業自粛となり、約1月遅れ、小屋閉め後の荷揚げ作業となった。
 この時期にすれば比較的安定した空の下、ドラム缶12本、約2.4tの荷物はスーパーピューマで、2往復で終了・・・。
 心平と緑がヘリに乗り込み、剱御前小舎で荷受けし、又ヘリに乗って国見に帰ってきた。この一連の作業は、約50分であった。
 これで来シーズンの小屋開けも、例年通り行える。親爺もようやく一安心した。


11/12
 昨夜山里に帰り着いた。花のお江戸も親爺には3日か4日まで。それでもまぁ、たまには都会の刺激も親爺には必要だろう・・・・・。
         お決まりのオノボリさんコースを行く親爺とオカカ。スカイツリーもよく見えた。
  
 
 上野の鈴本演芸場で、神田志乃田の寿司をつまみながら・・・親爺は歩き疲れでへたる寸前・・・・・。
 

 江戸東京博物館の展示。明治の銀座だそうだ。この博物館はストロボ撮影が自由。


11/10
 隅田公園に中村座が小屋がけされ、親爺とオカカはのこのこと出かけた・・・・・。
 

  山家の猿が芝居する事はなく、芝居を見てきたのだが、やはり花のお江戸の舞台は凄い・・・・・とにかく大満足した。
 


11/9
 いつもお世話になっている、Nさんから又プレゼントを頂いた。
 何と「紅の豚」の水上戦闘機のプラモである。塗装済みの1/72半完成キットで、きちっとレイアウトされたパーツが整然としていて
開けて組み立てるのがもったいない程だ。今上京中なので帰省してこれを作るのが楽しみだ。


 名取市のFさんに頂いたたこ焼きセット、早速オカカと一昨日の昼食で頂きました。
 子供が小さいときに何度かやったそうで、オカカの手際はかなりのものでした・・・。


11/7
 親爺もオカカも日々それなりの雑用はあるのだが、いわゆる現役時代のめまぐるしさはなく、特に小屋閉めが終わってしばらく
すれば、落ち着いて、かなり気ままな生活を送る事が出来る。
 で、一昨日、オカカが突然棚の引き出しから小豆の一袋を見つけ、「ぜんざいでも作ろう。」とごそごそやりだして、昨日になって
昼食はぜんざいと言うことになった。
 「オラァやっぱり雑煮の方が良いなぁ。」というのが本音で、甘いものを食事代わりとするのは抵抗がある・・・。それでも2日掛か
りの労作「ぜんざいは」非常に美味しかった。


 で、親爺もオカカに負けぬよう腕をふるう事にして、ミートパイを作ってみた。
 親爺が学生の頃、あしげく通った神田の古本屋街の一角にあった喫茶店「白馬」のミートパイに思い出があり(もう40年近く前)
それをふと思い出して、それ風に作ったのだが、かなり大きな仕上がりで、夕食時はこれをオカカと”ハンブンコ”して食べた。
 親爺はこれにタバスコをかけて喰うのが大好きで、ひとしきり懐かしい昭和の学生時代にタイムスリップしたのだ・・・。


11/4
 ナナカマドの赤い実が立山の晩秋を飾る


 誕生日に娘等がいろいろ贈ってくれて鼻の下を伸ばす親爺に、名取市のFさんからもいろいろなお祝いの詰め合わせが届いた。
こんなに贈り物をもらった誕生日は初めてかも知れない・・・。
 


11/3
 紅葉は山里まで下りて来た。


 大辻山から人津、早乙女、大日へと続く山並みも今が紅葉の盛り。


11/2
 雄山から真砂まで雪が被っているが剱御前小舎は雪がほとんど無い。


 剱は山頂部分に雪がついている。そろそろ冬山・・・・・。


10/31
 最近は良い調理用品が出来て、「ピチットシート」と云う肉や魚の水分をほどよくぬいてくれるシートがある。
 これで、生ハムや、パンチェッタも出来るというし、もちろんベーコンの下処理にも使えると言う事なので、ネットでいろいろ
情報を集め、親爺なりにやってみた。
 バラ肉のブロックに塩をすりこみ、好みで黒コショウなどもふり、いきなりこれをピチットシートで、それこそピチットつつむ。
 シートで包んだ上からラップで包み込むとやりやすい。
 これを冷蔵庫で寝かせるのだが、3日目くらいにシートを取り替える。この時シートは肉の水分を吸って重くなっているのが
よく分かる。更に数日、都合1週間〜10日ほど又冷蔵庫で寝かせておく・・・親爺はそのまま肉を寝かせていることを忘れて
いることが多い。で、これに気がついたときに肉の状態を確認して、燻すだけだ。
   10日目くらい。冷蔵庫から取り出してラップやシートをめくると、肉はほどよく熟成が進んだ生ハム状になっている。
 

今回は土鍋で簡易温燻・・・(どこかのテレビでやっていた。)  が、慣れないので火加減を失敗。燻しが強すぎた・・・。
 

 失敗!!もっと弱火で軽い燻しで良かった・・・・・・・       それでも市販のベーコンなど食えないほど美味い。    
 


10/30
 安い国産牛のすね肉を見つけたので、ビーフシチューを作ろうと、安い赤ワインと一緒に買い込んだ。
 因みにすね肉は800g足らずで1000円を切り、赤ワインも一本385円という代物、それでも一応飲用のワイン・・・。
 若い頃に呼んだ、檀一雄氏の「ダン流クッキング」の作り方を真似たシチューだが、大雑把なその作り方を更に大雑把
にやるのだから、もうこれは親爺流・・・・・。以下をご覧じろ・・・。
 肉を適当に切って、ワイン半分にタマネギ、セロリと一緒漬け込んで一晩ほど放置。その後肉だけ取り出して焼く。
 

 適当な焦げ目が付けば、肉は別鍋に移し、次は漬け込んだ野菜を取り出し炒める。この時野菜は新たに加えても良い。
 野菜と云っても使うのはタマネギとセロリだけ。
 

 半分残っていたワインを肉の鍋に入れ、炒めた野菜も、残っている漬け汁も鍋に入れ煮込む。この時適当に水も加え、固形
ブイヨンも加え、塩こしょうなど好きな調味料で薄めの味を付けて、あくを取り終えればとにかく2時間程、弱火で煮込む。この時
ローリエなどを好みで加えても良い。
 で、オアヤジはここで一服となるのだが、弱火で煮ているので、1時間程度なら忘れていたりしても大概大丈夫だ・・・。
 

 さてこの後が一寸料理らしい事をする。ブラウンソースを作るのだ。いやこれが一番面倒な作業だ・・・。
 フライパンにバターを溶かし、小麦粉を適当料入れ炒める。焦がさぬよう弱火で延々とかき混ぜながら炒める。 
 

 で、このくらいまで炒めたら、煮込んでいる鍋の中からスープをすくいだし、フライパンに少しずつ加えていく。
 

 なるべく玉を作らぬよう一生懸命かき混ぜる。これをやるときはオカカが手伝ってくれる。二人がかりの方がやりやすい。
 少しスープを加えては混ぜを何度か繰り返すと、結構良い色のブラウンソースが出来る。で、これを鍋に加え煮込むのだが、
 ここで味をしっかり調える。塩こしょう、ケチャップ、ソース、等々これは好みで・・・。
 
 
 親爺はここでカラメルシロップをを加える。サラダ油に砂糖を適量入れ加熱。と、こんな具合にカラメルが出来るから、
 

 これを煮込んでいるシチューに、ジューッと加える・・・と、不思議や味が決まってくるのだ。バケットのガーリックトーストが合う。
  
 閑がないと出来ぬ料理だが、手間をかけただけ美味いし、その時の気分もあるのだろうが、二度と同じ味にならぬのに、
とにかく美味しいのである・・・・・。


10/29
 あ〜っという間の6日間だった。
 ずぼら生活の幕開けよろしく、いきなり6日のウラシマタロウ的空白・・・
 帰国するサンゲを送って名古屋へ出かけ、そのあと長野を回って雑用を片付け、家に帰って又あちこちと・・・・・と、結構
忙しかったのだ・・・。もちろんゴロゴロと寝転がって過ごす時間もずいぶん長かったのではあるが・・・。
 で、あまりサボりすぎると、「親爺生きてるか?」「入院してるのか?」と、お便りを頂くことになるから、とりあえず・・・
 「親爺は元気でずぼらを決め込んでおります。」と、まずは近況(3日前、位・・・かな?)写真を。

                     ずぼらなある日の親爺・・・オカカ撮影


10/23
 小屋閉めが終わって、みんなで打上に出かけた。
 美味しい料理を楽しんで・・・                     美酒に華やぐトモチャンとミッチャンの怪しい美女二人・・・
 

  サンゲにくっついて又ネパールへ行く森爺さん・・・          今年も未だ一人でもめげないヒデ釜長・・・
 

    緑の側でひきつり気味の心平・・・                    オカカとオヤジも相変わらず・・・
 

      小屋閉め後のオヤジの山里でのずぼらな日々が、今日から又始まる・・・。

          

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